ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

庭の本。

2021年05月14日 | ガーデン


最近読んで気に入った、庭・自然に関する本。

●今江 秀史「京都発・庭の歴史」 世界思想社 2020年 220頁

久々に興味深く面白く読みました。庭の歴史についてはいろいろ学んできましたが、その形式ではなく利用の仕方から分析しているのはとても新鮮でした。正に、庭を実際に「使っている」者の視点です。

私もほんの少しだけ庭の設計をやったことがありました。自分にはお客さんに期待されるほどの「目から鱗が落ちるような」奇をてらったデザインは描けず、どちらかと言えば既存の植物を何とか生かそうとし、また「用の美」を追求した結果、いつも無難なものになってしまうと感じていました。

でも、この本を読んで「そうそう、必然性があってこその庭だよね!」と、それもまんざら悪くなかったかもと思えるようになりました。

●エルサ・ベスコフ「ロサリンドの庭」あすなろ書房 2021.2 46頁

ちびのために図書館で何気なく手に取った絵本です。庭へのまぶしい思いがあふれていると思いました。

●クレア・キップス「ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯」 文藝春秋 2010.11

これもたまたま図書館で手に取った本でしたが、こんなに夢中で読んでしまうとは。

読みながら、今まで世話をした生き物たちを思い出していました。実家から送られてきた野菜に潜んでいたアゲハの幼虫、スーパーのアサリにくっついていた小さなカニ、昔買っていた黒猫、昔獣医の父を手伝って世話をした様々な動物たち…

どんな形にせよ、どんな小さな生き物にもやはり感情はあると確信したのでした。

●麻生 健洲「無農薬菜園はじめよう 楽しく続けるアイデア50」 家の光協会 2021.3

栽培って、どんなにやっても毎回発見があって楽しいですね。仕事でさんざんお世話になった農家のおじさんの「農業はね、何年やっても1年生!ほんとだよっ!」ってにっこり笑った笑顔を思い出しました。

あの時「こうだっ」と思ってやっていたやり方も、時が経てばまた新しい考えが出てきて試したくなる。本当に興味が尽きません。

いや~、庭って、植物って、自然って、いいですねっ(*^^*)

ガーデニングな季節

2018年10月27日 | ガーデン
そういえば、先日チョコっと写真に載せていましたが。

ちび庭、防草シートを敷いたのです。あまりの雑草に耐えかねて。っていうか、今庭の手入れにあんまし手間かけられなくって。

迷いに迷って、使ったのはコーナンで売ってた「ザバーン 防草シート 1×10m」の緑/茶のリバーシブルのやつ。
https://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4984834380407/

自転車を留めやすくしたいというのもあって、中央の植栽を隅に移し、真ん中をきれいに平らに踏み固めて、埋もれていた飛び石も打ち直しました。中央に写っている四角いものは、お皿を利用した簡易つくばい兼バードバス。

雑草シートがあんまりみっともないとやだなーと思ったけど、茶色の側を敷いてみるとそれほど悪くありません。なんといっても、自転車や足が汚れない安心感。雑草が生えてこないって、いいわ~。

そうそう、今年1月は外壁塗装工事があって、前回のごとくボロボロになってしまったちび庭。連れの事故もあって、いまだに片づけ切れていないの。後はぼちぼちと周りの植栽をきれいにしていこうと思います。
https://green.ap.teacup.com/applet/jardinera/200711/archive


↓模様替え前のちび庭
https://orange.ap.teacup.com/jardin2/441.html

いや~、とりあえずお庭をいじれる余裕が出てきたことがうれしいっす。(^-^;


ふと見ると、猛暑と塩害でヘロヘロの鬱金桜にまたもや危機が!


これはもしや噂の外来種のカミキリでは???
そーかどーかは確認できませんでしたが、泣く泣くやられた部分の枝を落としました。
もう、それくらいにしてやっておくれ。


さて、先日、ちびの幼稚園が休園だったので、お友達と日比谷公園ガーデニングショーに行ってみました。最初子どもたちはちっとも花が目に入らないようで、勝手に芝生の上でおままごとなんぞ始めておりましたが。


会場にあった水が噴き出す「危機一髪ゲーム」に夢中になり。


とあるお庭に飾られたたくさんのドングリに目を奪われ(こらこら、さわるんじゃないっ)。
そのうち、かわいいお庭の前でお嬢様になったつもりで小芝居をしておりました。(^-^;



親は子どもを追いかけるばかりでほとんどじっくりお庭を鑑賞できませんでしたがそれもよし。子どもたちは広い公園ではしゃぎまわって大満足だったようです。よかったよかった。

塩害!

2018年10月05日 | ガーデン
塩害。そーいや樹木学で習ったなあ、と思っとりましたが。


屋根が吹き飛ぶかと思ったほどの風台風。おろしておいた物干し竿を戻そうと手に取ったら。んん?

何やらザラザラと白い粉がびっしり。( ,,`・ω・´)ンンン?

え”~っ!なんか、四角い結晶がいっぱいきらめいてるんですけど。これって、これって、もしかして、「塩」じゃないですか~!!!しかも結晶かなり大きい!まじ~?!

よく見ると、ベランダの手すり全部きらめいてる。こわ~!錆びる~!と、慌てて水で流しました。


台風24号通過直後、ベランダの金魚がなんで一匹☆になったかな~、あの暴風が怖すぎたのかしら?と悩んでたんですよ。あんなに元気だったのに。やっぱり、台風の豪雨&こんだけ塩が入ってりゃあ、水質も変わるわな~。ごめんよう。フタしとけばよかったね。しくしく。

ここは東京湾の最奥、海岸から約3キロの埋め立て地。海抜も2m。きゃあ~。こんなに塩が降るなんて、どおりで自転車錆びるわけだ。


で、近所の木もそこここ茶枯れていました。これはひどい塩によるものなのか、あまりの暴風にもまれ続けたことによるのか…両方かなあ、海水を含んだ雨ならまんべんなくかかっているはずだから南側だけやられるのは変だ、などととかんがえておりましたら。

雨がやんだあともひどかった暴風が海水を巻き上げて吹き付け、雨で洗い流されずにたまった塩分が痛めつけられた葉に浸み込んでダメージを与えた、ということだそうです。

どの木も海のある南側がやられています。

ハクモクレン。反対側の葉は無事です。

こんな感じで、葉先からやられている。下のツツジの葉は無事。


これはナンキンハゼ。下のトキワマンサクもやられてます。

ほかにやられたていたのは、ザクロ、カキ、ウメ、ブドウ、シマトネリコ、モミジ、クワ、カナメモチ、ケヤキ、マサキ、プリベット、ナンテン、ユキヤナギ、マユミ、イイギリ、クスノキ、ハナミズキ、スダジイ…

そうですね~、葉が薄くて広くて柔らかい木。やっぱりもともと山で育つ木がやられてるかな~。モクレンはどれもかなりやられてましたね。ザクロは見る影もなかった…。


反対に、大丈夫だったのはクロマツ(さすがにね)、アラカシ、マテバシイ、ツバキ、トウネズミモチ、ナツミカン。キンモクセイはあの暴風にもかかわらず花がしっかり残ってましたね。

まあ、茶枯れた葉っぱが落ちれば、また元気な葉が出てきてくれると思いますが。とりあえず、「風台風」の後は水で葉を洗ってあげたほうがよさそうですね。海沿いに住んでてここまでのひどい塩害を見たのは初めてです。

まだ畑見に行ってないな~。野菜はどうだったかな~。後で観察してこようっと。


台風直後のちび庭。2階のベランダからブロッコリーがみごとに根こそぎ引っこ抜かれて落ちてます。トマトも跡形なし。


せっかく快調だったプランター水槽。金魚が2匹、ドジョウは1匹になってしまいました。

なんでバケツが入ってるのかって?

金魚が2匹になったら途端に大きいほうが延々ともう1匹を追い回すんですよ。隔離するほど水槽の余裕はないし、そのうち小さい方がへたってきたので、応急処置で隠れ家代わりにしたわけです。もう、こんなんばっかり…くすん。(^-^;

サルスベリは素敵

2018年10月04日 | ガーデン
サルスベリ。漢字では百日紅と書きますね。

昔働いていたえんげーふくしのーえんでボランティアのおじさまにいただいた盆栽がすっかり成長して、この夏はずっとちび庭を彩っていてくれました。

とっても素敵なピンクです。サルスベリ、ほんとにいい子ですね。

暑いのが大好き。植物学の授業で気温25度以上の日が50日続くと2番花が咲くと聞いたような…でも、もうずいぶん前の話なのでほんとに50日だったかどうか自信がありません。
でも、うちの花が咲き始めたのが8月に入ってからだったということは、1番花が咲くにも25度が50日くらいありましたかね…。

何がいいって、咲き終わったらほろほろと花がらが落ちるので摘む必要なし。しかも咲き終わった後から後から新しいつぼみができて咲いていく。まあ、途中で切り戻すとさらにたくさんの枝が生えて花も増えるのですが、そのままでも十分咲いてくれている。

あんまり手間もかけられなかったのに、本当によく咲いて目を楽しませてくれました。
肥料をあげそびれているのでちゃんとお礼にあげなくっちゃ。

さて、すごい台風が続いて困りますね。雨が強いのも困るけど、こんなに風がひどいのは初めて。

駅前のウォールプランター。あまりの暴風に、きれいに咲き誇っていたはずのペチュニアが跡形もませんでした。うあ~、メンテの方、ご同情申し上げます。


相変わらず雨だと不機嫌なちび。靴下が濡れたと怒って前に進みません。だから早く帰りましょうよう。(^-^;


動いている庭。

2016年09月21日 | ガーデン
「動いている庭」 ジル・クレマン著 みすず書房 2015
を読み終えました。
https://www.amazon.co.jp/動いている庭-ジル・クレマン/dp/4622078597

超要約すれば、荒れ地を開墾して庭という箱モノを作り上げるのではなく、荒れ地の地形や植生にほとんど構造的な手を加えず、植物が遷移してゆくままに、剪定など最小限の庭師のメンテナンス技術だけで庭として見せてゆくというもの、でしょうか。

自分の生活の中に落とし込むにはスケールが大きすぎて、なかなか実現できませんが、ふと昔修業時代に、比叡山の麓の栗林の下草刈りに一人で行かされた時のことを思い出しました。

朝つれに、「私が夕方帰ってこなかったらきっと探しに来てね。」と言い置いて。あの頃は毎朝、今日は生きて帰れるかな‥と思ってたな。いや、シャレにならないのよ。熊も出るし。ホント。

時期もちょうど今頃。山の斜面の背丈ほどもあるススキやイバラを刈り払い機で払っていって、埋もれた栗の木の幼木を救い出す。丸太や岩もあって、そう簡単にははかどらない。あまりの静けさに、そのうち刈り払い機の騒音の中に人の声がするような気までして‥。

でも、振り返ると自分が作業した後に道ができて、だんだんと風景が出来てきて、森が明るくなって、終わった時の、足下に広がる京都の景色の爽快だったこと。そう、あれは、ほんの一時、私が自分の力で作り上げた、庭でした。

お昼に乗って来た軽トラの荷台でお弁当をつついていたら、サルが2匹じっとこちらをうかがっていたというおまけつき。飛んで来たスズメバチもふっと身を沈めてかわし。ホントよかった、蛇も熊も出なくって。

そう、「動いてる庭」には、草刈りは年1回と書いてあったけど、日本だと夏場なんて1か月放っておけば、草に埋もれて道がなくなってしまうと思う‥。フランスって、本当にそんなにローメンテナンスで持つんでしょうか。きっと虫もいないんだろうなあ。いいなあ‥。

さて。先日行ったホムセンで。

えっ?

おっきい。思わず2度見しました。

普通のガーベラはこの大きさです。技術革新って、すごいのね~。