ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

故宮17 ようやく御花園脱出。

2009年02月28日 | 北京旅行
さて、「御花園」巡りもいよいよ終盤。園の一番中央の「欽安殿」にやってきました。

周りのいくつもの華やかな亭とは壁で区切られて、静かな空間が広がっています。手前の白い肌の木は白松ですね。赤い建物に映えています。


これは、灯籠?香炉?端正な作りですね。


こちらの壁飾りは赤地に鶴。おめでたいですね。暖かみのある表情です。


ここでもやはり人気な「連理樹」。写真を撮ろうとしているのはやはりご夫婦でしょうか。みんなお揃いの赤い帽子で。この木はビャクシンでしょうかね。


こちらの祠は全部タイルで出来ていますね。ところかわれば習慣も違うものですね~。


さて、御花園で一番の絶景は、ここ、「堆秀山」。毎年の重陽の節句には、皇帝や皇后たちがこのてっぺんの御景亭に登って、紫禁城と御花園を眺めたそうです。


しっかし、すごいインパクトですねえ。ん~、見てるとやっぱり浮かぶ曲はMonkey Magic。
山の麓には滝らしきものもしつらえてあり、その下には、鯉魚石ならぬライオンさん?


んんん~!存分に楽しめました。御花園。ここでようやく午後1時。次は急いで東六宮へむかいます~。

☆今日のちび庭気温:3~8℃ 雪降りましたねえ~~~!初雪でした。あ~。どろんこ。農作業は過酷だ…。(^^;)

かっちゃいました~。

2009年02月24日 | ガーデン
えへへへへ。きんけつだとゆーのに。いかんなあ~。いかんいかん。あは、あはははは。

つれが「クリスマスローズの世界展」のチケットを格安で手に入れてくれましたので…。
んでもって、同時に開催中の「世界ラン展2009」にも、夕方入場の安いチケットではしごしてまいりました。

ええ、今回のクリロー展にはぜひ行きたい!理由がございまして。

じつは、数年前にai 様に買って来ていただいた、あの原種クリスマスローズ‘デュメトラム’が。
他のものと寄せ植えにしといたのを、鉢がいっぱいになったのでそろそろ…と取り分けたらば。
どうも調子が悪いのです。

途中まで出た芽を確認しようとしてついうっかり一つ折ってしまい。
他の2芽も、乾燥してしまったのか、途中からうんともすんとも成長しなくなってはや3ヶ月。

あ、あたしが悪かった。ヒメツルニチニチソウ&ベニゴウカンなんて旺盛なやつらと一緒に植えてしまっていたた私が悪かった。休眠期に植え替えたあたしが悪かったよお~。ぐし。ぐし。

で、反省を込めて、2代目を迎えに行ったのでございます。
こちら。

クリスマスローズ‘デュメトラム’と‘アトロルーベンス’。各600円。ちっちゃ~い。咲くのは2年後か3年後か???

ちなみに、会場に展示してあったのはこちら。

デュメちゃんです。極小クリローです。グリーンの花びら(本当は萼ですが)がかわい~い。

アトロちゃんです。なんて華奢でシックなんだ!!!こんなの咲いたらいいなあ~。

つい、かわいかったので‘フェチダス’ 500円 も買ってしまいました。

ゴールド、と書いてあります。原種、ですが新品種なんでしょうか。

‘フェチダス’の展示品はこちら。

名前の通りにおいが良くないとか、雑誌なんかで見てたときは、なんか不細工なやつ~、っと思ってたけど、実物を見るとずいぶんかわいい。特にベルのような蕾が。ってことで、こちらも苗を買ってしまったのでした。これまた開花は2、3年後。

そして、つぎなるラン展でご購入は。
ウチョウランの球根 2球1000円。つい、目がくらんでしまいました。

それからこちら。

フウラン‘猩々(しょうじょう)’。1500円。これがほしかったんです~。


そして今回、フウランの黄色にもとっても惹かれてしまい。800円。フウちゃん達も、花にあえるのは数年後かなあ~。


すてきでしょう!黄色のフウラン。もちろんこちらは展示品。


そして。ようやく花付きを買いました。ミニカトレア!!!‘さくら姫’というそうです。Sophrolaeliocattleya、という長い名前がついているということは。ソフロニティス、レリア、カトレア、という3つの属を交配したものなのだそうです。お値段は…2500円!!!

いや~、かいました。しめて、7500円!!!きんけつだとゆーのに。でも、クリローとフウランとミニカトは京都にいたときから、「この次クリロー&ラン展に行ったら買う」つもりでいたのよね~。決して衝動買いじゃあないのよん。ほんと、ほんとなんだからあ~。

みんな、いい子で大きくなっておくれ。ねっ。(^_^)


寒い日には本を読んで

2009年02月17日 | ノンジャンル

うわあ~!前回からなんと2ヶ月半もたってしまいました!いや~ん。はやすぎっ。

はい、庭主、おかげさまで相変わらず日々健やかに過ごしております。



ただ、お正月からこっち、体重の増加を回避するのがなかなか苦しいところ。こう寒いと、ちび庭作業するのも冷えちゃって、そうそうに切り上げこたつに直行。バラやら土作りやら、もう2月も後半なのですが。



そんなコタツムリ生活のお供は、やっぱり読書。最近、金欠も手伝って、図書館に目覚めました。市川市にこんな立派な図書館があったなんて、しらなかった~あ。しかも、最初は普通のガーデニング的「園芸」の書架しか見てなかったんだけど、今頃になって「造園」「花卉生産」「生物学」の書架を発見。おお、あ~るじゃあ~りませんか。多少古いのは仕方がないが、切り花栽培の専門書やら学名に関する資料やら。な~んだ~♬もっと早くから気づいていれば!とにかく、よかっぱよかっぱ!



毎回、マンガも含め8~9冊を抱えて帰ってくる庭主。お正月に読んだ中で一番のヒットはこちら。小埜雅章 著「図解 庭師が読み解く作庭記」2008.5.30、学芸出版社。

「作庭記」というのは、平安時代に書かれたという日本最古の庭作りのバイブル。その内容の大体のところは、庭の本やら、学校の授業や親方の教えなどで折々に学んでおりましたが、原文をきっちり対訳したものを読んだのは今回が初めて。



で、なんと!知らなかったことが!!!

まあ、細かい解釈はいろいろあるのですが、庭作りにおける「禁忌」に、まとまった章を割いている(といっても原本に章はなかったでしょうが…)のを、初めて知りました。



それは、石を立てる位置、方向、大きさ、なんと、色まで。まあ、植栽に関しては見当のつくものばかりでしたが。しかし予想外に、ずいぶん事細かに「避けるべきこと」があり。面白いところでは、「すてきな庭でも、没落した家のデザインは真似すべきでない。同じような運命を呼び込むようなものだ。」なんてのもあるんですよ。



つまり、昔は本当に風水やその土地のいわれというものを大切にして、施主である一家の繁栄の守りを庭に託していたのですね。なんせ、百鬼夜行を防ぐべく、陰陽師が活躍したような平安の世。

その頃の庭とは、単なるお飾りではなく、家に吉祥を呼び込み、反対に入り込む災いを防ぐ、大きな結界。現代でいう「防災システム」であった訳ですねえ。



ちなみに、これだけいろいろ庭の本を読んだり仕事して来たにも関わらず、今まで一つもそんな禁忌など読み聞きしなかったのは、規模も利用目的も人々の生活習慣や心情も違う現代の庭に、そのままこれらのいにしえの禁忌を当てはめるのは、ふさわしくないとされたためでしょう。(そうでなければ、近所を見回しただけでもとんでもないお庭ばかり、というか、そもそも家自体が建てられなくなってしまう…。)今の住宅事情では、せいぜい、鬼門に南天を植えるのがそのなごりでしょうかね。とはいえ、「禁忌」の内容としては道理のあるところもあり、お庭を造っている人は、一度は目を通すと、得られるところもあるかも知れませんヨッ。



いにしえの匠の叡智。とても、刺激的です。



ところで、これらの禁忌を思いっきり外しているような気のする(実際はそうでもありませんが)お庭が、この本を読んでる間中ずう~っと頭に引っかかっておりました。わかります?

それらのお庭を造ったのは、「重森三玲」。京都東福寺光明院や松尾大社のお庭を造られた、昭和を代表する作庭家です。

http://blog.qlep.com/blog.php?categ=1&year=2006&month=11&mesid=62097

http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/association-jp.html



何の添えもない、トレードマークともいうべきダイナミックな巨大な立石がずらり。何ともモダンアート的で、見る人を良い意味で心地よく裏切ってくれます。でも、この三玲さんは、日本のあらゆる由緒ある庭園を実測調査しまくった、日本庭園のHowtoには大変造詣の深い方なのです。それゆえに、「なぜ???」、と。



で、またまた借りてしまいました。重森三玲・重森完途著「庭 作る楽しみ観る楽しみ」1992 光風社出版。



いや~。そうかあ。やっぱり、故意に外してるんだな。作庭記を。充分理解した上で、それを超えたものを世に残したかった、という情熱。作庭記をはじめとする伝統や形式に縛られすぎたことで、力を失ってしまった日本庭園の世界に非常な危機感を感じ、古代の神の磐座としての力強い「場」を呼び起こそうとしたと申しましょうか。



いや~、お庭って、ほんとうに、奥深いですねっ。

市川市図書館、使えます。よしよし。マンガの陰陽師も順調に借り進んでおりますよ。庭的にも為になります。ロマンだな~。



☆今日のちび庭気温:1~13℃ 写真は飛梅の子孫。っていったら、わっかるかなあ~?そう、「こちふかば~」って、陰陽師にも出てくる菅原道真さんのかわいがった梅ですね。(^_^)

故宮 その16 まだまだ御花園通過中。

2009年02月10日 | 北京旅行
う~ん、すてきなタイル!


色の選択と楽しげなライン。デフォルメの妙が何ともいえません。

<script language="JavaScript" src="http://www.magicalmaker.com/js/mm.js.php?upwh=1716221-1234276301-400-533"></script>

さて、現在位置は、千秋亭から順貞門の左脇の建物前へ。この図を見ると、全体的には「御花園」が左右対称に作られていることが分かりますね。でも、真ん中の建物(欽安殿)で見通しがさえぎられ、万春亭と千秋亭と言った左右の同じような建物が同時に目に入ることがなく、広く感じるのだそうです。
確かに、右側と左側とは、ずいぶん印象が違うのよね~。


「左側」の、千秋亭の北の東屋をくぐる池。きんぎょがいっぱい!水草の周りをぐ~るぐる。か~わい~い!!!
園内には手を替え品を替え、いくつも小さな東屋や楼閣があるんです。さすが天子様の園。


順貞門の左脇の建物の楼閣。なんだかねじれた木とともに、風情を感じます。ここで演奏会やお食事会をした…だったか?ランタンをいっぱい灯して夜の演奏会なんかしたら、さぞかし雰囲気すてきでしょうね~!


建物の横には、坪庭!う~ん、だいなみっくう~!中国の人は、この石筍が好きですね。これはいったい、深山のデフォルメなのか、本当に「筍」を表しているのか?(まさかアリ塚では…って、南米か。)


その建物と、順貞門の方(つまり御花園の一番北側)の通路を見渡す。人は多いんだけど、古い樹のせいか、とても穏やかな静けさがあります。右手に見えているのが、御花園中央の建物「欽安殿」。

ちなみに、ちょっと疲れたので、休みがてらここでスケッチを始めましたら。周りのおじさん達がわらわらと見に集まって来たので(!)、そそくさと輪郭だけ書いて逃げました…。


腰掛けた横の石柱。こんな足下にもモザイクが!!!空間恐怖症ってやつですか。らくがきちっくでかわい~。


逃げて戻って来た千秋亭の横。おお、ここだあ~。溥儀さんがインドの詩人タゴールと佇んでいたのは。
今はにぎやかだけど、きっと一人で佇んでいたら、精神的世界に浸れそうだ…。
う~ん、素晴らしい石組みですねえ。面白いなあ。このお堂と奇岩の組み合わせ。この「落ちそうな」石組み、日本じゃやらないよね。実に、ワイルドです。

いや~、さすが紫禁城。どこまでもなかなか面白いものを見せてくれます。

☆今日のちび庭気温:1~11℃ いや~、すっかりおなかの風邪にやられました。絶食のおかげで胃袋が小さくなった? そーいや、昨日はあの北京のCCTVビルが焼けたって聞いて泣きそうになっちゃいました。とりあえずはかまビルは無事で良かった。気の毒で勇敢な消防士さんに心から黙祷を捧げます。



春ちび庭でめだか。

2009年02月07日 | ガーデン
セリにヒメダカ。いいねえ、日本の風景だねえ。


と言いたくて。(あ、あとつっこまないように。)
お正月のセリをキープする→水耕栽培→メダカ復活!と相成ったのでございました。
ええ、残念ながら、地産の黒メダカではございません。ホームセンターのペットコーナーにて一匹5円だったか10円だったか?5匹ゲット。
まあ、熱帯魚の餌になるよりはいーだろお。


本当は可憐な睡蓮鉢に…と行きたいところですが、貸家だからな、というのと、どうせならそのうちすてきな鉢を見つけたい!と言うことで、当面はこちら。

100均で買った洗い桶。
ニャゼ洗い桶なのか?→軽い。側面が底まですとん、と深く落ちている(安定が良い、同じ直径でも容量が大きい)。そして!一番の理由は。

横にオーバーフローがついているから!!!

この横穴のおかげで、大雨が降っても水が満杯になることがないのです。メダカが流されてゆく心配はこれでなし。(ま、土砂降りのときはメダカは底に潜っているとは思いますが。)

洗い桶じゃ見た目は悪いけどね~。

こないだは、寒さで桶に氷が張っていましたが、メダカは無事。最近は一気にあったかくなったせいか、ちょっと藻が繁殖してきました。もう餌はそんなにいらないにゃ。蚊の防止のためにメダカを飼ったんだけど、こんなに早く藻が繁殖するようじゃ、5匹じゃ消化しきれないか???

ちなみに、人の気配にはとても敏感で、なかなか姿を見せてくれません。おかげですぐ横のブロッコリーの葉を食べにくる鳥には、まだ見つからずににがんばってます。