ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

涙腺にしみる植栽

2006年08月15日 | 京都
るるるるる~。いや~、緑って、どうしてこう、目に染みるんでしょうね~。

夏ばてばて、ずいぶんとすっぽかしてしまいましたちび庭日記。実は、この時期、幸か不幸かぞーえんやがヒマなのです。なんせお客さんお盆だし、炎天下で手入れしたら木が痛むし。連れはまたまた出張だし。う~ん、どしよっか。いや、やることはあるんだが…。

その分、がんばって市内を歩くことにしました。いい機会だからスケッチの練習だ。手始めに、ご近所、妙心寺の大心院。
大心院は、宿坊でもあるんです。お盆のせいか人影もなく、入口には猫がのびのびとお昼寝。すっかり貸し切り状態でしたが、そのうち海外からいらしたらしいご家族が荷物を持って宿坊の方へ消えて行きました。

ちょうどスケッチしている方向がそのお部屋の辺りらしく、なんだか落ち着かずにそこそこに書いて、隣の庭へ。やっぱり、その場で描きあげるのはむずかしいものですね。あまり絵の体裁になっていないけれど、ある程度形が捕らえられれば良しとすることにしました。
夕風も大分涼しく、日が傾きかけたところで切り上げました。

大心院のお庭はすっきりしていて好みでございます。絵にし易いというか。
ちょうど読んでいる、「作庭帖-自然風庭園の手法」 (秋元通明著、誠文堂新光社)という、お庭の構成の理論について描いてある本がなかなかおもしろく、実際にお庭を目の前にしてナルホドなあと感じ入っておりました。


さて、涙腺にしみる植栽。

いえ、技術的な話ではなくて。でも、庭主、数年に一度、緑を見て涙が出てくるのです。ほとんど突発的に。
近年では、はじめてトリトンスクエアに足を踏み入れた時。それから、初めて藤沢に向かう途中、深い緑の中を抜けようとした時。で、今回はなんばパークスで緑の階段を上がっていった時。

ポイントは、風、ですね。
空気の中に、大きく育った木がざわざわと、まるで生きているようにさざめくのが、すごく琴線に触れることがあるのです。…いや、生きてるんですよね。なんというか、感情を持っているように揺れるというんでしょうか。太陽の光を浴びて、ざざーっと、きらめく様子がなんともいえないことって、ありませんか???

小さい頃に見た原風景が瞬間フラッシュバックするのです。南米の大自然、もしくは、故郷の伊吹山の大自然。でもって、こりゃあ、逃げられないな、やっぱりいなか育ちだわ、と妙な納得をしたりして。

でも、こんな感動を起こさせる緑というのは、かなり「質の高い緑」です。ふだん、めったに出逢うことはありません。他の時に同じ場所にいっても、その時期によって植栽のコンディションがまるで違うので、「あれ?」って感じで何も感じなかったり。

残念ながら、この日はデジカメが電池切れで、とれた写真は1枚きり。前回なんばパークスの屋上庭園に来た時も、それなりに感心はしていたのですが、1年ほど経って、植栽がずいぶんなじんだ気がします。ごく自然に、いかにもそこに自然に育ったもののように、よくぞここまで管理されたもの、と、思わず感動してしまいました。

この炎天下、ここでは、それほど日差しが我慢できないほどではありません。こんな大阪のビルのど真ん中でも、植栽の冷却効果ってあるんだなあ、と実感。最上階から続く長い階段を、係りのおねえさん達が一生懸命水やりしています。やっぱり、こんな暑い日は自動灌水だけじゃ間に合わないんだなあ。

豊かに育った梢の先に見とれていたら、階段を登ってきた別のスタッフのおにいさんが一瞬立ち止まり、私の様子を見て満足げに通り過ぎていきました。腰に提げた鋏と表情がとても誇らしげでした。いいなあ~、こんなお仕事。う、うらやましい。がんばれ、なんばパークス。

☆今日のちび庭気温: 23~36℃ あ、あじ~。ちび庭、ブドウをついに植えました(鉢ですが)。ひとえに、「ブドウの日よけ棚がほしい」っという訳で。なんと、「シャルドネ」と、「カベルネ ソービニヨン」。うち、2人とも飲めませんが…。ヨーロッパ種なので注意して育てないとね~。ま、今年は間に合わないな。(*^◇^*)

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