キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

今年の桜

2011-04-17 10:52:16 | 季節の花々
           

           今年もあっという間に桜が散り、緑の葉が目立ち初めています。来年

           もまた米寿を過ぎた母と一緒に、この美しが丘の桜を楽しめることを

           強く願うこの頃です。それまで、今年の桜を写真で残しておきましょう。

               

           

           

           

      あしひきの山桜花 日並べて かく咲きたらば いと恋ひめやも   山部赤人
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お気に入り絵本1 ステラ・シリーズ

2011-04-16 09:33:17 | 
           
Stella, Fairy of the Forest
クリエーター情報なし
Groundwood Books


ゆきのひのステラ
メアリー=ルイーズ ゲイ,Marie‐Louise Gay,江國 香織
光村教育図書
ステラのほしぞら
Marie‐Louise Gay,江國 香織
光村教育図書
うみべのステラ
Marie‐Louise Gay,江國 香織
光村教育図書


              赤毛のおてんば娘ステラは、今日もこわがりやの弟サムをひきつれて、

              縦横無尽に遊び回ります。森で海辺で、雪の日も晴れた日も。こんな風

              に体全体で世界を満喫する子ども時代、理想的です。

              きれいなパステルカラーの夢いっぱいのほのぼの絵本です。ページをめ

              くりながらにこにこしてしまいます。江國香織さんの訳もいい感じ。

              一冊目の「ステラ 森へ行く Stella, Fairy od the Forest」を読めばきっと

              ステラの世界に引きこまれていくでしょう。それだけに、ふと現実に戻り、

              今悲惨な状況にある子どもたちのことを思うと、一層胸が痛むのですが。
          
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なっちゃんの散歩道

2011-04-15 10:13:30 | ペット
            

         武蔵野の一角にある我が家のあたり、どんどん住宅地になっていますが、

         まだなっちゃんと一緒に探検できる小道が多くあります。散歩の度にあ

         ちこちの林の中の道を登っては下りて、未だにおや、こんな所へ出たか

         とびっくりすることがあります。これはかなり急な竹やぶの中の道です。

         夕方、暗くなりかけになっちゃんがこの道を登りたがると、ぞっとします。

         何しろ本当に街灯一つない、人っ子ひとり通らない真っ暗な道なんです。

             真っ暗森は 心の迷路

             近くて遠い 真っ暗くらいくらい

         という「みんなの歌」だったかでよく聴いていた歌のメロディーが浮かん

         できます。これ谷山浩子の「真っ暗森の歌」の一節だそうです。

            

               でも、なっちゃんはそんな気持ちにお構い無く、

               ひたすら、やぶや電信柱をかぎまわります。

            

                  きれいなお花も咲いていますが、無関心。

            

                  「あっ、猫だ!」    
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もりはおもしろランド

2011-04-14 09:29:52 | 
もりのサンドイッチやさん (創作こども文庫)
舟崎 克彦
偕成社


               

          こでまりの下に住むネズミのお嬢さんが、サンドイッチ屋さんを開きました。

          みんなサンドイッチが大好き。どんどん注文が入ります。チーズとやさい、

          たまご、チーズとトマト、あんずジャム、色々なサンドイッチ。お嬢さんは

          大忙し。ある夜、大風が吹いて、プラスチックで作った屋根の上のサンド

          イッチの看板が、どこかへ飛んでいってなくなっていました。お嬢さんが

          捜しに行くと、きゅうりはスーパーマーケットの立て札に、トマトはたぬ

          きさんの一輪車に、チーズはかえるさんのいかだに、オリーブはふくろう

          さんの時計のふりこに、レタスはやぎさんの買い物かごに、食パンはうさ

          ぎさんの家のドアになっていました。お嬢さんはちょっとがっかり、でも

          取り返すのをあきらめました。どれもとても役に立っているんですもの。

          ところが、お店に戻ってみると、みんなが飛ばされたレタスやトマトを

          持ってきて、屋根に乗せてくれたのです。今度は風で飛ばないように、

          真っ赤なリボンでしっかり結んで。



        「もりはおもしろランド」のシリーズは、昔子供たちと一緒によく読みました。

        「もりのゆうびんきょく」「もりのおかしやさん」「もりのレストラン」「もりのアイ

        スクリームやさん」「もりのはいしゃさん」「もりのおべんとうやさん」などなど。        

        娘はその時のワクワク感を今でも覚えているようです。どのお話も一種の謎

        解きになっていて、一体どうなるのかなという興味をそそります。絵がまた

        カラフルで可愛らしくて良いんです。その上、それぞれの動物のキャラクター

        まで分かるように描かれています。ネズミのお嬢さんなんか、フリルの付い

        たエプロンに、ピンクのロングドレス、真っ赤なピンヒールをはいて、とって

        もファッショナブル。
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4月の花

2011-04-12 10:06:15 | 季節の花々
        

       この、あたり一面に生えている、というかはびこっている紫の小さな花をつけ

       る"雑草"は何だろうと思ったら、「垣通」という名だと分かりました。カキドオシ。

       茎が蔓状になり、垣根を通り抜けるのでついた名のようです。畑にもはびこる

       ので、嫌われるようですが、糖尿病や胆石にも効く漢方薬にもなるシソ科の

       植物だそうで、お見それしました。抜群の生命力の持ち主。しかもよく見ると、

       なかなか可憐な花です。摘んできて食卓に飾りました。

        

       この季節、垣通のはびこる畑の本当の主は豌豆。紫色のチョウチョの

       ような可憐な花がいっぱい咲きます。こんな句を見つけました。

          花えんどう蝶になるには風足らず      大串 章

        

       去年4月、箱根で見つけたこの二輪草も俳句の春の季語。可憐ですね。

       川中美幸の歌の題名にもなっています。一輪がもう一輪に寄り添って

       咲くのが、歌になるのでしょう。

          一輪はひかえめに咲く二輪草        川野 秋恵
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ふるさとの花

2011-04-11 09:40:37 | 季節の花々
            

       もう何十年も前に離れたふるさと吉野で、思い出に残っている花といえば、この

       山吹でしょうか。今頃は緑の野山に、黄金色の彩りを添え初めているでしょう。

          ほろほろと山吹散るか滝の音

       という芭蕉の句は、まさに我がふるさと川上村西河の奥にある蜻蛉の滝で作

       られたようです。「ほろほろと」という擬態語で、滝の水音を背景にして、黄色い

       花が散りゆくさまが鮮やかに目に浮かび、いつも素晴らしい句だなと思います。

            

       山深い我が家の辺りよりさらに山を分けいったところに「波津(はず)」という

       地名の所があります。この山奥が「波津」というのはどういう訳だろうと、昔

       から思っているのですが、いまだに分かりません。ここは以前から陶芸家な

       どが集まる一種の芸術家村匠の聚になっています。そこの芝桜が素晴らし

       いんです。鮮やかな色とりどりの絨毯、思わず息を飲みます。

            

       中でも一番心に残っている私のふるさとの花は著莪。毎年春になると家の裏の

       小暗い杉山の裾一面に著莪の花が咲き、まるで白い星を散りばめたようになっ

       たのを思い出します。決して好きな花とはいえませんが、何とはなしに不安だ

       った思春期の頃の自分と重なる懐かしい花です。

              花著莪やくらきをたどる吉野びと    原裕
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しづ心なく花のちるらん

2011-04-10 18:38:35 | 季節の花々
            

           横浜、青葉区、多摩プラーザ、美しが丘一丁目の桜並木が満開です。

            

           いつもは閑静なこの通りも、この季節は賑わいます。散策したり、写

           真を撮ったり。でも、今年は雨のせいもあるのでしょうが、人通りは少

           ないのですが、その代わりか車の数がやたら多く、渋滞しています。

            

           青空に桜も美しいですが、曇り空に一面薄桃色のヴェールのような

           花々もまた風情があります。けれどもああ、無情の風!どんどん花

           びらが散っていきます。

            久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ  紀友則

            

           いつの間にか、地面がピンクの絨毯に。

            世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのぞけからまし 在原業平

           昔の人は、ほんとうにぴったりの和歌を読んでいますね。
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にこにこクッキー

2011-04-09 14:13:08 | グルメ
           

       にこにこクッキー、今日娘が作りました。見ているだけで笑顔になれますね。

           

       娘はプチアンジュという今はなき洋菓子店で修行させてもらいました。娘とほ

       とんど歳の変わらない、かわいらしい、でも強靭な心と体を持った女性がオー

       ナー・パティシエで、本当に美味しい生菓子、焼き菓子が安い値段で買えて、

       大好きだったのですが、諸事情でオーナーが変わりました。名物だった"梶ヶ

       谷ロール"と"プラザ通りの石畳"、もう一度食べたいなあ。

           

       でもしっかり仕込んでもらったおかげで、娘はとても上手に焼き菓子をつくり

       ます。これは、チョコクッキーとメレンゲ。去年キリスト教会の英語教室のク

       リスマスパーティーに持っていき、とても喜ばれました。

       メレンゲというのはスイスのマイリンゲンに由来しているとのこと。それゆえ

       スイスから来た宣教師のジグリストさんの大好物で、さし上げると、涙を流さ

       んばかりに喜んでくれました。

       今はそのジグリスト夫妻も、放射能を恐れて、スイスへ帰っています。退避命

       令で仕方がないのでしょうね。宣教の熱意も放射能には勝てない?いつの日

       か、宣教の目的を果たしにいつ日本へ戻っていらっしゃるしょうか?
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信玄堤の桜

2011-04-08 09:37:15 | 季節の花々
            

          また大きな余震がありました。被災地の方はどんなにか怖い思いをされ

          ていることでしょう。これは去年行った山梨の甲府近く、釜無川の信玄堤

          から撮った写真です。平和なのどかな風景ですが、昔は御勅使川と合

          流するこの釜無川が度々洪水による大惨事を引き起こしたのだそうです。

            

          その防止に信玄が作ったのがこの信玄堤。川の流れを変える、創意工夫

          に溢れた長期の大事業だったそうです。おかげで暴れ川もおとなしくな

          ったそうな。さすが風林火山の武田信玄。

            

          為政者の決断力と行動力と創造性。今の日本に正しく必要なものでしょう。
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このごろのなっちゃん

2011-04-07 16:42:20 | ペット
            

         三ツ池公園で、いかにも桜を愛でているようですが、ただだっこされて嫌がっ

         ているだけのなっちゃんです。どう考えても審美眼があるとは思えませんか

         らね。一番好きなのは、他の犬のおしっこの臭いとうんちの臭い。ころころ

         転がる場所は、汚ければ汚いほど大歓迎のようです。人間には分からない

         芳香なのでしょうね。

            

              まるで猫のように、後ろ脚で顔を洗います。明日は雨かな?

            

             「まあ、奥様、のんびりしましょうよ。別にこのご時世、焦った

             って何の良い事もありませんわよ」とでも思っているのかな。

             確かに、これだけのんびりした犬を見ていると、カッカしても

             仕方ないなあという気持ちにはなります。
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