キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

うつむいて咲く春先の可憐な花二つ

2011-03-09 15:57:58 | 季節の花々
            

        スノードロップ、日本では松雪草とも言う小さな花ですが、様々な草花に先駆けて

        春先に咲くことと、その雪の雫にも似た清楚な白い花から、特にヨーロッパで色々

        な伝説があります。でもこのドロップは雫ではなく、イヤードロップ(耳飾り)

        から来ているそうです。聖母マリアの花で、花言葉は「希望、慰め」。でもその色

        合いから死装束を連想させ、希望とは相容れない「死」というのもあります。人は

        こんな小さな花にも、昔から様々な意味合いを込めて慈しんできたのですね。

               スノードロップ夜は涙のかたちして        早崎信子

            

        同じく下を向いてちょっと寂しげに咲く花にクリスマスローズがあります。実物

        より先に名前を知っていて、どんな華やかな花だろう思っていたところが、大ぶ

        りな花の割に色合いも地味で、ちょっと予想はずれでした。でも奥ゆかしい感じ

        で、だんだん好きになってきました。この頃あちこち庭でよく見かけます。この

        種類はちょうど今頃キリスト教の四旬節の頃に咲くので、レンテンローズト呼

        ばれるようです。花言葉は「「不安を取り除いてください」ですって。やっぱりあ

        まり華やかな花言葉じゃなかった。この花にぴったりの句を見つけました。

               クリスマスローズ気難しく優しく          後藤比奈夫
コメント
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