ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

さくら考

2010年03月30日 | ガーデン
今日も、ついでがあったので小石川後楽園に寄ってみました。

おお~!咲いてますね!しだれ桜。人混みもそれなりに。ん~、でも?
老木だからか?上の枝が寂しい。普通の樹なら、上の方が成長が盛んで、下の枝は弱いものなのですが。
これは、地面の下、主根がやられちゃったって事だったりする?踏み固められすぎたのかな?


お~!もう一つの桜も花盛り!でも、ふ~む。う~ん。こちらも、てっぺんが弱い。しだれものは、どうしても仕方ないのでしょうかね。なにせ、枝の伸びるスピードに細胞の固まるスピードが追いつかなくて、重さで枝が下を向くのが「枝垂れ」。なので、高さを出すために、垂れる主幹をわざわざ持ち上げて形作ることも。そんな影響もあるのでしょうか?


東京でよく見るしだれ桜。ぱっと華やかで、花も大振り。ソメイヨシノに近い色です。


ふむ。枝が少なく見えるのにはもうひとつ。「なか枝」、いわゆるフトコロ枝、幹に近い細い枝がきれいに抜かれてしまっている。まあ、造園の教科書どおりなのですが。造園の教科書は、NHK趣味の園芸テキストと同じく関東標準なのです。どうして関東ではフトコロ枝を「つるつるに」取り去るのか???つまり、枝先にしか葉をつけさせないのか、その理由、誰か教えてくれないかなあ~???確かに、幹は美しく見えるのだけれど。大切なところに栄養を集中させるため、とか?

ちなみに、以下は、2006年の京都醍醐寺の桜。

ピンクが濃いですね。枝垂れる角度もさらに深く、花も小振りで、花付きもみっしり、というよりはちらほら。京都のしだれ桜はこちらが主流。きっと、東京でよく見るものよりさらに枝の成長スピードが速いのでしょう。

でも、上の枝が弱いのはいずれも同じですね。

東京のが花吹雪なら、京都のは玉すだれ、かな。


こちらは醍醐寺でも一番豪華な桜。

てっぺんまでしっかり咲いている、というより、てっぺんの枝がなくなってる(もしくはもともと主幹を作ってない)ってことでしょうか。


こちらはそのそばの桜。太い幹からひょろひょろと出ている細い「なか枝」を、全部は切らずにわざと少し残しているのが分かるでしょうか。わたしがぞーえんやさんに入りたての頃、教科書通り「つるつる」にしてよく仕上がったと得意になってたら、「なか枝を全部取ってしもうたら不自然やろ。ほれに、もし大枝が枯れてしまったら、これが次の枝になる。その備えをしとくんや。」と怒られました。

常識は非常識。でも、きっと理由がある。つるつるにする理由って、なんだろう???

☆今日のちび庭気温:-1~10℃ ひえ~っ。花苗植えちゃったよ。霜よけしなかったけど…???無事だといいなあ…。(^^;)



はなをたずねて

2010年03月27日 | ガーデン
花めぐりをしてきました~。メトロ1日乗車券を持って。

咲きましたね!

ソメイヨシノ。千鳥が淵です。


まだほとんど蕾ですが。それでも山が染まりかけている。


整備された緑道も、だいぶ落ち着きました。


都会の秘境…にしては、人がいすぎますが。でも、保津川のおもむき???


北の丸公園へ移動する途中で、遠目に桜?と思って近づいてみれば、すばらしいモクレンの花が。あでやかです。このかわいいピンクは、園芸種でしょうか。サラサモクレン、というものでしょうかね。


そのすぐそばに、クレマチス・アーマンディーでしょうか。なかなか、こころにくい演出です。

やっぱり、歩いてみると、いろいろ発見があるものですね。

☆今日のちび庭気温:4~8℃ もっとあったかかった気がしたけれど。日陰は寒いのね。(^_^)

お花見初め

2010年03月23日 | ガーデン
さ~あ、はじまりました、お花見シーズン。

はやくもあちこちで1本、2本、と、咲いている桜のお花をちらほら見かけておりましたが。

いよいよお花見の遠出をしました。多摩森林科学園のサクラ保存林まで。

お目当ては、こちら。

丁字桜(Prunus apetala)。


ち~っちゃくって、かわいいです。


それが、こんな大きな木に。風にきらめいて、まるで、金の屏風を見ているようです。

おまけ。しだれそめいよしの。

おお~っ、いいですね~。この枝振り。おなじ「桜」でも、こ~んなにちがう。
でも、これが咲いたら、さぞかし豪奢な感じがするでしょうねえ。

☆今日のちび庭気温:7~14℃ 急に芽が育ち出しましたねえ。もうすぐアゲハ蝶も起きるかな???(^_^)



植え替え。

2010年03月15日 | 栽培
<植え替え>
ツルもの類を鉢増ししました。
●カロライナジャスミン
●ハーデンベルギア
●パンドレア
●クレマチス‘ピール’
いずれも、4号ぐらいの鉢でがんばっていたもの。さすがに水切れしやすくなって、せっかくついてきた蕾もポロポロ落ちる感じがしたので、6号にアップです。
用土は赤玉&腐葉土のハーフ&ハーフにコンポストとくん炭をひとつかみブレンド。最後に鉢の上に骨粉をトッピング。

うち3つはコンクリート塀にポットハンガーでぶら下げるのですが、サイズアップしたので6号用のハンガーが2つしかない。もう一つ~、と思って近くのホムセンで探したら、いつのまにかどこもトレリス用のものに変わってしまっている。が~~ん!せっかくおしゃれにそろえようと思ったのにい~~~。どこか近場でうってないかなあ~。

あと、
●ナツミカン
を鉢上げしました。「3匹のモーガン」と名付けたやつです。実は4匹目も育っておりました。ただいま15㎝ほど。京都にいた時ですから発芽してからもう5年ほどになるのですが、小さい鉢に閉じ込めたままだったので、ちょうど上の植え替えで開いた4号鉢にあげることにしました。今年はしっかり育ってねん。

<挿し木>
モモ、ウメ、サンザシの枝。ど~でしょうか。

<開花>
ボケ赤、クロッカス4種、ハーデンベルギア、リナリア、クリスマスローズ‘ルーセホワイト’、アセビ‘クリスマスチアー’、オキザリス‘バーシカラー’、レティシア、ニオイスミレ

☆今日のちび庭気温:6~16℃ あたたかかったですね~。青葉の森公園をお散歩してきました。本当に良いお散歩日和でした。(^_^)

倒れちゃいましたね…。

2010年03月12日 | ガーデン
鶴岡八幡宮の大イチョウ。残念です~~~。(゚ーÅ) ホロリ

では、ありし日の大イチョウを偲んで。

2003年6月。
ふさふさしてますね~~~!迫力です。ビッグバードのようだ。
「樹木を100種覚えろ!!!」と、樹木学のS先生に連れられて、みんなでわいわい鎌倉植物探検の授業に出かけた時。大イチョウの伝説について推察される先生の名解説が、いまも耳によみがえります。

以下は、2004年11月の写真。
確か、台風かなんかでこんなにバッキバキになっちゃったんじゃなかったっけ。


なんかいたましかったね~。


近年はこの写真よりもずいぶん復活していたようでしたが。


こんなに太かったのね~。


いつだったか、すっごく紅葉まっ黄色の時に見上げた覚えがあるのだけれど、写真とらなかったっけ???
もうあの迫力の紅葉を見られないなんて。S先生~、樹木医のO先生~、本当に、残念ですね~~~!!!うわ~、先生方が診察されるのを聞きに行きたいなあ~!!!

いったい、本当のところ、年輪は何本あるのでしょうねえ?実は「伝説の木」の2代目や3代目だったりとか、いやいや本当にオリジナルだとか…。根っこや幹はどんなふうに痛んでいたのでしょう。1000年???なんて説もあるほどだから、腐朽菌やら食害やら周りの土の環境の変化やら、複雑に入り交じっているのでしょうね~。

クローンを作る、とか、挿し木で、とか、いろいろ復活をはかるということで。倒れた幹を4mほど切って下を土に埋めるって…つまり、史上最大の挿し木って、ことですか???ありなの?ありなの???もう、興味津々。

そういえば、銀杏から育てるっていうのを聞かないのは、雄木だったからかしら。挿し木、沢山できそうだから、この際由緒あるイチョウということで売り出してみちゃったりなんかして。新しい八幡さんのお土産として、ご利益、あるかもしれませんよね~???

(そしたら…手に入れちゃうかも…そーいや有名な京都の妙蓮寺の椿の苗は6000円だったな~。ほしかったんだけど、庶民の庭主はあきらめました。しか~し!しっかり足下に落ちてた種を拾ってきた。実生ちゃん、どんな花が咲くのかなあ???…って、お~、ぞくっぽい。ぞくっぽいったら。)

☆今日のちび庭気温:4~12℃ 今日はハウスの中にいたせいか、ずいぶん暖かい気がしましたが。お水取りも終わって、本格的に春ですかねえ。(^_^)