ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

ついつい。

2006年11月20日 | 栽培
■買ってしまった(!)もの■
・バラ咲きインパチェンス カリフォルニアローズ フィエスタ ペパーミント
ホームセンターの片隅に「半額」の札がついていたので買ってしまいました。これって、新色?葉が斑入りなんです。がんばって冬越しさせるぞ~!

・オキザリス バーシカラー(Oxalis versicolor)
やっぱり、これ見るとほしくなっちゃうのよね~。キャンディーみたいな蕾があんまりかわいくって。今の家なら日当たりはばっちり。

■もらいもの■
・キチジョウソウ(Reineckea carnea)
・ホトトギス(Tricyrtis spp.)
持って帰ってくるのが荒っぽかったから、ちょっと心配。ちゃんと根付いてくれるといいなあ。

■鉢上げ■
・パンジー (Viola × wittrockiana)
タキイ交配ウィンターパンジー F1 ナチュレエッセンス 赤系、橙系、黄系
残り50株ほどセルトレーより鉢上げ

…先日鉢上げした分は、そういえば肥料を入れそびれていたせいか、あまり目立って大きくなっていなかった。同じ日に種を播いたのに、鉢上げや肥料のタイミングがおくれると、やはりずいぶんと生育が違ってくるもんですね~。いい勉強になりました。
一番最初に鉢上げした分はすでに花が咲き出しています。

■紅葉■
ブルーベリー たぶん'ホームベル'(Vaccinium ashei‘Homebell’) きれーな紅色。やったあ!
サクラ'鬱金' こちらもなかなか渋い風情です。
南天 紅白で植えたのですが、きれいな赤い葉と黄緑の葉のコントラストが素晴らしい!
ブドウ カベルネソービニヨン これ、渋い色です。ワインのよう。うっとり。
ヒューケラ'クリームブリュレ' すっかりシックな赤に染まってきました。

☆今日のちび庭気温:7~22℃ 雨~曇り…この「22℃」は昨日ですね。今は寒いけどお月さんがきれい。やっとこたつも出しましたよ。朝晩がこう寒くなってくると、紅葉を前に気分はもう冬ですね~。

湖東三山

2006年11月19日 | ガーデン
滋賀、湖東三山ご案内。

まず、西明寺。なが~い石段を登った後に現れたお庭は、なんともおだやかなつくり。中の島がかわいいです。


つぎ、金剛輪寺。複雑な形の池に、この岩が素敵なポイント。紅葉もいい感じ。


そして!百済寺!もう、最高!
みてみて、このおおきなつくばい!!!つくばうってより、背伸びしなくちゃ届かないのでは???


沓脱ぎ石もこのとおり。おおきいっ!


水面が美しい!なんとも端正です。


そして、山手のもみじが夢のよう。こんなお庭、あるのね~。




魅惑の近江 ワンダフル・ゾーン

2006年11月15日 | 滋賀
朝晩と冷え込むようになりましたね。なんと悔しいことに、またまた風邪をもらってしまった庭主。はふ~。でも、今回は、お医者さんの薬がよく効いて、大分回復しました。

久々の松むしり。夏場は刈込みやら草むしりやらちょっと工事やら、ず~っと地面の仕事だったので、木に登ったのは考えてみると数カ月ぶりです。ここのお宅の松は、なんとも程よいところに枝がキープされてあり、とっても登りやすい木でした。葉っぱの質も固すぎず柔らかすぎず、むしりやすい。う~ん、いい子だ。やっぱり、毎年ちゃんとお手入れされてある木は作業がとってもしやすいですね~。

1日木に登っていると、夜になってもまるで船にのっていた後のように、ぼよよ~ん、ぼよよ~ん、と体が揺れているような気がします。登っていた時にはそんなに意識してなかったのに、筋肉はずいぶんがんばってたんだなあ、と、足を伸ばして体のお手入れ。これはやっぱり、バレエ・ストレッチ再開かな。

さて、先週は、ちょっと早かったけれど地元、滋賀の湖東三山&永源寺の紅葉を見に行ってきました。

改めて、滋賀も捨てたもんじゃない!と感動。もしかして、京都のお庭よりもいいのでは?な~んて!(まあ、数は勝てませんが。)信長の焼き討ちに逢うまでは、京都よりも滋賀の方がお寺が多かったという話も、うなづける気がします。訪れたお寺はいずれも、むかし西明寺300坊、金剛輪寺100坊、百済寺300坊の塔頭寺院があったとか…。そういえば、庭主の実家がある伊吹山にも、京極氏の居城もあった弥高百坊があったそうです。いまは笹が生い茂るのみですが。信長の安土城や長浜城なんかも考えると、今は静かな片田舎の滋賀も、昔の「近江」の頃はさぞかしきらびやかであったのでしょうね。

特徴は、京都の大きなお寺が割と平地に塔頭を構えているのに対し、どのお寺も山あいにあり、お庭が立体的であること。境内はどこももみじと苔が瑞々しく深く、石垣の見事な階段を、息を切らしながら登ってゆくと、その石段や木々の彼方に隠れていたお堂や塔が徐々に見えてくる。小川や庭に設えられた滝には滔々と水が流れている。木々の枝は伸びやかでそのまま山へと連なり、なにより眺望が素晴らしい!

なんだか、お庭の自体も、地形のせいもあってか、池の形1つとっても非常に変化に富んでいるのです。まだ紅葉は始まったばかりでしたが、それでもお庭を歩いて「次は何があるんだろう?」ってこんなにワクワクしたのは久しぶりの事でした。

西明寺では、苔に覆われた広い境内の一角にあったお庭がすっかりお気に入り。庭の小島の愛らしさ、向かいの立体的な石組みの豊かさ、そして、サルスベリの古木の見事な枝振り!ウチの仕事では、サルスベリは花が終わると枝元からばっさり丸坊主にしてしまうのがほとんどですが(いわゆるゲンコツ)、ここのは枝を選んで細かい先まで残してある!いいなあ~。こんな仕立て、いつかしてみたい。ゲンコツにすると、翌年立派な花がつきますが、団子状に咲いて枝先が重く垂れ下がっちゃうんですよね。ここのようにすれば、花の固まりは小振りになるけれども、自然な上品な咲き方になるそうです。

金剛輪寺。参道がとっても神秘的。でも。ながい。これは、お年寄りには過酷なコース。参拝するなら若いウチね、なんて口々にしゃべりながら登る。(途中までお車コースもありますが。)

息を切らしてたどり着いた庭園が、また素敵。「桃山」「江戸初期」「江戸中期」のお庭、と、建物の周りをなが~く続いていましたが、これまたなかなか面白い趣向。「桃山」の橋と灯籠の木訥としたかんじ、「江戸初期」の、お茶室も景にくわえた、滝の華やかなお庭、「江戸中期」の、しっとりとした紅葉と池の雰囲気をふんだんに生かしたお庭。石の1つ、紅葉の一点が見事に聞いています。

さらになが~~~~い参道を上り詰めてたどり着いた、三重の塔はもみじとサツキの刈込みが壮観でした。ぜえぜえ。来た甲斐があったもんだ。
そして、百済寺(ひゃくさいじ)。ここは、もう!素晴らしい!の一言。こんなお庭、見たことない!!!
なんといってもインパクトは、とてつもなく大きな巨石。想像を絶する大きな飛石&沓脱ぎ石に、これまたほんっとに大きなつくばい。「!!!」っと、目を見張るばかり。それが、何の違和感もなく納まっている素晴らしさ。池も、その向かいの山の景も木々の仕立てが素晴らしく、滝の流れも見事。まさに、「つややかなお庭」です。お手入れも完璧!

こんなお庭があったのか~!!!っと、もう、ため息。色づきかけたもみじが、濃い赤、薄い赤、黄色、緑、とかえって変化をつけています。雨降りだった(!)お天気も、そこで日が一瞬差し込んで、光り輝くよう。

お庭のてっぺんに登れば、そこには湖東平野の豊かな広がり。「地上の天国」とルイス・フロイスも絶賛したのは、こんな眺めだったか、と、しばし立ち止まり。このお庭自体は、昭和15年の移築作庭だそうですが、一体どんな方がお造りになったんでしょうね~。ほんと、すばらしい。そして、このお庭を維持している方々も。

予想外の寒い1日でしたが、感動たっぷりでございました。滋賀県よいとこ。皆さんも、是非おこしくださいませ~。

☆ちび庭気温:6~18℃ 晴れ ちび庭も、紅葉真っ盛り。いよいよ冬の楽しみが近づいてきますよ~。(^^)

扉にはゴマ、屋上にはサツマイモ。

2006年11月07日 | ガーデン
開け~ゴマ!と唱えると、扉が開く。消えろ~サツマイモ!と叫ぶと、ヒートアイランド現象がなくなる、らしい、か???

いいですね~。サツマイモは水分の蒸散量が他の植物よりも高く、屋上に植えると冷却効果ばかりか秋には収穫も出来ちゃう!ということらしい。

ちょうど「お金のかけられない花壇」に活用するといいんじゃないか、と考えていたところでしたが。
サツマイモ(Ipomoea batatas)。ただし、私の考えていたのは、葉の色を楽しむ園芸品種の方…通称イポメア(これって、食べられるのかしら…)。

最近は、ほんっとにいろんな葉色のイポメアが出てきましたね。もう、びっくりです。先日出かけた神戸の布引ハーブ園でも、カラフルなイポメアとハーブを寄せ植えした素敵なワゴンが飾ってありました。
これ、使いたい~っ。でも、戸外で冬越しできないのよね~。なんとも残念!!!



さてさて、書きたいことは日々いっぱいあるのですが、雨降りシーズンも風邪ひきシーズンも過ぎ、ひさしぶりに真面目に(?)仕事していたもので…体力が尽きて家に帰るとバタンキュウっ!と寝てしまう。ああ、ヒマな時にはネタはなし、書きたい時にヒマはなし、なのでございます。何かに似てますね~。

書きそびれていた話題。そうそう。「あなたはだあれ」のお話。

ハーブ園にて、例によって売店でハーブ苗コーナーにどっぷりと使っていた時の事。
「あるある、サルビア レウカンサ(Salvia leucantha)。これ、枯らしちゃったからな~。でもやっぱりかわいい~。もっかいトライしてみるか…」と、近寄っていき。

う~ん、この淡い紫の蕚に白い花びらのやつがかわいいなあ…。あれ?こっちは「メキシカンブッシュセージ」と書いてある。で、蕚・花びら両方とも赤紫のやつには「アメジストセージ」という札が。残念ながら、札には学名はなし。
あれ?両方ともサルビア レウカンサだよね?=どっちもアメジストセージじゃないの???単なる色の違いじゃなくて、なんか品種が違うの???
と、ここで混乱。

ハーブ園では、花びらの白いのと赤紫のとで名札が分けてあったけど、ネットで調べてみると、どちらも「サルビア レウカンサ」であり「アメジストセージ」であり「メキシカンブッシュセージ」としてあるのがほとんど。

うむむ、わからん。単に別名だってことではないのか。でも、わざわざハーブ園で区別して植えていると言うのは???まあ、一緒なんではないかとは思うんだけど、ほんとのとこど~なんでしょう?????

ま、いっか、と思っていたら、なんとその数日後、同じことを人から質問されてしまったのよね~!!!う、困った。どなたか、「本当のところ」を教えてくださいませ~。


同じく別名について。
ブログで紹介した「アニスセンテッドセージ」。ハーブ園で、へ~、そんなのもあるんだ。なんて、匂いを嗅いでめずらしがっていたら。学名はSalvia guaranitica。なあんだ。ガラニティカの事だったのかあ~!!!

この「ガラニティカ」。庭主には縁のある名なのでございます。
むか~しむかし、そのむかし。庭主がまだ3才だった頃住んでいた、パラグアイというのどかな国。そこには、グアラニー族、という、先住民族の方々がいらっしゃったのです。国民の95%がその混血。言語もスペイン語&グアラニー語、パラグアイの通貨の単位も「グアラニー」。そのグアラニー族の名を冠した由緒正しき(???)このお名前。
庭主にとっては、これまたパラグアイで見つかったハーブ ステビア(Stevia rebaudiana)とともに、縁の深~い植物…のはずなのに、見分けられなかったなんて~!!!!!ああ、ショック。別名って、罪深いわっ。

ちなみに、ステビアは、スペイン語では「hierba duluce:甘い草」というのです。そのまんまやんけ~。

☆ 今日のちび庭気温:12~24℃ 晴れ→曇り→雨→曇り
そして植物の耐寒性を高めるべく何もしていない…のではなく、いまだに霜対策をしていない…。ああ、10℃が迫ってきた…。明日は立冬(+_+)!!!

セレブなつくばい

2006年11月07日 | ガーデン
日本庭園にはつきものの「つくばい(蹲踞)」。そう、ひしゃくで水をすくって手を洗う、あれです。
いろんな形を見るのがいつも楽しみなのですが、今回大原に行って、「!!!」なものをいくつも見つけてしまいました。

一瞬、「?」。なぜ、草の中に掛樋が???


おなじものをもう一方から見ると。おお、手水鉢が!優雅にも草の襟巻きをまとっているではありませんか。まるでパーティに出かけるセレブなご夫人のようです…(どんな例えだ…)in 三千院


こちらにも。ぐるりと襟元に羽をひらひら。ゴージャスです。in 三千院


胸元を飾るフリル。ドレッシーです。 in 実光院


そしてこちらは、羽にカールが入ってます。贅沢です。 in 宝泉院


なぜ大原にはこんなつくばいが多いのでしょうか。いにしえよりのおしゃれな土地ならではの流行でしょうか。それとも、湿潤な気候のせい???