花が上を向いて咲いている
私は上を向いてねている
あたりまえのことだけど
神様の深い愛を感じる
『ひなげし』星野富広 詩画集「四季抄 風の旅」より
東京国際フォーラムにある相田みつを美術館へ、星野富広の絵画展を見に行きました。
やさしいんです、絵も詩も。愛に満ち溢れているとはこういうもののことを言うんですね。
事故で肩から下が麻痺して、口で絵を描くようになったという、想像を絶する努力が根
底にあるからでしょうか、凛とした強さがあるのに、花の絵も愛犬の絵も風景もどれも、
いとおしく、やさしい。
絵画展の開かれている国際フォーラムは、星野さんの住む群馬県の小村とは対極に
あるような近代的な人工的な場所です。塵一つ落ちていない清潔で無機質な空間。
それはまたそれで美しいと感じます。それにこういう所で見たので余計に、星野さん
の描く自然が生き生きと豊かに想像できる気がしました。人の感覚って面白いもの
だと思います。