波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「俺、死んだら献体するからね!」~小学生の息子が発した言葉

2015-01-31 09:32:10 | 息子の成長
☆アッピア夫です。「俺、死んだら献体するからね!お父さんもするよね!」小学生の息子から突然の振り・・・ 「あ、ああそうだね・・・」完全に不意を突かれ、曖昧な返事しか出来ない自分が情けない。そう言われてみれば「臓器提供の意思表示カード」は財布に入れて持ち歩いているものの、「献体」については真剣に考えたこともないことに気付かされました。まさか献体について、小学生の息子に先に宣言されるとは・・・

(字の間違いについてご指摘いただいた方どうも有難うございました。余程、献体について考えていなかったということですね!)

☆「ところで、献体ってどういうことか知ってるの?」
★「知ってるよ。死んだら自分の身体を研究のために提供するんでしょ。」
☆「良く知ってるね。どうして献体しようと思った?」
★「だって、死んだら焼かれるだけだから、何か役に立った方がいいじゃん。当然のことだよ。」

だてに思春期に入った訳じゃないんだ・・・この時ばかりは、息子が少し眩しく見えました。それにしても、自分が小学生の時にはそんなこと考えもしなかったし、そんな言葉すら知らなかった。息子は、多分そのことをドラマなどで知ったのだと思いますが、本人は生まれてからたった10年の間(物心がついてからは 5年程でしょうか・・・)に、祖父2人とアッピア・・・身内3人の死を経験しました。短い間に身近な人3人の死を経験したことが関係しているのかも知れませんね。

人は、経験によって考えが形成されていきます。息子にとって、若くして母親を亡くしたことはとても残念なことですが、そういう経験によって「献体」にまで考えが及んでいるんですね。

人は、一人ひとり皆違う経験をしながら成長して大人になっていく。そして、その中で多様な価値観や考え方が生まれる。自分と全く同じ経験をし、全く同じ人生を歩む人は一人としていない。だからこそ、一人ひとりが貴重だし皆違うからこそ面白い。反面「人を殺してみたい」というような歪んだ考えや欲望を持つ人も出てくる。面白いけど怖さもある。

献体を希望するかしないかはその人の自由・・・正解・不正解はないですよね。がん治療にしてもそう・・・ アッピアのような攻めの治療をする人もいれば、もっと違う選択をする人もいる。そして、その結果については自分自身が責任を負う。「全ては自己責任」・・・私にとってはものごとを考える基本となっていることですが、これは元々あった考えが、アッピアと10年に亘って病気と向き合って行く中でどんど ん確立されていったように思います。大人になってからも経験によって考えが変化していくのですから、面白いものですね。

この乳がんブログの中で、多様な病気との向き合い方、ものごとの考え方、様々な生き方に触れられるのも、醍醐味の一つだと感じています。『人は多様だからこそ面白い!』

2015年1月31日 アッピア夫


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-02-06 13:17:58
久しぶりに覗いて更新されているのをみてびっくりしました。アッピアさんがここにいると思いました。うれしいです。
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