梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

政と官との争いが漁夫の利になればいいが

2017-08-26 16:49:08 | 雑記
「森掛学園問題」だけでなく大臣の担当能力の不適応性と大臣と官僚の不和、と言うより官僚の対応が問題になっている、
今までも多くの答弁は官僚が作成し大臣は代読するだけだったが官僚側が政府に全く協力する意欲が失われていると思われる答弁が多い、
閣僚がポストに見合った勉強をしない、第一ポストにあった能力からの就任で無い事が官僚に舐められる事になるのだろうが派閥の理論で椅子の持ち回りで就任していると言う話を漏れ聞いているし確かに「なんでこの大臣が」と言う組閣は多い、
今回問題をこじらせた大臣はその最たるものだろう、ハイヒールで閲兵など前代未聞だがなんであそこまで庇ったのか解らない、
「女性の閣僚が少ない」と海外から批判を受けての人事かもしれないが「女性ポストが少ないのは問題」と言う批判も今回の問題大臣を見れば海外でも日本では難しい事を納得するのではないか、有権者の半分以上は女性なんだからの日本の選挙で選ばれないのはそれなりの理由が有るはずだ、
昔から高級官僚による政策資料の作成は国会中継を見ていれば、或いは記者会見などを見ていれば一目瞭然だった、この事の弊害は前から言われていて「消費税増税は大蔵官僚の書いたシナリオ」だと言う、財務省の持つ権利が更に強まる事がその発端にあるとも言われているが日本の高級官僚と言うのはほゞ世襲制に近い、
確かに大変な試験を通らないと入れないがこの試験に合格するには子供の頃からの資産的な余裕と入省してからポストに上るのはその親の係属が重要の様だ、
ある年のNHKニュースで東大の卒業生をインタビューした画像が流れたのを偶々見ていたら卒業したての若者が「一級国家試験に合格しています(今は無いが)のでこれから庶民の気持ちがわかる公務員になるつもりです」と意気揚々と話して居たのを見て「お前は庶民ではないんだな!」と強烈に腹が立ったことが有る、
つまり高級官僚は世襲された連中からすれば一般庶民ではなく「官僚族」と言ういわば支配層の意識何だろう、
その弊害を民主政権の時に是正しようと「政府主導人事」に変えたのだが野田政権は全く官僚の協力を得られずマニュフェストを翻し大敗をして自民党に政権基盤を進呈した形になった、
安倍政権はそれを自由に制御出来ない官僚人事に宝刀として利用していると言う事の様だ、
「官僚には“自分たちが日本を背負っている”と言う自負があったが現在の人事ではその自負も地に落ちた」と言う記事を見たが今までの官僚組織にあったのは「自負」ではなく「驕り」そのものだったともいえる、
結局それが今の状況を作り出したともいえるが恐らく歴代の自民党とは持ちつ持たれつの関係で阿吽の呼吸で協力しあっていたのだろうが自民党が下野した時に弊害其のものである政経官の繋がりに一定の枠を嵌めようとしたのだろうが結局省庁の協力なしでは政治運営は進まず再度自民党に戻った訳だが「政府主導」と言う権力を握った安倍政権は省庁自体を自らの思うがままに動かす事に使い始めたと言う事だろう、
どう足掻いても現在の「政経官」の中に世襲から漏れた一般人から成り上がるのはまず無理だろう、だとしたら今の官僚人事権を議席の数で自由に出来る議会制民主主義の枠から外し第三者機関にするか、或いは議員数でなく野党と与党の配分を議席数ではなく与党枠は1/3程度にした別議会を設けるくらいの特別な制度を設けなければ結局強力な権利をどちらかが持つと言う事になりかねない、
国民の反対の多かった強制成立した三法もそうしてもらいたいくらいだがなんでもそうだとしたら政党政治はある意味体をなさなくなるだろう、
イデオロギーは横に置いて野党共闘をやって欲しいものだ、「敵の敵は味方」と言う、取り敢えず今の安倍政権に対抗しよとしたらまず強い相手を倒すことを第一にして貰いたいと多くの有権者は思っているだろう