キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

花の名前

2011-03-11 11:23:52 | 季節の花々
            

     かわいらしい「オオイヌノフグリ」があちこちに咲き始めました。ご存知のとおり、

     ふぐりというのは陰嚢のこと。あんまり口に出す言葉じゃないけれど。実の形が犬

     のふぐりに似ているので付けられたようですが、この小さな可愛い花になんという

     名前を!ハコベとかナズナとかレンゲソウとか、同じような小さな花でもみんな可

     愛い名前を持っているのにね。まあ「ヘクソカズラ」なんていうのもあります。これ

     もきれいな花が咲くのに、いくら変な臭いがするからといって、ひどいですね。

              

     この優雅な花もそう。漢字で書くと木瓜だからいいけれど、読み方は「ボケ」。これ

     は可哀想でたまらない。いつも自分のことをボケ、ボケと呼ばれたら、どんな気がす

     るか。関西出の私には、バカと言われるよりこたえる言葉です。アホウと呼ばれるの

     と同じぐらい落ち込みそう。
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兄弟姉妹-BROTHER SISTER

2011-03-11 09:31:25 | ペット
海のはてまで連れてって
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


      この頃はまっているアーサー・ビナードのエッセイ『日々の非常口』を読んでいて

      双子の話に興味をそそられました。彼は幼い時から近所に住む双子の兄弟と仲良

      くしていたけれど、日本に来て結婚し、奥さんに「あの兄弟のどっちがお兄さんな

      の?」と聞かれるまで、双子に兄弟があるなんて意識したこともなかったそうです。

      これはとても良く分かります。英語やドイツ語の文章を翻訳していて、brotherや

      sisterが出てくるといつも困ります。兄か弟か姉か妹か分からないと日本語にでき

      ないんです。でも原文にelderやyoungerが付いていることはほとんどありません。

            

      兄か弟か、文章のどこかにヒントがないか探すこともあります。日本はまだまだ昔か

      らの慣習で長男意識が強いような気がしますが、考えて見れば、先に生まれたから

      って何が偉いんだってことですよね。その辺はやっぱり欧米の方が気楽な感じです。

      ところが上の『海のはてまで連れてって』(原題Sea legs )では、双子の兄か弟かが

      大問題なんです。このいたずらっ子の双子、父がスチュワードとして乗船している
     
      豪華客船にこっそり乗り込むんです、一方が自分が兄だと主張し、何事にも主導権

      を握ろうとします。でも兄から命令されっぱなしの弟のほうが実は賢くて、挙句の

      果てに弟だと思っていたほうが、先にこの世に生まれてきたのだと分かります。ま

      あ結局仲良し兄弟で、密航していることが何度もバレそうになりながらも、最後に

      は海賊を捕まえて、めでたしめでたしとなります。結構えげつない悪戯もしでかす

      この兄弟、憎めないんですよね。

             

      シアラーの作品はたいてい男の子が主人公です。もっとシリアスでファンタステック、

      時に気味の悪い作品が多く、そちらの方が人気がありますが、言葉遊びの多い、

      単純にアハハと笑えるSea legs! 大好きです。
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