ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

園芸福祉士講習会、受けました。

2006年10月02日 | 京都
いや~、いいですね。園芸福祉。たのしい。まあ、たまたまご一緒した方々がよかったというところが大きいのですが。

ええと、ちょっと街の景観をよくすることへの感心から派生して、園芸を通したコミュニティづくりがうまくできないかな~、と前々から考えていたのです。

実は、母校の某ガーデンデザイン学校は、園芸「療法」の盛んな学校でした。魅力的でしたが、迷った挙げ句、その時は園芸療法科は選択しませんでした。
なぜなら。

ウチは実家が医療関係で、とっても「気にしい」の家系なのです。弱い人は助けるべき!との気骨はある反面、ちょっとでも体の悪いところがあると、あれこれ極端に心配してしまうタイプ(医療関係の方、ゴメンナサイ。あくまでウチは、の話です。)。どんなに健康でもそんなに心配ばかりしてじゃ、ほんとに悪くなっちゃいそーよ。

それを克服すべく、(いつか必要になるその日まで)医療系に浸かるのは避けておこう…、と。実際の患者さんとず~っとおつき合いしていくことに、気の弱い庭主はきっととても自分を保てないに違いない…。

なにせ、昔「獣医になりたい!」と言った時、「助けるより殺す方が多い仕事だぞ。耐えられるか?」と聞かれ、あっさりあきらめた奴ですから…。

以来すっかり忘れていた園芸療法。でも、あるときふとネットで見かけた園芸「福祉」のサイト。
ん?園芸福祉?園芸療法となんか違うの?

読んでみると、なんだか日頃自分の心の中であたためていることに近いのでは?と思える内容だったので、急に興味が涌いたのです。
両方とも目的は、「園芸を通して人間の幸福の増進をはかる」ことなのですが、対象とする人が違うんですね。
園芸療法…なんらかの心身の不都合で自分では自由に園芸をできない人
園芸福祉…すべての市民

そして、園芸療法は園芸福祉の中に1つの要素として含まれているのです。

おお、これだ!そうそう、お年寄りから働き盛りから子供まで、男も女も、健常者も障害者も、困ってる人も、そうでない人も、み~んな!そーよそーよ。
しかも、「人を助ける、教える」という、弱い人の上に立った視点ではなく、そこに集う人々はあくまでも対等な関係であり、サポーターとして参加する「自分自身も助けられる」のだ、というところが園芸「福祉」の大きなポイントなのですね。

お祭り騒ぎ(!)の大好きな庭主は、こういうの、好きです。なんとなく、お金だけではない、「豊かな生活」への1歩を踏み出したような気がします(道のりは、なが~~~~~~~~~いんですけれども、ね。ああ、はるか過ぎて見えない…え、そんなものない?ああ~~~~~!カミサマ~!)。

講習に参加された方は、園芸系、福祉・医療系、学校の先生、学生さん、主婦の方、リタイア後を念頭に置いた方、等々、年齢構成も様々で、いろんなお話を聞くことが出来ました。しかも。

他の資格取得の講習と違うところは、講習の間中、ず~っとチームを組んで行動することなんです。全く違う方面で活躍されてる方々と、膝を突き合わせてあーでもないこーでもない、と、テーマに沿った花壇づくりやクラフト等のいろいろなプログラムの組み立ての練習をする。意見をまとめるのって、やっぱり大変ですね。実際に活動するようになったら、ちゃんとできるだろうか、と、ちょっとどきどきしてしまいます。また、同じ資材を使い、テーマを与えられても、実にいろんな視点やアイディアがあるものだなあ、と、それぞれのチームの出来あがった作品やプログラムに感心すること頻りでした。

チームの人たちとはすっかり仲良くなり、充実した4日間でした。これからもよいネットワークを組んで、今はまだ難しくても、そのうち徐々にでも活動していけたらいいなあと思います。魅惑の園芸福祉士。あなたもご一緒にいかがですか???(決して協会のまわし者ではありません。あしからず。)

日本園芸福祉普及協会
http://www.engeifukusi.com/index.html

☆9/29~今日のちび庭気温: 17~26℃ ほんっと、最近夜は寒いくらいですね。なんだか、植物の成長速度もじんわりと落ちてきているのを感じます。そういえば、京都の木々も、一番てっぺんの枝がほんのすこ~しうっすらと色が変わり始めました。花園駅前のハナミズキは、なんともう紅葉していてビックリでした。暑さのダメージがひどかったのでしょうか?(;^^)))))