ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

北海公園 そして昔に思いを馳せる

2012年06月23日 | 北京旅行
久々に、北京の写真が見たくなりました。で、引っ張りだして北海公園おさんぽ続き。


この橋。小石川後楽園の橋を思い出します。ちいさくてかわいい。


公園の北西から北東へと、湖岸を歩いて。いいね~。柳。


軽やかな風の中で踊る人たち。四阿(あずまや)もこうやって、ちゃんと使われてるのがいいよね。


昔誰かの館だったところも、こもれびの下で子どもが遊んだり、ずーっとおしゃべりしてる人たちがいたり。
素敵な空間です。


ちょっと脇道にそれると、思いがけず洋風なボーダーが。どんな人が住んでいたのでしょうか。


公園のあちこちにいる猫さん。この方はなんだか迫力があります。


うつくしい九龍壁(くーろんへき)。反対側も、写真を撮る人でいっぱい。
かなり下がらないと、全体が入らないのよね~。


カラフルな建物が多い中、こちらのお寺はシック。でも、お札はやっぱりカラフル。


壁を波打たせるって発想、ないよね~。広いからできる技。うつくしーです~。


なんだか、わくわくさせる入り口。のぞいてみたくなるでしょ。


こちらは、『静心斎』。清朝最後の皇帝溥儀が「我が半生」を書いた場所というのを、見てみたかったんですよね~。
↓こちらに素敵な写真で詳しく書いている方がいるのでどうぞ。
http://urspolar.exblog.jp/12980310/


やっぱり広いので、感動の風景をうまく写真に納められません。


この石使い。植栽の大胆さ。迫力です。


いや~、朝からよく歩いたね。時間は午後4時。さあ、そろそろ帰ろう。

~この日の夕飯は、北海公園のさらに北側へ。前海と後海の夜景も素敵でしたよ~。胡同(ふーとん)と呼ばれる古い路地の屋台風レストランでお食事でした。北京、また行きたいね~!

わいるどだぜ~。

2012年06月21日 | まちあるき
わ~い。六本木でお食事~!つれにANAホテルでおいしいランチブッフェをごちそうしてもらって大満足。
http://blog.qlep.com/blog.php/quinland/

せっかく来たので、六本木のガーデンを廻って帰ることにしました。

まずは、アークヒルズの屋上ガーデンのひとつ、フォーシーズンズガーデン。
和物の植物が使ってあって、お気に入りの場所です。


大体の植物は見分けがつくのですが、はて、これは。

う~む、見たことないかわいい葉っぱ。見たことない実のつき方、なんだか色がシュウカイドウの蕾みたいだな。

調べてみますと。おお、これが「オトコヨウゾメ(Viburnum phlebotrichum)」か~。へえ~、これもビバーナムなんだ。花がかわいいとは聞いていたけれど。ナルホドね~。

次は、個人的にデザインがお気に入りの、泉ガーデン。里山風の感じがいいのよね~、と。

…う、暗い。暗くなってる。植栽、育ちましたねえ~。そろそろ10年経つもんね~。
しかし、空が曇ってるせいか、重いぞ…。背景の木も茂りすぎて、狭く感じる…。

ちょっと神谷町の方へ下がって、城山ガーデン。昔よくこの辺を歩きましたが、すっかり変わりましたねえ。

でも、こんな大きなイチョウの木があったなんて知らなかった~。

そのままスウェーデン大使館の横を通過。

ここはうつくしいですね~。いい感じ。

さて、次は、ミッドタウンの「桧町公園」。

お~お。ここも、茂ったね~。どこかの山の中のよう。この木の向こうにミッドタウンがそびえ立ってるなんて、思えないでしょう?


アジサイとビヨウヤナギがきれい~。うきうき。でも、ちょっと茂りすぎでないか。
まあ、都会の人には、すぐそばに「山」があるのはうれしいことかもしれない。


石がだいぶ見えなくなったね。手前の木を枝抜きしたら、涼しげになるんだけど~。ちょっと薮化している?


すっかり自然に帰っていますね。子どもたちも楽しそう。そういう意味では、貴重な場所なんですね。

そして、最後は六本木ヒルズの毛利庭園へ。

う、森になってる。園路が見えない。


山育ちの私には、これはこれで、わるくないけど、奥の滝の景もすっかりモミジに埋もれて見えない。
やっぱり、枝を透かした方が、もっとあかるく遠近感が出るよね~。

都会の庭は、あえて自然樹形のローメンテナンスにしてあるのかもしれないけれど、せっかくの緑が「薄暗くて近寄りがたい緑」になってしまうのは残念。

木の間隔が広ければ、もっと成長して枝も広がって自然に形が整うけれど、隣の木と近いと枝がぶつかってどうしても形が崩れちゃう。

まあ、京都の人は、切りすぎるんですけどね。この間剪定したばかりでも「うっとうしい。チャチャッと切っといて。とにかくハサミが入ってるのがええねん。」って、あんまり切りすぎると弱りますよ~、と加減するのですが。
ただでさえ夏むし暑い盆地で、暑苦しい緑は好かん、ということのようで。

逆に、ヒートアイランドの東京には、この「山を持ってきた」と言わんばかりのパンチある緑でもいいのかもしれませんね。

おおらかに枝を揺らす大木がある場所が、もっといっぱい増えるといいな~と思います。

さて、この日手に入れた種を、さっそく宝鉢へ。
ライチ/オトコヨウゾメ/ヤマブキ/ヒョウタンボク
え、もちろん、ライチはランチのフルーツをいただき。あとは、落ちていたのをいただいたのですよ~。歩く時は、よ~く足下を見るべし、ってね~。発芽するかどうか、楽しみです~。

☆今日のちび庭気温:19~22℃ 少しずつ蒸し暑さが出てきましたね。床を磨くだけで、もうあせびっしょり…。(^^;)


ミクロの世界 マクロの世界

2012年06月18日 | ガーデン

ナツツバキが咲きましたね~。つれと自転車でお買い物に出ると、いくつかある近所のナツツバキスポットをチェック。ん~、かわい~ね~。東林院のナツツバキは元気かなあ。


さて、この季節、どうしても話題が虫ばかりになりますが。水やりタイムは植物の良い観察タイムでもあります。


先日、ミニバラの新しい花芽に着いたアブラムシを水で落とそうとしたところ。


ん?ブルーメタリックなコバエ?いや、ちがう。なんだかとてもきれいだ。ルリチュウレンジほど大きくはない。アブラムシの周りを飛び回っては、さかんにオシリの針でなにかを刺している。


寄生バチ?でも、食料に良さげな大きなアブラムシではなく、ほんの1ミリほどのその子ムシをを刺しているような。それとも、実は葉っぱに産卵しているのか???あんまり小さくて、よく見えない。


ハバチ~?ハモグリバエではないと思うんだけど…。


ネット検索してみると、「コガネコバチ」↓がとても良く似ていました。


http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/kikan/kenkyu/se/home/soshiki/kontyu/tenntekishoukai/kontyu3_aphid.htm


え~っ!二次寄生!?他の寄生バチがアブラムシに産みつけた幼虫にさらに寄生するのお~?そんな器用なことが、ていうか、うう、ぐろてすく~。


でも、産みつけた相手が小さすぎる。ハチはたくさん種類があって十分には分かっていないらしいから、また違う種類か、もしくはいろいろパターンがあって今回は単純にアブラムシに寄生しただけなのか?


虫の世界は深すぎて、クラクラします~。





そういえば、ちょっとおもしろいもの↓を見つけました。


The Scale of the Universe 2


http://htwins.net/scale2/


全部英語表記なんですが、どこぞの国の双子の天才少年が作ったソフトだそうです。スタートボタンをクリックして、下のバーを動かすと、ヒューマンスケールを中心に、極小はニュートリノやクオークよりももっと小さなところまで、極大は銀河系のさらにさらに彼方、宇宙の果ての果てまでをスケールにあらわしてみた、というもの。


へ~、地球ってこんなに大きい/小さいんだ、人間のはじまりの卵子ってこ~んなに小さいの、ていうか、DNAまじ小さい~。遺伝子の中にどんだけ入ってるんだ~、全部解読なんてムリ!とか、こんなにニュートリノ小さいんじゃあ、そりゃあなんだって通り抜けるよね、とか、逆に太陽が胡麻粒みたいでアンタレスどんだけ大きいんだ、なんでこんな遠くの宇宙のことが分かるんだ、とか…。


こんなにミクロの世界も広いんじゃ、ハチやアリの世界も豊かよねと思ったり。





ついでにもうひとつ。


↓宇宙ステーション(ISS)をはじめとする人工衛星の軌道と現在位置がGoogleマップ上でリアルタイムで分かるサイトが。


http://www.n2yo.com/?s=25544


「地図+写真」モードで拡大してみると、なんだか宇宙ステーションから地上を眺めてる気分に。約90分で地球を1周するので、いろんな国の知らない地理を楽しめます。


おおっ、北京をあっという間に通り越しちゃったよ、なんて、ものすごいスピードにびっくりしたり、カナダの端って、複雑な湖だらけなのね~、とか、こんな太平洋のど真ん中にも島ってあるのね~、とか。意外だったのは、ヨーロッパと南米が本当に近い、ということ。いや~、こんな地球に私たちは棲んでいるのね。


小さいけれど大きな地球に思いを馳せて。植物がいて動物がいて。いったい誰がこんなに精巧な世界を作ったのか、世界って、宇宙って、限りがあって果てしないのね~。


今日も植物とそれをめぐる生物を観察しながら、ひたすらそのしくみの不思議さに感嘆するのでした。





最近のオススメ読書録:


佐野藤右衛門「桜のいのち庭のこころ」筑摩書房 2012年


近藤まなみ 兼坂さくら「グリーンケアの秘める力」創森社 2008年


白幡洋三郎「庭を読み解く 京都の古寺」淡交社 2012年


石川拓治「奇跡のリンゴ 『絶対不可能』を覆した農家木村秋則の記録」幻冬舎 2008年


鈴木嘉一「桜守三代 佐野藤右衛門口伝」平凡社新書 2012年


時崎厚(監修)「写真でわかる盆栽づくり」西東社 2010年


書いとかないと、読んだの忘れてまた図書館で借りちゃったりするのよね~。どれもなかなか良い本でございました。


☆今日のちび庭気温:18~26℃ 台風が近づいていますね。お庭も畑も気をつけなくっちゃ~。(^^;)

たねがいっぱい

2012年06月15日 | 栽培
お天気のよかった先日。おじゃましたお庭で、ピカピカ光るかわいい実を見つけました。


ユスラウメですか~。実って、こんなかわいいんですね~!
落ちていた実をいただいて。もちろん、種をまくのです~。


こちらも、落ちていたサルスベリの実から取り出した種。
あんまりじっくり観察したことなかったけど、モミジのように翼がついていますね。


これは、ちび庭で咲いたアキレギア ブルガリス タワーシリーズ ライトブルー↓の種。
http://orange.ap.teacup.com/jardin2/238.html

ひとつの花からずいぶんたくさんきれいな種が採れてびっくり。
多年草だけど突然枯れることもあるらしいので、種まきして増やさなくっちゃと思ってたけど、こんなにたくさんはいらないなあ…。だって、一株が結構大きいんですもの~。


こちらは同じく、アキレギア ブルガリス クレメンタインシリーズ サーモンローズの種。
莢がまっすぐなタワーシリーズとちがって、なんだかひねくれています。
中の種もいいのは半分程度でした。ちょっと採るのが早かったかな。

さっそく採り播きしよう。うまくいけば、これが咲くのは2年後ですね。

そして。スーパーでつい、おいしそうなアメリカンチェリーを見つけて買ってしまい。おいし~い。
普通の桜に比べると、種がおっきいのね~。

ええ、もちろん播きましたよ。だって、播いてくれっていわんばかりの立派な種なんですもの。
ちゃんと分かりやすいように、いつもの鬱金桜の鉢ではなく、もうひとつの実生桜の鉢の隅っこに。
どんだけ桜増やすんだか…。

おかげで、最近盆栽の本を読み込んでおります。↓すっごく分かりやすくておすすめの本。
時崎厚(監修)「写真でわかる盆栽づくり」西東社 2010年 

でも、盆栽テクって、すごいのね~。針金でねじ曲げるだけじゃないんだわ。もう、切った張ったの世界…。
びっくりしたのは、このテク。

盆栽の背が伸びすぎたら、なんと取木の要領で幹の途中から根をださせ、その下で幹をスッパリ横にまっぷたつ。んで、上の部分を新しく植え込み低く仕立て、下の切り株は切り株で芽吹かせて育てるという…。

いやいや~。そこまでする気はないけれど。できるだけ自然に育てようかと…。

ほかにも、いろいろと目から鱗なテクが。まあ、確かに、自分で作ってみたクロマツの盆栽がいつまでたってもひょろひょろで、なんでだろうと思っていたら、なんと新芽を一度全部取っちゃうのね!そして2度目に生えてくる小さな葉を愛でると…。

そもそも、松が芽を全部摘んでもすぐ新芽が出ることすらしらなかった~!てか、タブーだと思ってた。だって、芽を落としたら2度と出てこないから気をつけろって口酸っぱくいわれてましたもの。まあ、盆栽は庭師が腕を磨くためのものでもあるとはいえ、やはり形を小さくとどめるには庭の手入れとはまた違った技術が要りますからねえ。

いやいや。人から得た知識を鵜呑みにしちゃいかんのう。さっそく新芽とって実験中です。たのしみ~。
しっかし、苗木を置くとこが足りないわ~。ははは…。

☆今日のちび庭気温:17~24℃ 明日からいよいよ雨続き。一通り切り戻しもしたし、雨で新芽が育ちますように~。(^_^)


バラの中で過ごす休日

2012年06月08日 | ガーデン
もう5月の末のことでしたが、毎年恒例、生田緑地ばら園に行ってきました。

まだ暑さも爽やかで、バラがまさに満開。肥料を変えましたか?と思うほど、いつもより見事でした。あちらこちらからバラが香り、人も多かったですが、買ったお弁当を広げて食べて、とてもいい気持ちでした。

とてもたくさんあるバラの中から、今回特に気に入ったものを。

‘ブラン ピエール ド ロンサール’

ピエール ド ロンサールの白。枝代わりですかね。噂には聞いていましたが、予想以上に上品ですてきです~。
ウェディングドレスみたい。

‘パレード’

ばら園に入っていちばんに目を惹いたのが、これ。紅のちょっと手前の濃いピンクで、花びらの裏側のほの白さがいいニュアンスをだしていました。

遠目に見て、一瞬グルス アン テプリッツかと思ったんですよね~。どうも今回は花首のたおやかなバラにはまってしまったようです。


この色をローズピンクっていうのね~。なるほど~。

さて、数えきれない種類のバラを堪能した後、隣の新しいバラ苗の圃場もなにやら整備されたようなのでのぞきにいってみると。

お~。さすが、バラ園ともなると花殻の量もすごいね~。花びらだけ集めて何か作れそう…。

その奥には、これまた好みのバラが…。

‘グルス アン テプリッツ’

これこれ。宮沢賢治が愛したバラ。このバラ園で一番好きなバラは…と言われるといっぱいありすぎて分からないのですが、もしかしたらこれかもしれません。


か細い枝に、手のひらにころんと納まりそうなほど良いボリュームの花と、目がはなせなくなる深い色合い。
つい、見とれちゃうんですよね~。

‘シャンプニーズ ピンク クラスター’

おやおや。シャンプニーズさんではありませんか。こんなところでお会いできるとは。いや~、お目にかかれて光栄です。


以前、お客さんに頼まれてピエール ド ロンサールをお庭に入れるときに、それに合う小輪の薄ピンクのバラでいいのはないかと村田ばら園さんに伺ったら、これを薦めてくださったんです。

でも、咲いてるときにそのお庭に行ったことなくて、ず~っと気になってたんですよね~。いや~、かわいいかわいい。よかったよかった。

‘オーガスティーヌ ギノワソー’

あら。ギノワソーさんもこちらに。よかった~、お会いできて。ボランティアさんにあげたバラなのよね~。元気にしてるかしら。


この繊細な花びら。ラ フランスの枝代わり。おじさんの照れた笑顔を思い出します。やっぱりかわいいわ。

そうか。そういえば、村田さんはここのバラ園に関わってらっしゃるんだった。あるはずよね~。

‘ブルー ランブラー’

最後に気になったのがこちら。どうもシャンプニーズさん以来、小輪のつるバラが気になるんですよね~。
バラ屋敷にする気はないけど、いいなあ~…。

いや~、生田緑地ばら園、今年も充分堪能いたしました。よかったよかった。


さて、またまた興味深い記事を見つけました。
世界の不思議を集めたこのサイト、悪趣味な記事もあるけれど、たまにこういうのも出てくるからつい見ちゃうのよね~。↓

都市を彩る緑、壁一面がジャングルとなる「垂直庭園」の世界
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52075486.html

ウチの会社でも壁面緑化をやっていますが、ここまで多様な植物を繊細なデザインでやるともう芸術ですね。
どうやってるんだろ~、と思ったら、記事の最後の動画、他にメイキングバージョンもありました。

う~ん、シンプル。すごく大きなハンギングバスケット、って感じかな。なるほどね~。ウチはカセット式ですが、一口に壁面緑化と言っても、いろいろ手法があるものですね~。メンテナンスがすごく気になる庭主でした。

☆今日のちび庭気温:18~25℃ 雨降り前の片付け事がたくさん。ついに関東明日から梅雨入りか???(^^;)