波乱万丈 乳がん転移ライフ!

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「アッピアの3年目の命日」を迎えて

2016-11-19 00:38:13 | アッピアの命日・法要
☆アッピア夫です。

今日11月18日、アッピアの3年目の命日を迎えました。
「10年ひと昔」とも「3年ひと昔」とも言いますが、今はあっという間の3年間を実感しています。

当時小学4年生であった息子ももう中学1年生・・・今は思春期真っ只中で、自立心が加速し始めています。
「あれからもう3年になるね」と話していて、「あの時は大泣きしたよなあ」と冷静に振り返る息子に、3年間の時間の流れと成長を感じます。

当時は、「友達に同情されたくない」と学校から生徒に伝えることを強く拒んだ息子も、今は友達に「俺、お母さんいなんだ」と何のためらいもなく言えるようになりました。3年経ち、意識しない位当たり前のこととなったんですね。

私も息子も、仏壇にお線香を供えること自体が減りましたが、私は毎朝アッピアのことを想います・・・と言うとまるで美談のようですが、決してそうではありません。

毎朝、電気ケトルでお湯を沸かすのですが、沸騰すると自動でスイッチが切れます。私はすぐ切れるのだから切れてから保温ポットに移せば良いと思うのですが、アッピアは「沸騰し過ぎを防ぐために切れるのだから・・・」と、必ず自動で切れる前にスイッチを止めてポットに移さないと気が済まない人でした。

電気ケトルが沸騰し始めるとアッピアの顔が浮かび、「早く切らないと・・・」と急いでスイッチを切ることになります。些細なことで結局はどちらでも良いことなのですが、その些細なことが、毎朝アッピアを思い出させてくれるルーチンとなりました。

この3年で色々なことが片付きましたが、アッピアの衣類などまだ整理出来ていない物もたくさんあります。早く片付けたい気持ちと、そのままにしておきたい気持ちがぶつかり合って、結局そのままになっています。

アッピア宛に送られてくる郵送物も、未だに一つだけ止めずにいるものがあります。それは、地元の楽団からの「コンサートの案内ハガキ」です。この3年間一度も聴きに行ったことはないのですが、「案内ハガキ」そのものがアッピアを思い出させてくれる貴重な「贈り物」となっています。

息子がまだ幼く物心がつかない頃、アッピアは息子に向かって「あなたはどんな大人になるの?」「ママは、あなたが大人になった姿を見ることが出来ないんだよ・・・」と、涙ぐみながら良く話しかけていました。

当然、そんなことは覚えていない息子ですが、私は、アッピアに息子の成長を伝えるような気持ちでこのブログを書いて行こうと思っています。そして、私と息子の中でアッピアがどう変化し、影響を与えてくれるのかについても・・・

2016年11月18日 アッピア夫

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コメント (3)
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