ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

うつくしきもの

2009年08月15日 | ガーデン

虫の音。畠の畝。笹の葉の風にそよぎたる。

あついですね~。
ようやく夏らしい夏になってきましたね。

今はお盆やすみで、のーえんに来る人もぱらぱら。ちょっと静かなひとときです。
お花を切って、収穫したら、次は背丈まで伸びた草むしり。

そーいや、ぞーえんやにいた頃、一人で比叡山の山裾に草刈り機持っていったよな~。
だ~れもいない山の中。サルが弁当狙って出てきたり、スズメバチが真っ正面から飛んできたのを危うく躱したり。

そうやって、草刈り機をあやつっていると、なんか不意に声がするような気がするんですよね。
ひそひそ、とか、つぶやいているように。

それって、モーター音と回転刃に触れる草の反響でそう聞こえたりするのですが。ブロワー(送風式の掃除機)を使ってるときもそうだった。

わかっているんだけれど、つい気になって確認しちゃったりする。なんせ一人でアブナイ作業するので、全神経を全開にして危険を避けようとするんですよね~。

そうすると、いろんなものがいつもより鋭敏に感じられたりする。オイルの匂い、刈られた草から立ち上る匂い、風のざわめき、ときおり樹々からおりてくる芳しい匂い、地面の傾斜の変化や陽光の熱さ。

そして、ふと振り返って見下ろした京都の町並みの美しかったこと。そんなこんなを思い出しながら、とにかくせっせと草に埋もれて草むしり。

さて。そんな作業を終えた帰り道、ふと目に止まった風景が上の写真。

「おおっ!これはっ!」
黒々とした畦が美しい。このラインは、まるで、まるで…銀閣寺の「銀沙灘」のようではないか!!!もしや、あの砂盛りは畑の畝を模したものだったのか!!!
…んな訳ない。しかし、そう思わせるほど、美しい畝でした。畑にも美があるのよ~。

で、酔狂にもネットで銀沙灘を見てみる。
http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/guide/ginshadan.html

う~ん。似ている。おもしろい。
しかし。なんでこんな不思議なもん作ったかねえ?
確かに、夜は月明かりに映えることだろう。でも、この形は…
っと、Googleマップで航空写真を見てみる。「銀閣寺」と「富士山」。
おお、この形は!まさに!最大にすると、銀閣寺の銀沙灘がくっきり。そして、富士山の方の下には!そう。駿河湾と相模湾。上下線対称だけど、富士山と2つの湾の位置関係は、向月台と銀沙灘の突起の位置関係にそっくり!!!

やっぱりそーよ。向月台は、富士山だったのよ。んで、銀沙灘は駿河湾と相模湾。
夜になれば、月明かりで周りの銀閣や樹々は闇に沈み、向月台と銀沙灘だけが暗闇に浮かび上がるはず。きっと、方丈からそれを眺めて、あたかも月夜の海で舟の上から富士山を眺めているような気分を楽しんだのに違いない。

ちなみに、模したという説のある中国の西湖もGoogleマップ航空写真で見てみたけど、まあ~、似てないとはいわないけど、積極的に似てるともいえない。

さあ、この庭主の推理のほどは如何に???まあ、銀沙灘が作られたのは江戸時代らしいし、向月台も昔は低かったって話もありますからね~。

いや~、Googleマップ、遊べるね。実は庭主、最近、Googleマップ航空写真でいろんな庭園の園路を確認するのにはまっているのです。おもしろいよ~ん。(^_^)

故宮24 家の中に庭がある…ような?

2009年08月12日 | 北京旅行
さあ、めざせ、乾隆花園!いったい、どんなお庭なのでしょう???

ん~、どこだ?


広場の中に、大きな石の築山。おもしろ~い。いきなり山の中のような雰囲気。


さて。意外と小さな入り口から、はいりま~す!


ん?お屋敷の中と思いきや、いきなり奥の見えない山道へ。えっ?ここは、故宮よね?


ごつごつ岩の道を抜けると、古びた回廊に赤い壁。確かに、故宮の中です。

壁の内側なのに、まるで外庭、どころか、山の一部を持ってきちゃった、ような、大胆な中庭。
日本の坪庭とはスケールが違います。


なんでしょうねえ。地面の雲形。ここに水でも溜めたのでしょうか?


おお~、すっごい回廊がくねくね。なんだか出そうな…と思っていたら、誰もいないのにいきなり耳元で声が。
きゃ~~~!やめて~~~!っと、身を竦めると。

な~んだ~。見えなかったくねくね回廊のどんつきに、ガタイのいいオジサン達が3人ほど世間話をしながらタバコをぷかぷか。やだ~。そんな薄暗い狭っ苦しいところで世間話なんてしなくても…。お邪魔しました。

くねくね回廊や壁に反響して、ここまで聞こえたのね。ああびっくりした。


明るいところに出て、ちょっとほっとする。


人がわだかまっているような石。ん~、坪庭的?赤い壁や緑の柱という人工物になじむ、という感じではないなあ…。


回廊からふと見上げた、高い岩山。これ、壁の内側ですよ?すごい迫力ですねえ。
ちなみに、乾隆帝はこの台の上で集めた露を飲んで、不老長寿を願ったのだそうです。「露台」って、文字そのままの意味だったんですねえ…。


いや~、外だか中だか、本当によくわからない構造ですが、実は形としては、四合院を4つ集めて縦に並べただけ。ですから、幅は東西37mほどなのですが、南北は全部で約160m。4つの庭が続いているのです。
まだ一つ目に入ったところ。それでも、くねくねと上下左右立体的で先が見えないので、ずいぶん奥深い印象を受けますね。なんとも不思議な空間です。

ネコのばか。

2009年08月08日 | ガーデン

ばかばかばか。ねこのばか。

またきんぎょたべちゃったあ~~~~~!あ~~~~ん。
睡蓮鉢の中は手を出さないのに、洗面器に移したとたんきれいさっぱり。

ばかあ~~~~~~っ!

ちゃんとフタしといたのに。ふと気になって、玄関の戸をあけたらば。すぐ前の、隣のうちのガレージで、ご満悦そうにぷてっとおなかをみせて、後ろ足で耳を掻いている。

こんなことなら、家の中に入れとくんだった。エアレーションを動かすのが手間だったから、入れなかったのよね~。ぐっしん。今度の金魚ちゃんは調子良さげだったのに。も、しばらく金魚は飼わないす。またモミジランチュウに出会ったら、飼うことにしよう。

金魚のいなくなった睡蓮鉢では、底の方であまり姿を見せなかったメダカ達が我が物顔に水面にあがってきました。気のせいか、ヤマトヌマエビもよく顔を出すようになった感じ。でも、鉢の壁に突いてる苔が濃くなってきたのは、金魚の食欲がいかにおう盛だったかという証拠ですね~。ちび生態系も勢力図が変わったという訳ですね。

そして。夜。がさごそと、ちび庭で音がする。ん、この音は。
このばかねこ~~~~~!糞までしてくんじゃないのっ。そんなので返していただかなくても結構よっ。灯をつけて玄関の戸を開けると、びっくりするわけでもなく、「なあに?」という顔で通り抜けてゆく。「んもうっ、金魚食べるんじゃないわよっ!」と睨みつけると、し~らない、っという風情でお隣のガレージへと抜けていったのでした。

はふ~。ちび庭はすっかりキャットラン状態。こちらの生態系も、こまったもんだ。害虫でも食べてくれるならい~のに。あ~ばかばか。ネコのばか。ネコの上手を行けなかった庭主はもっとばか。あ~ん。ぐし。ぐし。くっそ~、ネコパンチ返してやるう~~~!はあ~。そんなため息を繰り返す1日。

☆今日のちび庭気温:22~32℃ ゴーヤカーテン、快調です。そして、ゴーヤを食べる日々…。家からもゴーヤを送ってきたよ。そーいや、吉川晃司さんも言ってたけど、金魚の水を換えがてら植物にやってたら、ずいぶん葉っぱの色つやがいいのよね~。あ~あ…。ぐっすんこ。(^^;)