暑いですね。日中の外は蒸し風呂のよう…。人間達もまいっていますが、動植物たちもまいっているようです。
うっかり水やりが遅れると強い陽射しでたちまち葉っぱの元気がなくなる。
大変大変、と、あわてて水をやってると、水の臭いを嗅ぎ付けて、たちまちアシナガバチやら蝶やらが水を飲みに現れます。特にアシナガバチは大変そう。
先日仕立てたバードバスにもホースのシャワーで洗い流しがてら水を入れ替え。暑さもたけなわになる頃、2匹のアシナガバチが代わる代わる水をたくさん飲んでは3軒向こうの軒下へと飛んでゆきます。先日は、せっかく水飲みにきたシジュウカラを押しのけていました。きっと巣を冷やすのに必死なのでしょうね。
さて、元気のないのは鬱金桜さん。気温が30度を超えた頃から、葉が数枚ずつ黄色くなってはぱらぱら落ちてしまう。
水切れか?でも、そんなに極端に切らしはしてないが。
やっぱりコントウガンシュビョウが影響してるか~。去年コブは除いたけどな~。やっぱり夏の暑さはダメだな~。なんせ鉢植えだからな~。
だがしかし。よ~く見てみよう。確かにそうではあるのだが、全ての葉っぱがいっぺんにわるくなっているわけではない。木は全ての葉を養う体力がないので、自分の判断で成長点(枝の先っちょ)に近い葉はなんとか緑に保って、株元の方の古い葉から順に間引いているのだ。
う~ん。体力をつけたい。まず全体的にこの葉色の薄さをなんとかしたい。あっちの堤防の桜はあんなに青々としているのに。コントウガンシュビョウでも、体力があれば、温存できるはずだ。
暑いさなかに肥料はあんまりやりたくないんだけど。しかも弱ってるときに…。とーえもんさんも「桜はあんまりあれこれいじらん方がええ」とおっしゃってるようだし。でも、鉢植えだし、肥料切れでないとも言えない。
とりあえず、なんとかの一つ覚えのように、鉄分たっぷりメネデールを薄い希釈であげてみる。そもそも去年植え替えしたとき、根がずいぶん少なかったのよね。根っこがちゃんと生育してくれれば…弱った松の木にはいつもメネデール樹幹注入液がよく効いてましたし…。
そして数日。程度は変わらず。葉っぱそのものはぴんとしているが、葉が黄色くなる比率はあいかわらず。う~ん。このまま葉っぱが減っていったらなくなっちゃう~。
もともとコントウガンシュビョウであった小町バラの方は、もう10年にもなろうかというのにいたって元気。同じバラ科だ。免疫をつけてあげられれば元気になるに違いない。
やっぱり、根本的な問題は暑さだな。しかも、葉っぱの部分ではなく、根鉢の部分。本来ならば、地面に埋まって熱をさほど受けないところ。
日に当たっている鉢の部分を、ちょうど膝丈程度に育っていた実生のコナラとマテバシイの鉢で寄せ鉢状態にして、日陰を確保。上の葉っぱは逆に日に当てないと栄養が作れない。
さらに確実にするために、ちょうど手元に紺色の不織布があったので、それで鉢をぐるりとカバーして日除けに。水をかけると気化熱で冷やせるし、いいかも。
さて。どうでしょうか。
2日経って、とりあえず葉っぱの黄化は落ち着いたような。鉢カバーして以来、鉢の温度も極端に上がらないせいか、水の蒸発量も減ってる感じ。後は、水切れさえおこさなければ。げんきになるんだよ~。
そして、もう一つのちび庭の弱ったちゃんは、ナンテン。
あの、ナンテンですよ。元から植わってたヤツ。普通は伸びすぎて困る方なのに。
引っ越した当時、ボサボサだったのをいつもの調子で上の葉だけ残してすっきりと剪定したのよね。ところが、いっこうに新芽が伸びてこない。
あれ?なんだ?京都と気候が違うのか?乾燥してるから葉を取りすぎると弱るのか?でも、近所のナンテンもかなり大胆に剪定してあるのあるし。おかしいなあ。
そのうち、派手にイセリアカイガラムシがつくようになって、ほんとに弱ってきた。
おかしいなあ。ナンテンなんて強いのでもカイガラムシでそこまで弱るのか?それとも、弱ったからカイガラムシにたかられたのか?確かに、日陰のナンテンはよくたかられるけど、それでも成長するけどなあ。
と、悩み続けて数年。ミネラルをやったり、肥料を工夫したり控えたり。いろいろ聞いてみたり調べたりもしたけど、そもそもナンテンが弱るなんてあまりないのか、解決策が見つからず。ちび庭のナンテンは、いちおう新芽が出ようとするんだけれど、しばらくすると芽の頂点から茶色くしぼんでしまう。…でもある日、はたと気がついた。
そうか。樋の水が、こっちに流れ込んでるんだ。ウチが引っ越してきてから、ベランダでも水やりするから、毎日ここに水が来てるんだ。
そこは、ちび庭でも一番地面が低い場所。シダもいっぱい生えている。
そうか。根ぐされか。いくら湿った日陰が好きといっても、限度があるもんなあ。ヨシ。ちょっと高く植えなおそう。
ところが。スコップが折れてしまった(いや、オオチャクしてテコにした私が馬鹿でした)。思った以上のすごい直根。うわ~。年数たってますねえ~。私の力じゃ上がんないや、と、そうそうにギブアップ。
う~ん。困ったな。実は、一昨年にもちょっと水はけを疑って、横に排水層を作ってみてたんだけど、あんまり効いてなかったのよね。高植え出来ないのは困ったなあ。
根っこは空気が欲しい…。そうか。それでいこう。
周りの掘り上げた土は腐葉土&くん炭などで改良したのはもちろん、そこにプラスα。
竹筒を30センチほど、切って周りの地面に打ち込み。そう。空気穴を確保してみた。
よく、京都のお庭で、苔のところどころに炭の丸太を打ち込んであったりするでしょ。排水のため、って聞いたのよね。
そしたら。わ~い!あたらしいきれいな葉っぱが出てきた~!やったやった~!よか~った。
「木の声を聞く」っていうけど、実際はなかなかむずかしいものね~。ましてや、年に数回行ければいい方のお客さんちの木なんて。
そんなこんなで、散らかり放題のちび庭も、庭主にとってはやっぱり「偉大なるバックヤード」なのでした。
☆今日のちび庭気温:26~35℃ お月さんがきれいですね。今日は浦安の方からとても大きな花火大会の音が聞こえてきました。来週はいよいよ江戸川の花火~!(^_^)