ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

今日もどこかでは雪が降っている。

2006年01月23日 | 滋賀
はい!上の写真は、jardinの某園芸系学校のうら若き同級生、鎌倉の女性造園家(よっ、がんばれ!)、山石嬢(仮名)の作でございます。

雪だるまもここまで生き生きと精巧に作られるとは、やはり鎌倉の自然が育んだ才能よのお~、と、その観察眼と芸術センスにほとほと感心した次第でござりまする(ずずずず、ぷあ~っ、とお茶をすする)。

関東も寒かったのねえ。こちらも寒かったけれど。

本日は、アメリカからお正月の為に帰ってきた友人を囲んで、琵琶湖のほとりで優雅な昼食をいただいておりました。

みんな、子育てでガンバっているねえ。こうしているとみんなちっとも子供に追い回されている母には見えないほどおしとやかなお姉様たちなのだけれど(その中で1人ワイルド?なカッコウをしている私…すんません)。

場所は、日本のあちらこちらに点在する、某会員制リゾートホテルのひとつ。ここのホテルからは、琵琶湖の眺めが素晴らしく、その彼方にはうっすらと比叡山、反対側には真っ白な伊吹山が見えるという、なかなか贅沢なポイントです。

レストランもなかなか格調高く、こだわりの規模と外観に、気分はすっかりヨーロッパの古城(って、まだピカピカですが)。

う~ん、こんなところに来たのは久し振りだ。ランチもケーキも大変おいしくいただきました。満足満足。そこでも、やはり庭主の目は、お庭に向くのでございます。

いや、気を抜いてない。この広さで、ここまで庭園を完璧にキープしているのはなかなかだ。(ま、お正月だからってことはありますが、それにしても。)このボックスウッドの刈り込みのなんと端正なこと。刈り面にブレもなく、エッジもくっきりばっちり。う、美しい。こんな美しい刈り込みを見るのは久し振りだ。

空高く成長したコニファーも、まだ間延びせずに美しくシャープな円錐形を保っている。芝生にも雑草ひとつなく、この寒さの中で花壇も完璧。

なんてすばらしいんだ。(誰がどおやって手入れしてるんだろお~???もしかして機械?あ、あたしにはできない…できるように、なるかな…?)このホテルが建ってから10年、まではいかないのかな?でも、それだけ経てば、多少コニファーの樹形も崩れると思うんだけど、全然そんなところがない。

やはり、リゾートともなると、質が勝負なのですね~。サスガデス…。

レストランの大きな窓から見る冬の景色は、ころころとよく変わります。来た時はとっても晴れていたのに、話し込んでふと振り向くと、横殴りの雪!それもすっと止んで、晴れて、また降って…。それでも母なる琵琶湖の水面は、鏡のようにどこまでも穏やかでした…。

☆今日のちび庭気温:1~10℃ そして太秦はつぶつぶ霰でした。さぶ~!{{{{(+_+)}}}}

どか雪 雪、雪、雪畑!

2006年01月05日 | 滋賀
こんばんは!お正月、いかがおすごしでしょうか?

庭主は連れと一緒に、隣県の雪深い田舎に戻っておりました。いや~、ほんとに、「降り込められ」ちゃいました。
2日間雪が降りっぱなしで、全く初詣でにも出かけられず。なんと、1mくらい積もってるんですよ。
こんなに降り積もっているのって、私の小学校のとき以来…。

琵琶湖の北、伊吹山のふもとの町は、昔はよく雪が降りました。冬の体育はスキー、いつもいとこ達とかまくらを作って、1度は本当に2階の窓から出入りしたこともありました。通学途中の歩道橋をみんなですっかり雪で固めて滑り台にして、教頭センセイに怒られたことも!

最近は降らなくなりましたね~。でも、いきなりこんなに降ると、やっぱりびっくり。ひたすら食べるのみの三が日でしたね。

そうそう、皆さんちのお雑煮はどんなふうでしょうか?
庭主の実家のは、角餅を焼かずに、コンブだし+お醤油のおつゆにかつお節を振り掛け、白菜と蒲鉾、シイタケ、ニンジンが入っています。連れは、広島風(?)にコンブだし+醤油のお澄ましに大根、ニンジン、そして、牡蠣!丸餅は焼いて入れます。京都風は3が日それぞれ違うお雑煮を食べると聞いたことがありますが?どんなのか食べてみたいなあ。

ちなみに、丸餅(西日本)と角餅(東日本)の境は関ヶ原といいますが、庭主の実家は近江の呉服屋である父方の方へ、祖母も叔母も母も岐阜県側から関ヶ原を越えて輿入れしてきているせいか、角餅なのです。でも、餅を煮るのは関西式なのよね。これって、徳川派と豊臣派の融和ってやつ???(っておーげさな。そーすると、連れの「焼き餅」はどこからきたのだろう?)

さてさて、本日は、ちび庭初お手入れ。ひとつ寒さで駄目になった(!)コリウスのでっかい鉢に、買っておいた苗を植え替えます。同時に、ハンギング「秋バージョン」の救出。

ハンギングのコニファー‘ホワイトサマー’を流用。
バラ咲きプリムラ“ぱすてる”(Primula juliae hybrid)赤系 2株 
宿根イベリス(Iberis sempervirens) 2株
花かんざし(Helipterum anthemoides 'Paper Cascade' (=Rhodanthe anthemoides 'Paper
Cascade'))
ヒューケラ‘クリームブリュレ’(これって、‘アンバーウェーブ’と一緒なのかな?)
ヒューケラ‘グリーンスパイス’(Heuchera 'Green Spice)

以上で植え込み完了。あ、花かんざしの耐寒温度って0℃なの?…。やばいなあ。再検討だなあ。

そして、
フユサンゴ(Solanum pseudocapsicum)
シュガーバイン(Parthenocissus Sugervine)、
グレコマ(斑入りカキドオシ Glechoma hederacea 'Albovariegata')、
ダールベルクデージー(Thymophylla tenuiloba/Dyssodia tenuiloba)、
カシワちび苗(Quercus dentata)

はハンギングから救い出してポリポットに養生することにしたのでした。

☆今日のちび庭気温:1~7℃ ちょっと日が長くなったような気が、する?する?(○・・○)

土の力

2005年08月23日 | 滋賀
こんばんは!先週も金曜の造園や仕事を無事に終え、週末は、こちらに来て初めて隣県、琵琶湖の北の方にある実家に帰りました。場所は、高山植物では知る人ぞ知る、伊吹山の、ほんとにふもとです。

車もある程度乗れるようになったし、何年ぶりかでよし、伊吹山ドライブウェイに登るぞ!と意気込んでいたのですが、早朝起きてみると山は厚い雲に覆われ。風も若干吹きすさび、なんと台風が近づいているとか。がっくし。ざんねんだなあ~。久々に頂上の「お花畑」を堪能しようと思ったのに。

イブキトラノオ、イブキジャコウソウ(ね、聞いたことあるでしょ?)、イブキフウロ、イブキトリカブト…。ルリトラノオなどの特産種も。前には秀吉が城を築いた長浜、すぐ後ろはもう岐阜県の関ヶ原というこの地には、その昔、信長がポルトガル人に命じて薬草園を開かせたそうで、ここにはなんとヨーロッパ由来の植物が生息していたりするのです。薬草でも有名なこの山、エンゲイギョーカイ人になってからまだ行ってないからじっくり観察したかったんだけどなあ。標高1377m。すっと行けば登れそうなんだけれど、この山はなめちゃいけない(と、小さい頃からたしなめられている)。天候変わりやすいからなあ。あ~あ。

しかし、こちらは京都と比べてずいぶん涼しい。台風のせいもあるんでしょうが、実に風が心地よく、お昼寝に最適。久々の実家は、母の手によりすっかりナチュラルガーデン。家自体はまだ建ってからほんの10年ほどしか経っていない、ごくありふれたメーカーの住宅なのですが、田舎だけに庭の広さはたっぷり。果樹好きの父と、苗を押し付けてストレス解消していた私のせいですっかり植えたい放題です。手入れもチョー適当。昨年はオシロイバナが爆発的に生えていましたが、素人なりに少しずつ知恵がついたというか(!)、コスモスと、自生のユリとで少しずつまとまりが出てきました。やっぱり、シノゴノ言わずに育ててみるのが一番ですね。う、うらやましい。

さらに、家の横にはちょっとした菜園が。おお~、そだっとるそだっとる。スイカに胡瓜に、トマトにサトイモに…くやし~。やっぱ、土が充分あると迫力が違うのう。やっぱり根張りがいいんだろうなあ。土自体の質も自然がバランスをとってくれるし。やっぱりちび庭のプランターじゃあだめかあ。ふう~。い~もん。がんばるもん。砂利庭でも地道に細々と次の収穫を目指すんだもん。と、予想以上の豊作にニタつく父に対抗心が燃えるのでした(もちろん帰りはしっかり収穫のおこぼれに預かっている)。やっぱ、土だね。土。

そして今日。園芸店に「庭に畑土をいれてほしいんですけど」という電話が。うう、分かるなあ、その気持ち。でも、残念ながらなかなか畑土って売ってもらえないらしい。あれ、関東でもそうだったかなあ???客土するって話いっぱいなかったっけ???結局今ある土に改良材をまぜていくことに落ち着きそうなのでした。ふむ?

☆今日のちび庭気温 28~34℃ ゴメンナサイ。19日~22日の気温です。あしからず。戻ってみると、やっぱ京都は暑いわ。ふう~。(^^;)

「かばた」な生活

2005年07月11日 | 滋賀
こんにちは!今日も梅雨らしく蒸し暑いですねえ。やっと夕方頃になってやる気が出てきました。

さて、じつは昨日は、ちょっと面白いツアーに参加してきました。「かばた」を見に行くツアー。「川端」と書いて「かばた」と読むのです。

何かっていうとね、家の台所付近にわき水を引き込んで飲み水に使い、残りはいけすに流し込んで、水仕事に使うのです。畑で取れた野菜を洗うのも、お茶や西瓜を冷やすのも、洗い物もほとんどそこで済ませる。そこに鯉やヨシノボリなどの魚も住んでいる。ご飯の後片付けのお皿を「かばた」につけておけば、鯉がせっせとお皿についた食べカスをきれいに食べてくれるのだそうです。

場所は、滋賀県の琵琶湖の西側、新旭(しんあさひ)町。同町の観光協会の方や役場の方がボランティアで案内をしてくださっているのです。昨年NHKで「里山『命めぐる水辺』」という番組で紹介され、連れがそのツアーを見つけて以来ずっと行きたかったのですが、ようやく参加することができました。
(新旭町商工会 http://www.a-toko.com/

ほとんど乗客のいない湖西線。京都駅からのんびりと乗っていくと、行手の空はまさに「暗澹たる雲行き」。琵琶湖にかなり山が迫っているのですが、もう空とも山ともつかないほどに真っ暗。ん~、降ってる降ってる。

そんな雨降りの中、琵琶湖岸の葦群落の入り江も行きましたが、こんなに美しいところがあったとは!!!滋賀県人の私も初めて知りました。そして、針江(はりえ)地区のいろんなお宅の「かばた」を見せていただき、とってもうらやましくなりました。ほんとにお家の台所に鯉が顔をのぞかせていたり、胡瓜が冷やしてあったり、水面のまん中に松の盆栽が置かれていたり。町の中もどこも水が豊富で、たくさんのお花も育てられています。いいですねえ、水のある生活。もうなくなった私の岐阜の祖母の家にも、昔は家のすぐ脇に小さな水路がありました。子供の頃は冷えたジュースを選ぶのが楽しみだったのに、今では跡形もなくすっかり道路のコンクリの下。残念でなりません。

最後に町の方の手料理をいただき、葦笛とハーモニカの演奏まで聞かせてくださいました。なんともあたたかい手作りツアー。いつまでも、こんな暮らしが残っていくといいですねえ。皆さんも機会があれば、是非、行ってみてください。心に残ること間違いなしです。

☆今日のちび庭気温 23~32℃ 曇り~雨。でも暑かった! 今日はちょっとがんばって「おばんざい」に挑戦。禅寺で出されるという「ショウガご飯」というのも作ってみました。さっぱりしてなかなかおいしかったです。やはり、その土地の気候にあった料理はいいですね。(^▽^)