震災から今日で12日目、おびえ通しだったなっちゃんも多少落ち着いてきました。
掘りごたつの横の、背もたれのある、ふかふか座布団の上が一番のお気に入りの
場所です。本当は私の席なのに、隙あらば横取りしようとねらっていて、私が立ち
上がると、すかさず丸まって、てこでも動こうとしません。
今日のような寒い日は一日中その特等席に丸まって、時々こちらの様子をうかが
っています。犬は家族の人々に序列をつけると言いますが、彼女は私と夫と娘と、
どんな序列を付けているのでしょうか。三人に同じように接していますが。それ
から、自分を一体何番目だと思っているのでしょうか。上だと思って威張ってい
る様子はないけれど、一番下だと思って従う様子もない。よくわからない犬です。
アーサー・ビナード氏からの受け売りの受け売りですが、オグデン・ナッシュと
いう詩人が家のドアを次のように定義したそうです。「ドアというのは、犬がいつ
も心地よくない側にいなければならない境」これは、広い芝生の庭があり、大き
な犬小屋がある家の話ですね。日本ではなっちゃんのような中型犬でも、心地
よい側で、ぬくぬくと人間にかしずかれている犬も多そうです。もちろん文字通
りDog's Lifeを送っている惨めな犬もいることでしょう。ラッキー・ドッグのなっち
ゃん、感謝してる?していないでしょうね。