キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

桜紀行

2011-04-06 15:28:17 | 季節の花々
         

              いよいよ桜の季節です。これは川崎の家の近く。

              生垣の緑とピンクのコントラストがきれいです。

         

              二年前の四月下旬東北を旅行しました。これはみちのくの

              小京都角館。落ち着いた武家屋敷の町に桜が満開でした。

              川崎よりほとんど一ヶ月後の桜を堪能しました。              

          
              桧木内川堤の桜並木。赤い橋に満開の桜がきれい。

              ところが、ところがこの後、雪ちらつき始めたのです。

         

              次の日青森の弘前城へ行きました。雪はさらに激しく

              なり、お花見と雪見を同時に楽しむことになりました。

              この後十和田湖へまわったのですが、この時期にし

              ては数十年ぶりの大雪で、危うく遭難しそうになり

              ました。北国の春は遅いことを実感した旅でした。


              「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」という

              詩がありますが、東北の太平洋岸では、今年は自然も

              変わってしまいました。松島や気仙沼の桜の名所も無

              残な姿のようですが、いつの日かまた美しい姿に戻る

              ことを祈ってやみません。       
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多摩プラーザの桜

2011-04-05 15:19:36 | 季節の花々
          

          母と妹が住むマンションのある多摩プラーザ、美しが丘の桜並木です。

          毎年、数百メートルの並木が、この時期桜のアーチで被われます。

          赤い電車型の幼稚園バスが桜並木の下を走っていきます。この町

          はきれいで便利で治安もいいし、日本中どこより子どもを育てるのに

          良い環境だそうで、たしかに子供が多い気がします。妹のマンション

          の前もロリポップ保育園という保育園で、よちよち歩きの子供たちが

          大勢います。

          

                  美しが丘公園には子供たちがいっぱい。

          

                 桜の木下で、元気に駆けまわっています。

          

          菜の花も咲いて、こんなに温かい幸せな光景はあまりないでしょう。

          何時までも続けばよいのにと願わずにいられない平和な光景です。
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スプリング・ソナタ

2011-04-04 09:28:18 | ミュージック
もういちど聴きたいクラシック ― 憧れ
プラハ・フィルハーモニア,マントヴァーニ・オーケストラ,ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,イ・ムジチ合奏団,ロンドン交響楽団,ヘブラー(イングリット),アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ,ズカーマン(ピンカス)
ユニバーサル ミュージック クラシック


       このきれいなジャケットのCDのなかに、ベートーベンの"スプリング・ソナタ"

       が入っています。出だしのところを少し聴いただけでも、春の陽光がうらうら

       と照っている様子が思い浮かぶような明るい曲です。ベートーベンとは思え

       ないような。今年はいつまでも寒い日が多く、東北は特に寒さが厳しいよう

       です。早くこの曲のような明るい暖かい日が来るといいのですが。

             

          でもなんといってももう四月、まだまだ丘や畑の残る我が家の周りでは、

          こんな花桃(?)の花も満開です。ピンクのグラデーションがきれいです。

             
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ご近所の春

2011-04-03 10:02:58 | 季節の花々
            

         ご近所の海棠の赤いつぼみが膨らみ始めました。毎年この可憐なつぼみを

         見るとわくわくします。バラ科リンゴ属の低木です。咲き切ってしまうと色が

         薄れ、大振りな桜の花のようで、それはそれでとてもきれいですが、私はこ

         の濃い桃色のつぼみが大好きです。花のうちで一番好きかも。花言葉は「温

         和」「美人の眠り」ですって。中国では牡丹と共に愛でられてきた花だとか。

               

         辛夷の花も満開です。この木を見るといつも千昌夫の「北国の春」が頭の中で

         鳴り響きます。「白樺、青空、南風、辛夷咲くあの丘、北国のああ北国の春...」

            

         近所の公園の池に、玄関の水槽で大きくなった金魚を放しに行きました。

         もうこれで数回目です。夫が寒い冬もまめに水を替え大事に育てて、毎回、

         夜店の金魚すくいで取ってきたくらいの、ごく小さい赤い金魚が数年経つと、

         まるでお前は鮒だったのかと思うほどの15センチも20センチもの大きさにな

         り、大きくなると「広い池で達者で暮らせよ」と送り出します。なんと奇特な。
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曹洞宗大本山総持寺

2011-04-02 16:00:07 | 季節の花々
            

           横浜の鶴見区にある総持寺は、永平寺と並ぶ曹洞宗の大本山です。

           1322年能登半島にて栄山禅師が開山され、全国の曹洞宗の禅寺を

           率いてきたのが、明治31年出火、フェーン現象によりほとんど焼失。

           時の石川素童禅師の大英断で、この横浜の地に移されたそうです。

           以来、開かれた禅寺として、地域の人々にも開放され、愛されてい

           ます。

           

             その証拠のように、広い境内のあちこちで、咲き始めた花の下

             でくつろぐ親子連れや、犬を散歩させる人などに出会います。

            

            前回訪れたとき、講堂から流れてくる大勢の僧侶による声明を

            聴いたのですが、それが何とも清々しくも美しく、以来忘れられ

            ず、今回もと、淡い期待を抱いていたのですが、残念ながら、聴

            くことはできませんでした。総持寺の声明は禅の声明として、国

            立小劇場などで公演を行ったりもしているようです。キリスト教

            のグレゴリオ聖歌にも匹敵する高い音楽性、芸術性をもった男

            声合唱だと思います。

            

            建物は明治以降のものですから新しいのですが、全体のたたずま

            いが、いかにも大寺らしくゆったりした風格があります。しだれ桜越

            しの大屋根がきれいでした。
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デイジー・ミラー

2011-04-02 09:32:53 | 
        
Daisy Miller (Penguin Classics)
クリエーター情報なし
Penguin Classics


      ヘンリー・ジェイムスの『デイジー・ミラー』。昔読んで「何これ?」と思った小

      説なのですが、今読んでも「何これ?」と思います。かわいらしいデイジーが

      あちこちで咲いているのを見て、その連想でつい読み返したのですが。

      語り手はウィンターボーンというアメリカの上流階級の青年。ヨーロッパの避

      暑地で、とても美しいデイジー・ミラーという女性に会って惹かれるのですが

      彼女がなんとも天衣無縫、自分の思うままに好き勝手に行動します。挙句の

      果てにローマで夜中にイタリア男と出歩き、熱病にかかって死んでしまいます。

      自業自得。考えなしの、蓮っ葉なアメリカ娘。ヨーロッパ対アメリカというテー

      マが背後にあるようですが。これを小説にする意味があるのかと思うような筋

      立てです。

      サッカレーの「虚栄の市」のしたたかな、けれど魅力的な悪女レベッカや、モー

      ムの「お菓子と麦酒」のヒロイン、ふしだらな聖女とでも言えるような何とも不思

      議な魅力を持つロウジーなんかに比べると、デイジーは存在感が希薄で、迫っ

      て来るものがないのですが、いつの間にかつるつると読めてしまい、未だに欧

      米でとても人気のある小説だというのはどうしてでしょう?ヘンリー・ジェイムス

      の技でしょうか?とても良い内容で文体も緻密でも、面白くなくて、「何これ?」

      と思うようなのが面白い、小説って不思議ですね。

            
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三ツ池公園

2011-04-01 09:41:03 | 季節の花々
          

       息子夫婦がもうすぐ引っ越す横浜鶴見区の辺りを散策しました。ここは鶴見川

       近く、川崎駅と新横浜の間にある県立の三ツ池公園です。横浜の公園としては

       サッカースタジアムもある三ツ沢公園が有名で、名前が似ていて混同しがちで

       すが、ここも大きな素敵な公園でした。染井吉野の満開にはもう一歩、来週末

       辺りは大変な人出になりそうです。

          

        その名のように大きな池が三つある公園で、ぽかぽか陽気の昼間、

        亀さんたちが一列に並んで気持よさそうに甲羅干しをしていました。

          

            染井吉野はまだですが、緋寒桜や池の畔の赤い椿が美しく、

          

                馬酔木の花も満開でした。

          

           公園の一角にコリア庭園というのがありました。朝鮮の昔の地方貴族

           両班の館をモデルにした建物と庭で、ごく普通の公園の中でここだけ

           が異空間、素敵な所でした。中国とも日本とも違う、一種端然とした

           雰囲気がありました。建物や塀を被う幾何学模様が整然と美しく、庭

           に置かれた、たくさんの黒く光る大きな壷(醤油などを入れた家事用

           の壷らしい)が良い味わいでした。朝鮮半島の田舎に旅行しているよ

           うな気分に浸れるところです。
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