「最高の医療をうけるための患者学」という本を読みました。
著者は、チーム医療の本家アメリカの超有名がん専門病院の准教授である上野直人氏。
これだけでも興味あります。
巻末のまとめを載せますね。
私にとっては、ステップ7、8、9が読み応えがありました。
いくつか印象に残ったフレーズ。(一部要約・編集)
・大切なことは、あなたが自分にとって何が大事か、優先すべきことは何か、手術後の人生を
どう考えているのか、きっちり自己分析をしておくことです。
・・・・・・あなたが医師に質問することで、あなたにとって何が大事か医師に伝わり、医師は
説明していなかった別の可能性に気がついて、より多くの選択肢を提示してくれるかもし
れないのです。
・・・・・・あなたが手間を惜しまず、きちんとした質問を続けていくことは、よき医療者を育て
ることにつながるのです。
「答えてくれる医療者を作れるかどうか。」は、患者自身の努力が不可欠です。
・がんに限らず、治らない病気、例えば糖尿病や高血圧などの病気は、現代の医学では完治する
ことはむずかしい。また、けがで手足を失ったり、虫歯も元通りには治せない。
それでも皆病院にいき、歯に詰め物をしたり、けがであれば義足や義手を作るかもしれないし、
リハビリも行う。慢性疾患の場合は、日常生活を快適に過ごし、命にかかわるような状態まで
病状が悪化しないようにコントロールするのが治療の目標に なってくる。
・・・・意識していないかもしれないが、治らないことを自然に受け入れ、けが、病気、虫歯などと
付き合いながら、病院に通い、多くの人は普通の生活を続けている。
だから、がんも仮に治らない場合であっても、普通に生活が送れるように、病院に通い治療
する必要がある。治らないなら延命治療はしない、ということではなく、治療の
「ゴール(目的地)を考える」ことが大切である。
→アッピア感想:ここでいう「ゴール」とは必ずしも「完治」ということではない、ということですね。
確かに私も8年間、慢性がん患者として通院していて、まあそこには「死の影」が全くないわけではない
のだけれど、普通の生活を送る、ということに重きを置いて治療をしていることは間違いないなあ。
・僕の患者さんの中には、治療を続けながらも、がんが進行している方も大勢いらっしゃいます。
そのような人の中で、長くがんをコントロールし、闘病している人は、がんを生活の中心と
せずに、治らないからと絶望せず、つねに治療の選択肢の中からみずからのゴールを見つけ
ている人たちです。ゴールは治癒であることもあるし、そうでないときもあります。一年で
も二年でも長くがんをコントロールすれば、また新しい治療が開発され、選択肢が増えます。
先のことはわかりませんが、希望はあります。希望こそが最大の薬だと、僕は臨床医として
確信しています。
以上
長く闘病していると、時にどこを向いて治療していいるのかわからなくなることがある。
なんかこの本を読んだら、そんな不安が少し和らいだ。概ね今まで通りでよいのだと。
もうわかっているつもりでも、改めて考えたり振り返ったりすることも大事だと思いました。
これからも、いいな、と思ったものさがしてUPしていきますので、応援クリックよろしくお願いします。
著者は、チーム医療の本家アメリカの超有名がん専門病院の准教授である上野直人氏。
これだけでも興味あります。
巻末のまとめを載せますね。
私にとっては、ステップ7、8、9が読み応えがありました。
いくつか印象に残ったフレーズ。(一部要約・編集)
・大切なことは、あなたが自分にとって何が大事か、優先すべきことは何か、手術後の人生を
どう考えているのか、きっちり自己分析をしておくことです。
・・・・・・あなたが医師に質問することで、あなたにとって何が大事か医師に伝わり、医師は
説明していなかった別の可能性に気がついて、より多くの選択肢を提示してくれるかもし
れないのです。
・・・・・・あなたが手間を惜しまず、きちんとした質問を続けていくことは、よき医療者を育て
ることにつながるのです。
「答えてくれる医療者を作れるかどうか。」は、患者自身の努力が不可欠です。
・がんに限らず、治らない病気、例えば糖尿病や高血圧などの病気は、現代の医学では完治する
ことはむずかしい。また、けがで手足を失ったり、虫歯も元通りには治せない。
それでも皆病院にいき、歯に詰め物をしたり、けがであれば義足や義手を作るかもしれないし、
リハビリも行う。慢性疾患の場合は、日常生活を快適に過ごし、命にかかわるような状態まで
病状が悪化しないようにコントロールするのが治療の目標に なってくる。
・・・・意識していないかもしれないが、治らないことを自然に受け入れ、けが、病気、虫歯などと
付き合いながら、病院に通い、多くの人は普通の生活を続けている。
だから、がんも仮に治らない場合であっても、普通に生活が送れるように、病院に通い治療
する必要がある。治らないなら延命治療はしない、ということではなく、治療の
「ゴール(目的地)を考える」ことが大切である。
→アッピア感想:ここでいう「ゴール」とは必ずしも「完治」ということではない、ということですね。
確かに私も8年間、慢性がん患者として通院していて、まあそこには「死の影」が全くないわけではない
のだけれど、普通の生活を送る、ということに重きを置いて治療をしていることは間違いないなあ。
・僕の患者さんの中には、治療を続けながらも、がんが進行している方も大勢いらっしゃいます。
そのような人の中で、長くがんをコントロールし、闘病している人は、がんを生活の中心と
せずに、治らないからと絶望せず、つねに治療の選択肢の中からみずからのゴールを見つけ
ている人たちです。ゴールは治癒であることもあるし、そうでないときもあります。一年で
も二年でも長くがんをコントロールすれば、また新しい治療が開発され、選択肢が増えます。
先のことはわかりませんが、希望はあります。希望こそが最大の薬だと、僕は臨床医として
確信しています。
以上
長く闘病していると、時にどこを向いて治療していいるのかわからなくなることがある。
なんかこの本を読んだら、そんな不安が少し和らいだ。概ね今まで通りでよいのだと。
もうわかっているつもりでも、改めて考えたり振り返ったりすることも大事だと思いました。
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