ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

うわ~~~~っ!

2006年11月28日 | ガーデン
お昼。たまたま通りかかったローム社の前。おお、すっごく植栽に力はいってる!


う、うつくしい。ん?ライト?そおか。クリスマスも近いな。


夜。え、なに?静かな街なかの道に、いきなりまぶしい輝きが!


なんだなんだ~?も、あちらもこちらもキンキラキン。惨然と輝いています。


うう、ヒルズも表参道もまっつ青!なんてド派手なんだ!(ほめてるの!)
まぶしすぎます~。すごく豪華です~。こんなきれいなの、見たことありません。
樹へのライトアップで、この光の密度は、見事。小さいライトと大きいライトを組み合わせてるところがまた。(肉眼で見たこの感動を伝えたい!!!)


ヤマモモと枝垂れ桜にも!


拡大すると。


昼間の場所も、この通り!


あ~、びっくりした。
毎年この時期、ローム社さんはライトアップをされているのだとか。さすがのイルミネーション!しらなかった~。

だるまさんのお庭

2006年11月25日 | ガーデン
先週、ちょっと早めの紅葉を求めて、市内を回ってきました。

初めて行った、円町の近くの法輪寺(だるま寺)。こんなところに?と思うような住宅街の中にありますが、ここも妙心寺さん系なんですね。ちょっと納得。

とても楽しいお寺でした。お庭もお堂も大変きれいにお手入れされているのが立派!
そしてそして、本当に楽しいくらいだるまさん尽くしなんです!!!選挙でお馴染みの必勝だるまさんから屏風から木彫り、鈴まで、ちょっとツボにハマった感じ。
(でもだるまさん達の写真とりそびれちゃった…)
そ~いえば、知り合いに「ダルマ」さんって名前の人がいるけど、何か関係が???

でも、お庭はいたって静か。「十牛の庭」というそうです。なんだかこの築山のボリューム、すきだなあ~。中央の紅葉の枝振りも見事です。


反対側には、本当に牛さんのような石が。う~ん、放牧されてるって感じ。


1718年創建の本堂は、昭和に解体修理されたようです。木戸の模様の、この単純にみえて雅びやかな感じが出る不思議。


じつは私、「犬走り」フリークでもあります。犬走りとは、建物の周りの細長いスペース。砂利などが敷かれ、屋根から落ちる水滴の跳ね返りを防ぐ役割があります。

こちらのお寺では、青くて大きめの石が使われています。竹の囲いもすっきりして素敵。なんだか清々しくて、見とれてしまいました。


建物の意匠にも沢山のだるまさん。なんと、屋根の留め金具から、鬼瓦まで!ぜ~んぶだるまさんなんですよ~!!!なかなか見ごたえありです。人生、七転び八起きです。


もうひとつの「日本の風景」

2006年11月23日 | 滋賀
といっても大した話では無く、前回の「田んぼ」続き、というところで。
田んぼを眺めていると、もう1つの風景を思い出します。

それは、庭主がまだ大学卒業したての頃。仕事で、世界の様々な国々から日本に研修に来た人たちを、北は北海道から、南は九州まで、実に様々な日本の産業を尋ねて引率していた頃のこと。彼らはいろいろと困難を抱えた国の代表でもありました。
年齢層も様々な彼らは、町を歩いているだけでも様々な反応が。

戦火の傷跡深い東欧から来た彼女は、ひたすら新幹線の窓の外を眺めています。「眠くないの?」とたずねると、うっとりするように呟いた言葉、「ライス フィールド」。なんて、なんてうつくしいのかしら。私は日本のこの美しい風景を一瞬たりとも見のがしたくないの。目をつぶるなんて、もったいないわ。

日本人の原点ともいえる伊勢神宮の神秘的な雰囲気を味わってもらおう、と、長い参道を案内すると、後ろの方に固まってなかなか付いてこないアフリカ組。「???」キリスト教徒の彼らとしては、「異教の聖地なんて!」ということだったらしく。

それとは逆に、京都の町を嬉々として歩き、お寺に入っては真剣に拝んでいるインドとスリランカ組。東の果ての仏様達は、どんなふうに見えたでしょう?

初めての雪にはしゃいだ後で、アフリカから来た彼女が結婚指輪を落した事に気が付いて大騒動になったのは、とある京都の大企業の工場の敷地内でした。

モンゴルの彼女は、ビルの会議室の空気が耐えられず、どんなに寒くてもしょっちゅう窓を開け放つ。「私は風がないとだめなの。」
海辺に来ると、ゆっくりと、おそるおそる、堤防に近づいて、いつまでもいつまでも、生まれてはじめての海を見ていた。

イスラム圏から来た彼の為に、訪問する先々でお祈りの場所を確保して回り、お祈りの時間になると、みんなで「西はあっちあっち!!!」と教えたり。

どうして日本の街は夜どこも早く店じまいしちゃうの!!!夜に騒いじゃいけないなんて、これじゃノイローゼになっちゃう!と詰め寄る南米組。

ハードワークで大変だったけど、庭主自身ももいろんな日本の姿を知って、また、世界中の様々な国のことを知って、ほろ苦くも楽しかった日々。イスラムの彼に言われました。「なんで君はもっと真剣に経済学を学ばないんだ。世界の沢山の人を救うには経済学が必要だ。」

頼りになるマレーシアの兄貴、折り目正しく心優しい中国の彼、愛妻家で元気いっぱいのオマーンの彼、とても陽気で繊細なパナマの彼女、おおらかな威厳に満ちたシエラレオネの彼…。幾つもの目が、幾つもの日本を、そして自分の国を見つめていた。

ユタカナニホンに住む庭主。なんでぞーえんや修行を?きっと今頃みんなかなりの地位に付いているはず。今でも、彼に、いや、彼らにうまく説明することは、たぶんできないだろうな~。でも、みんなのことは、忘れてないよ。今でも、直接、ではなくとも、すごく遠回りな道のりだけど、間接的に、関わっていると思っているから。

田んぼを見ると思い出す。もう1つの風景。

☆ 今日のちび庭気温:11~13℃ くもり
目の前の(よそのうちの)畑は大根があおあお。いいなあ~。でも、今年は白菜と大根が大豊作で廃棄が決まった農家もあるとか。なんて残念なんでしょう!!!せっかく丹誠込めたのに、ねえ。これを解決する経済&政治的手法はないの~???わかっちゃいるけど、桁違いの大金持ちだったら、ってつい思ってしまうのはこんな時ね。(^^;)

ちび庭も紅葉

2006年11月23日 | ガーデン
こまった。カゼが治りません。おかげで更新がマメになっている訳ですが。あ~ん、カゼを脱出したいよお~~~(切実)。みなさん、お気をつけくださいね~。

さて、とってもいい色になったちび庭の紅葉をご紹介。


サクラ'鬱金'(Prunus lannesiana cv. Ukon)。こんなにきれいな色に染まりました。葉元にはしっかり来年の花芽が着いていますよ。


こちらは、ブルーベリー'ホームベル'(Vaccinium ashei'Homebell')。この色が見たかったのよね!昨年はオオスカシバの幼虫にすっかり丸裸にされて葉っぱがほとんど残らなかったの。2年越しの美しい色です。


ヒューケラ'クリームブリュレ'。葉裏がいっそう赤いです。


そして!ブドウ'カベルネ ソービニヨン'。赤ワイン用のブドウだけに!こんなに素敵な色になりました。これをまさにボルドー色って言うんでしょうか???
ちなみに、白ワイン用ブドウ'シャルドネ'の方は、いまだにきれいな緑色です。


こちらは、前に植え込んだ、リンゴ'フジ'の小鉢。華やかな黄色だったテイカカズラ ゴールデンサン(Trachelospermum asiatcum Ougonnishiki)も、シックな橙色に。


紅花アセビ クリスマスチア-(Pieris japonica)の蕾が大きくなってきました。初雪カズラもピンク色が勝りがちに。ブラキカム マウブディライト(Brachyscome angustifolia)がまだまだがんばっています。


こちらは、春の準備。種から育てたパンジーが花を開きだしていますよ~。これはくせになりそう。


おさんぽにいこうよ

2006年11月22日 | 滋賀

私の耳は森の木の葉. 風の囁きを懐かしむ…ジャン・コクトーが海の民なら、私はどちらかといえば山の民なんだろうな~。

小さい頃は、いつも地元、滋賀の林や野原を歩き回っていた気がします。家の庭から続く林は明るく、愛する黒猫と木々の間を落葉を踏み締めて探険(我が愛猫はしょっちゅう自慢げに獲物を見せてくれました…)。まばゆく輝く朝霧、真っ白におりた霜、青々とした杉の葉の向こうに広がる、ミズナラの大木の梢で葉裏を銀色に光らせ、カラカラと鳴る枯れ葉。

派手な紅葉でこそなかったけれど、黄色く色づいた木々や、赤さを増していく蔦の葉、沢山のどんぐりを見つけながら歩くのは、とても楽しいものでした。

その向こうには秋には橙色の落葉、春にはピンクの花びらで埋まる、どこまでも続く桜の大木のトンネル。さらに向こうにはシイタケ林と、地面からてっぺんまで金色に染まるイチョウ並木。その彼方にあるのは、緑←赤や黄色の紅葉←枝ばかりとなったグレーの木々←白くきらめく冠雪と、上から下へと日々美しく衣を替えてゆく伊吹山。

その下には広大な田園がひろがり、姉川、天の川が滔々と流れてゆく。足を伸ばせば鴨の池。な~んて深い自然に囲まれていたのでしょうか。
薄の野原をかき分け、山茶花の泉で魚を探し、刈り取り後の稲株を踏みつぶし、神社の境内でクルミを拾う。葉っぱも、花も、鳥も、ぜ~んぶおともだち(と、かってに思ってた訳ですが)。

山の上の友達のうちまで、いくつもの坂道をひっしに自転車をこいで行くと、ある坂の途中で、登るに従ってすうーっと、霧の層に頭から足下へとすいこまれてゆく。
月夜には縁側からそっとはだしで庭に降り立ち、「本当に月明かりで本が読めるのか?」と試してみたり(読めたんですよね。これが。本当に明るかった)。

そんな、生活。赤毛のアンに負けず劣らず、ユメミルコドモだった私はプリンスエドワード島ならぬ、(今は近隣の市に合併されてしまった)伊吹町での生活を満喫しておりました。

今は…夢の空間だった林は松枯れで下生えが生い茂り、桜のトンネルは運動場となり、シイタケ林とイチョウ並木は切り開かれ、広い道路と駐車場に。昔ながらの田や泉は耕地改革で真四角に整地され。伊吹山ですら、石灰岩が捕れるために気候も変わるほど(?)削られて形が変わってしまいました。

もちろん、格段に生活は良くなリ、その運動場でフィールドホッケーの試合に明け暮れ、様々な恩恵を受けて今にいたる訳ですが。

秋は、あの楽しかったお散歩コースが無性に懐かしくなる季節なんです。がんばれ、滋賀の里山。いつか、どこかに、あんなお散歩コースを取り戻したいなあ。

なんでこんな話題になったか?そうそう、ご近所の、まさに滋賀でも有数の里山の町、余呉町で、核廃棄物処分場の話が持ち上がっているので(!!!)、余計に郷愁がそそられたのかも。そういえば伊吹町、廃棄物を資源化する「産業エコタウン事業」なるものが持ち上がり、どのような形になるものか、ちょっとどきどきしていたのですが、合併等状況が変わり、中止となりました。

財政、過疎化、経済発展。そして、美しき故郷を知らない子供達が増えてゆく。
たまにはゆっくり、おさんぽしようよ。

☆ 今日のちび庭気温: 7~18℃ 晴れ 
風邪がちっとも直りません。こまったねえ。そろそろ脱出したいとこ。やっぱり、「食欲の秋」にはしるだな。写真は去年の夏の実家近くです。(^_^)