最近読んで気に入った、庭・自然に関する本。
●今江 秀史「京都発・庭の歴史」 世界思想社 2020年 220頁
久々に興味深く面白く読みました。庭の歴史についてはいろいろ学んできましたが、その形式ではなく利用の仕方から分析しているのはとても新鮮でした。正に、庭を実際に「使っている」者の視点です。
私もほんの少しだけ庭の設計をやったことがありました。自分にはお客さんに期待されるほどの「目から鱗が落ちるような」奇をてらったデザインは描けず、どちらかと言えば既存の植物を何とか生かそうとし、また「用の美」を追求した結果、いつも無難なものになってしまうと感じていました。
でも、この本を読んで「そうそう、必然性があってこその庭だよね!」と、それもまんざら悪くなかったかもと思えるようになりました。
●エルサ・ベスコフ「ロサリンドの庭」あすなろ書房 2021.2 46頁
ちびのために図書館で何気なく手に取った絵本です。庭へのまぶしい思いがあふれていると思いました。
●クレア・キップス「ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯」 文藝春秋 2010.11
これもたまたま図書館で手に取った本でしたが、こんなに夢中で読んでしまうとは。
読みながら、今まで世話をした生き物たちを思い出していました。実家から送られてきた野菜に潜んでいたアゲハの幼虫、スーパーのアサリにくっついていた小さなカニ、昔買っていた黒猫、昔獣医の父を手伝って世話をした様々な動物たち…
どんな形にせよ、どんな小さな生き物にもやはり感情はあると確信したのでした。
●麻生 健洲「無農薬菜園はじめよう 楽しく続けるアイデア50」 家の光協会 2021.3
栽培って、どんなにやっても毎回発見があって楽しいですね。仕事でさんざんお世話になった農家のおじさんの「農業はね、何年やっても1年生!ほんとだよっ!」ってにっこり笑った笑顔を思い出しました。
あの時「こうだっ」と思ってやっていたやり方も、時が経てばまた新しい考えが出てきて試したくなる。本当に興味が尽きません。
いや~、庭って、植物って、自然って、いいですねっ(*^^*)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます