滋賀への帰省中、友人達とお茶しました。ひとりはウン十年ぶり。お互い、年賀状ばかりで結婚してから全然会えなかったもんねえ。珍しく同じ時期に滋賀入りするというので集合!(^^)
場所は大好きな滋賀発祥たねやさんのカフェ「ジュブリルタン」。もう、話が弾んでつい長居してしまいました(^-^;
おお、カフェの上からふと琵琶湖上を見れば、あれは「鳥人間コンテスト」のやぐらではないか。いつもテレビで見入っちゃうのよね~。実際に飛んでるとこ、一度見てみたい(^-^;
そんな庭主が留守にしている間、ちびは伊吹山の中腹にあるいとこのお寺に遊びに行っておりました。
歳の近いまたいとこと結局3日連続で遊んでいただき、楽しくてたまらなかったそうです。ありがとうね~(^^)
私もいとこのお寺大好き。緑深い坂道を上り、よく鐘つき堂に登ったり、広い大御堂(おみど)を駆けずり回ったりして遊びました。
。 。 。
ところで伊吹山。ご存知ですか?
東京から東海道新幹線で岐阜羽島を過ぎ、関ケ原を越えたあたりで車窓の右側にわっと現れる、あの山です。
そして、庭主の今回の収穫は。
ようやく「伊吹山文化資料館」に行けた事(*^^*)
ここ、元は庭主が学んだ小学校の分校なんです。今日のタイトルは、その校歌の歌い出し。クラス15人しかいなかったんですよ。楽しかったな~。
いつも帰省するのは年末年始だったりで閉まってるの。やっと懐かしい教室をのぞくことができました(*^^*)
そしてそして、なんと、その展示は庭主にとってはずいぶん見ごたえのあるものでした!
祖母やら親族やらにいろいろ聞いてた町の歴史。
「むかしここには国鉄の駅があって、すごく賑わってたんや」とか、「奥の人は平家の子孫や」とか、日本武尊とか、信長の薬草園とか、たくさんの真偽のわからぬ昔話とか、育った自分の数々の記憶とか。
まさに日本のど真ん中、古くからの交通の要所だけに、大河ドラマには必ずと言っていいほど出て来るこのエリア。秀吉さんの太鼓踊りとか、ぼ~んやりと積み重ねられた歴史のイメージは頭の中にあったのですが。
資料館に来て一気にめちゃくちゃ解像度が上がりましたっ!
もう、びっくりすることばかり。ネットで検索してもそんなに出てこなかったわよ。。。しかも歴史の有名人が盛りだくさん過ぎ。発掘等資料のパンフレットもたっぷり、さらに興味深い書籍も刊行されている。
ああっ、この古い木の医院の看板は、お世話になったおじいちゃん先生のところのもの。ええっ、そんなに古い時代から代々お医者さんだったの!?あ、敦賀にもつながる例の鉄道って、ほんの数年でこの区間は付け替えられて廃線になってしまったの?え、この町は石田三成の関ケ原からの敗走ルートだった!?
ええっ!縄文時代の遺跡がそんなに!竪穴住居がいっぱいあったり、この辺古墳だらけ!!!古代の天皇のお后さんの陵もあったり。
役行者の修行岩だったり、ず~っと気になっていた、いとこのお寺のさらに上にあったという「弥高百坊」をはじめとする山岳寺院や山城とその城下町の数々の発掘調査の結果などなど。あ~、私の好きだった、大河ドラマ「太平記」で陣内孝則さんがやってた佐々木道誉の本拠地って、ここだったんだ~。そんなバサラな土地だったの?
まってまってまって~。牧野富太郎博士の定宿?あ~、なんか、登山口の所に旅館あったような。いろいろ博士の便宜も図ってらっしゃったんだ。思い出したんだけどさ、昔小学校の夏休みの宿題にドクダミやヨモギなどの「薬草を取って乾燥して一抱えの束にして持ってくる」ってのがあったよね~(それを売って学校の備品の足しにした、ベルマークみたいな感じ?)。それってなんか関係あったりする?
庭主、単に昔の民具が見られればいいかな~ぐらいの感覚だったのですが。なんと盛りだくさんな。生物面の展示までいっぱい。
しかも、また刊行されてる資料がなかなか素晴らしい。あるところにはあるのね~。
庭主、そんなガチな歴女ではありませんが、それでも興味は尽きず。
何?このかわいらしい分校の校舎にこの詰め込み様。これは、歴史好きにはたまらないでしょうな~。すごい。すばらしい、米原市教育委員会。どうかこのまま続けていただきたいです。
ってことで、発掘等資料のパンフレットをしっかりもらい、本も買って帰ってきました(^^)
●伊吹山風土記 (淡海文庫) | 髙橋 順之 |本 | 通販 | Amazon
これ、庭主には楽しいです。自分のさまざまな記憶とすり合わせながら読み込んでる最中です。そうだったのか~。歴史、深すぎるな~。ウチのご先祖様、どうやって生きてきたんだろう。
●いろりばた : 伊吹町昔ばなし (ふるさと近江伝承文化叢書)
子どものころ好きでよく読んでいた町の昔話の本も発見。なんと、この本の表紙と挿絵は私の中学の吹奏楽の恩師だったとわかってびっくり。上の伊吹山風土記と読み合せてこれらのむかし話の背景を知り、深みが増しました(^^)
●近江の昔ものがたり (淡海文庫 15) | 瀬川 欣一 |本 | 通販 | Amazon
こちらも読むのが楽しみ。中の写真がいいです。
●読みがたり滋賀のむかし話 | 滋賀県小学校教育研究会国語部会 |本 | 通販 | Amazon
ちなみにこちらはやっぱり昔私が気に入ってた本。ブックオフでたまたま見つけて即入手しました。滋賀弁が楽しいらしく、娘に読んでとせがまれます。後付けをよく見ると、なんとこちらも編纂に大好きだった小学校の恩師が関わっていました。なんだか、はるか昔から先生のお便りが届いたような、ほっこりした気分です。
。。。
最近の伊吹山の何が残念って、子どものころからなじんだスキー場と一緒に登山リフトもなくなってしまって、簡単に3合目まで上がれなくなってしまったこと。
ちびにあの伊吹山からの琵琶湖の眺めを見せてあげたかったな~。普段ペーパーの身としてはドライブウェイで山頂や奥伊吹まで運転する自信はないし。
先日は土砂崩れもあったようですし、近年のシカやイノシシの害も心配ですね。星空も見たいし、花畑も見に行きたいな~。またリフト復活してほしい。。。地元の皆様もいろんな努力をしてくださっているのですね。こんなサイトを見つけました。がんばれ伊吹山!
温暖化、少子化、その他いろいろ、時代の波はどんどんやってくるのですね。それでもたくましく、ご先祖様たちが生きてきたように、がんばって生きてゆこうではありませんか。
この秋は、伊吹山関係の読書に浸りますよ~(^^)
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