金沢城は16世紀半ばに築城され、前田家歴代の居城となった名城です。
雷の多い土地柄もあって、火事で5、6回焼失し、天守閣は最初のもの
が焼け落ちて以来造られなかったそうです。
明治になってからも火災にあい、元の建物は一部の門と石垣以外ほとん
ど残っていないようですが、近年市民パワーでどんどん復元されています。
新しく復元されたお城って、あまりにピカピカで味気ないような気がし
ますが、このお城は、雪の助けもあったのでしょうか、前田家の往時
の威光を忍ばせる広々と伸びやかな優美さで、見応えがありました。
石川門を入ったところにある休憩所の前のかわいい雪だるま。頭に前田
家の家紋がついていました。この頃はどこの観光地でもそうですが、ボ
ランティアの案内のおじさんが、とても詳しくお城の説明をしてくれます。
金沢名物の雪つりなどもされていて、人々に愛され手入れされている
感じが伝わってくるお城です。歴史に伝わる利家とまつの人柄が良い
影響を与えているのでしょうか。