前回、たくさんの温かいコメントありがとうございました。私と同じように、授乳中や妊娠中
に乳がんが発覚した方が多く、やはり早期発見ができなくて・・・というパターン。
こういう人をひとりでも減らしていくにはどうしたらよいのでしょう、と考えてしまいました。
看護師や助産師の方も認識が不足しているのかしら?
それでは、シリーズ続けます。
2004年1月に全摘手術後、がんである孤独感に悶々としていたが、現実の日常は1歳にもならない子供の
子育てに忙しかった。でも、やはり何かしないと落ち着かない。再発しないための何か、自分でできる何か。
本屋やネットで探したり、同じ病室だった人が試していたものを取り寄せたり。
病院の治療ではない、自分でできる療法、いわゆる代替療法(民間療法ともいう)をたくさんやれば、
どれか効くのではないか、再発の予防につながるのではないか、そのためには、情報を集めて、
片っ端から試してみるしかない。そう考えてしまった、相変わらず極端な発想しかできないアッピアである。
この時ほぼ同時進行ではじめた民間療法を書き出してみる。そして続いたかどうか、その後の顛末も。
■食事療法:新品のジューサーとミキサーを買い、無農薬ニンジンを入手するため野菜の宅配
サービスも始めた。肉・魚はなるべく控え、調味料も自然のものをとこだわり、
もちろん玄米も食べ始めた。
最初は、ジュースも物珍しく、フルーツを入れるとそれなりに美味しかったので
続けていたが、しだいに毎日は面倒になっていく。
食事も、授乳がなくなり好きなものが食べられると思った矢先に、がんの食事療法
だなんて、無理があった。元々肉好きなので、それもキツかった。
おまけにそのころ子供の離乳食作りもあり、自分の食事療法も負担感でストレスになり、
案の定半年も続かなかった。ただ、新鮮な野菜は美味しかったので、無農薬野菜の宅配は
2年以上続けた。
■サプリメント:自然療法のクリニックに通い、そこの医師に相談して、フコイダンを購入。
ひと月分約36000円かかった。毎月購入しているので、少し安くならないか
薬剤師に交渉したが、冷たく「がんの方はみなさん○○円ぐらいは購入されています。」
と言われ、すごく腹が立った記憶がある。
フコイダンの錠剤を言われた通りの量を飲むと、途端に胃がもたれ気持ち悪くなり、
これも次第に飲めなくなった。
その他にも、ホメオクトパシー?(ホメオパシーとは微妙に違う)のよくわからない
サプリも飲んでいた。
■自律神経免疫療法:○○○東洋クリニックに通い、鍼灸と漢方の処方を受けた。抗がん剤で弱りきった
免疫を少しでも上げなければと考えたのだ。
そこの老医師は「大丈夫だよ、きっと治るよ。」と言いながら、毎回同じような
施術をして、たくさんの漢方を処方し(保険は効かない)、自分でもわけがわからず、
ある日私が「この薬、病院でもらえるし今お金がないので要りません・・。」と言ったら、
看護師も医師も冷たーい視線で見るのだ。いたたまれなくなって二度とそのクリニック
には行かなくなった。
■サイモントン療法:サイモントン博士の考案した、一種の心理療法。
指導役(?)の女性と1対1の面談方式で進めて行く。
今の自分の状態を嘆くのではなく、自分に楽しく、幸せなリラックスした状態を
与えてあげる、がんがあってもなくても、自分は健康で幸せになることができる・・・。
そんなような思想だった。
毎回課題が出され、ノートに書いていく。
6回で終了(1回1万円)、これは終了まで受けた。でも買わされた、がんを退治
していくイメージのCDは一回も聴かずじまい。
当時私の精神状態が不安定だったので、効果はどうだったかなあ。
もう少し落ち着いてから受けていれば、また違った成果があっかも、と思う。
でも興味深い体験ではあった。
■丸山ワクチン:一日おきにお腹に注射するのだが、いちいち病院に行くのは面倒なので、
自分で注射できるよう近所の医者を探しまわってやり方を教えてもらった。
1歳の子供がいるので、部屋にカギをかけて、自己注射していた。
ある日、提供元の日本医科大のスタッフに「抗がん剤の副作用は軽いみたいです。」
と言ったら「ではワクチンが効いているようですね。」とすかさず何かに書き込んで
いたのを見た。体調を聞かれたからそう答えただけで、丸山ワクチンが効いているとは
一言も言っていないし、効いている感もまったくないんだけどなあ。
こうやって都合のよいデータが作られていくのね、と一気に冷めた。
でもダラダラと1年半ぐらい続けた。
以上が、術後半年間ぐらいで、私が試行錯誤した民間療法の主だったものである。
ナントカクリニックやナントカ療法に毎週のように通い、もちろん抗がん剤もやり、抗がん剤後は
放射線も入ってきて、なんだか週に半分以上はどこかに通院していた。子供の面倒があるので、
義母が大阪に帰った後は、実母に泊まり込みで来てもらうこともあった。なんだか毎日何しているか
わからなかった。そうして忙しくして、身体のために良いことをしていると信じ込んで不安を紛らわせて
いたのだろう。少し異常だとは思いながらも、母もダンナも、何も言えなかったらしい。
梅雨の時期になると、抗がん剤の副作用なのか暑さなのかわからないが、身体がだるくスッキリせず、
どの療法も効いている感がまったくなく、長い短いの違いはあるものの、結局全部止めてしまった。
特に食事療法はストレスが大きく、「食いたいもの食わして死なせてくれーーー。」的な叫びとともに
すぐ打ち止めにしてしまった。高価なフコイダンもほとんど飲まずにビンごと捨てた。(ヤフオクにでも
出せばよかった?売れないよな。)
ひとつひとつ止めるにしたがい、体調が良くなっていったのは気のせいか?
こうして、苦しかった術後半年間の、戸惑いと悩みと試行錯誤の期間は少しづつ過ぎて行き、
もう少しまともな日常を取り戻していくことになる、のか?
つづく・・・・。
民間療法(代替療法)については、賛否両論あるし、各人の価値観もあると思います。
いずれにしましても、今回も共感反感含めて気軽なコメントお待ちしていまーす。
書き続けるモチベーションアップしますので。
1日1回、クリックお願いします。励みになります。
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に乳がんが発覚した方が多く、やはり早期発見ができなくて・・・というパターン。
こういう人をひとりでも減らしていくにはどうしたらよいのでしょう、と考えてしまいました。
看護師や助産師の方も認識が不足しているのかしら?
それでは、シリーズ続けます。
2004年1月に全摘手術後、がんである孤独感に悶々としていたが、現実の日常は1歳にもならない子供の
子育てに忙しかった。でも、やはり何かしないと落ち着かない。再発しないための何か、自分でできる何か。
本屋やネットで探したり、同じ病室だった人が試していたものを取り寄せたり。
病院の治療ではない、自分でできる療法、いわゆる代替療法(民間療法ともいう)をたくさんやれば、
どれか効くのではないか、再発の予防につながるのではないか、そのためには、情報を集めて、
片っ端から試してみるしかない。そう考えてしまった、相変わらず極端な発想しかできないアッピアである。
この時ほぼ同時進行ではじめた民間療法を書き出してみる。そして続いたかどうか、その後の顛末も。
■食事療法:新品のジューサーとミキサーを買い、無農薬ニンジンを入手するため野菜の宅配
サービスも始めた。肉・魚はなるべく控え、調味料も自然のものをとこだわり、
もちろん玄米も食べ始めた。
最初は、ジュースも物珍しく、フルーツを入れるとそれなりに美味しかったので
続けていたが、しだいに毎日は面倒になっていく。
食事も、授乳がなくなり好きなものが食べられると思った矢先に、がんの食事療法
だなんて、無理があった。元々肉好きなので、それもキツかった。
おまけにそのころ子供の離乳食作りもあり、自分の食事療法も負担感でストレスになり、
案の定半年も続かなかった。ただ、新鮮な野菜は美味しかったので、無農薬野菜の宅配は
2年以上続けた。
■サプリメント:自然療法のクリニックに通い、そこの医師に相談して、フコイダンを購入。
ひと月分約36000円かかった。毎月購入しているので、少し安くならないか
薬剤師に交渉したが、冷たく「がんの方はみなさん○○円ぐらいは購入されています。」
と言われ、すごく腹が立った記憶がある。
フコイダンの錠剤を言われた通りの量を飲むと、途端に胃がもたれ気持ち悪くなり、
これも次第に飲めなくなった。
その他にも、ホメオクトパシー?(ホメオパシーとは微妙に違う)のよくわからない
サプリも飲んでいた。
■自律神経免疫療法:○○○東洋クリニックに通い、鍼灸と漢方の処方を受けた。抗がん剤で弱りきった
免疫を少しでも上げなければと考えたのだ。
そこの老医師は「大丈夫だよ、きっと治るよ。」と言いながら、毎回同じような
施術をして、たくさんの漢方を処方し(保険は効かない)、自分でもわけがわからず、
ある日私が「この薬、病院でもらえるし今お金がないので要りません・・。」と言ったら、
看護師も医師も冷たーい視線で見るのだ。いたたまれなくなって二度とそのクリニック
には行かなくなった。
■サイモントン療法:サイモントン博士の考案した、一種の心理療法。
指導役(?)の女性と1対1の面談方式で進めて行く。
今の自分の状態を嘆くのではなく、自分に楽しく、幸せなリラックスした状態を
与えてあげる、がんがあってもなくても、自分は健康で幸せになることができる・・・。
そんなような思想だった。
毎回課題が出され、ノートに書いていく。
6回で終了(1回1万円)、これは終了まで受けた。でも買わされた、がんを退治
していくイメージのCDは一回も聴かずじまい。
当時私の精神状態が不安定だったので、効果はどうだったかなあ。
もう少し落ち着いてから受けていれば、また違った成果があっかも、と思う。
でも興味深い体験ではあった。
■丸山ワクチン:一日おきにお腹に注射するのだが、いちいち病院に行くのは面倒なので、
自分で注射できるよう近所の医者を探しまわってやり方を教えてもらった。
1歳の子供がいるので、部屋にカギをかけて、自己注射していた。
ある日、提供元の日本医科大のスタッフに「抗がん剤の副作用は軽いみたいです。」
と言ったら「ではワクチンが効いているようですね。」とすかさず何かに書き込んで
いたのを見た。体調を聞かれたからそう答えただけで、丸山ワクチンが効いているとは
一言も言っていないし、効いている感もまったくないんだけどなあ。
こうやって都合のよいデータが作られていくのね、と一気に冷めた。
でもダラダラと1年半ぐらい続けた。
以上が、術後半年間ぐらいで、私が試行錯誤した民間療法の主だったものである。
ナントカクリニックやナントカ療法に毎週のように通い、もちろん抗がん剤もやり、抗がん剤後は
放射線も入ってきて、なんだか週に半分以上はどこかに通院していた。子供の面倒があるので、
義母が大阪に帰った後は、実母に泊まり込みで来てもらうこともあった。なんだか毎日何しているか
わからなかった。そうして忙しくして、身体のために良いことをしていると信じ込んで不安を紛らわせて
いたのだろう。少し異常だとは思いながらも、母もダンナも、何も言えなかったらしい。
梅雨の時期になると、抗がん剤の副作用なのか暑さなのかわからないが、身体がだるくスッキリせず、
どの療法も効いている感がまったくなく、長い短いの違いはあるものの、結局全部止めてしまった。
特に食事療法はストレスが大きく、「食いたいもの食わして死なせてくれーーー。」的な叫びとともに
すぐ打ち止めにしてしまった。高価なフコイダンもほとんど飲まずにビンごと捨てた。(ヤフオクにでも
出せばよかった?売れないよな。)
ひとつひとつ止めるにしたがい、体調が良くなっていったのは気のせいか?
こうして、苦しかった術後半年間の、戸惑いと悩みと試行錯誤の期間は少しづつ過ぎて行き、
もう少しまともな日常を取り戻していくことになる、のか?
つづく・・・・。
民間療法(代替療法)については、賛否両論あるし、各人の価値観もあると思います。
いずれにしましても、今回も共感反感含めて気軽なコメントお待ちしていまーす。
書き続けるモチベーションアップしますので。
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