☆アッピア夫です。前回、草花好きだったアッピアの一面を書きましたが、今回はそれに関連して最近気になっているガーデンデザイナー『ポール・スミザー氏』のことを書きたいと思います。
ポール・スミザー氏は、八ヶ岳南麓に居住する44歳の英国人男性。英国人と言うとどうしても「イングリッシュ・ガーデン」が思い浮かびますが、彼は日本に25年も住む「日本らしい自然なガーデニング」の第一人者です・・・とまるでガーデニング通のように書いていますが、前回書いた通り私のガーデニングセンスは本当に情けないものです。
なぜガーデニング通でもない私が彼のことを書こうと思ったかと言うと、NHKの「プロフェッショナル」に取り上げられていて、彼の考え方に深い共感を覚えたためです。
彼は子供の頃から草花が大好きで、英国で園芸学とデザインを学んだ後来日しました。日本に自生する豊富な植物にすっかり魅せられてから日本に定住し、現在は全国の公園・庭園で、それぞれの土地の風土を活かしたナチュラルガーデン造りを手掛けています。そして、東京ガーデニングショーで最優秀賞を受賞するなど輝かしい活躍をしています。彼のガーデニングの基本姿勢は、「農薬や肥料を一切使わず、その場所に自生する植物それぞれの生きる力を最大限に活かす」と言うもの。
彼の植物に対しての考え方は、「手をかけ過ぎると植物は自立できない」、「その植物に向いた場所・・・例えば日なた、日蔭、木陰など・・・が合っていれば、どんな植物も強く生きる事ができる」・・・何とも深い言葉だと思います。
彼に興味を持った私は、早速10月に発刊されたばかりの『ポール・スミザーの気持ちがスーッとラクになる生きるヒント』と言う本を読んでみました。特別目新しいことを書いている訳ではありませんが、人と植物の生き方の共通性を説きながら、じわりじわりと「生きる」ということを考えさせてくれます。
その中から、気に行ったフレーズをいくつか拾い出してみました。
「幸せ探しの名人は、決まりきった暮らしの枠を外せる人。何かが起きるのを待たず、自分からアクションを起こす人。」
「日差しを求める真っ直ぐな気持ちは、何があっても変わらず、そしてまた上がっていく。人間もどれほど苦境に立たされても、抜け出すタイミングされ間違えなければ、その後はまたぐんぐん進めるはず。」
「みんなが飛びつく基準を捨て、自分の楽しさのアンテナに触れるものを大切に過ごす方がずっと幸せ。」
「大切なのは、その場所に相応しいオリジナルを作るということ。人と違う道を選ぶことは踏み外すことじゃない。自分のやり方で生きた方が、ずっと豊かで幸せ。」
「植物は、両極面の個性を抱えているものが多い。その個性があるときはプラスに、あるときはマイナスになる。色んな面を併せ持つ人間と似ていませんか?」
「弱ってしまった自分を見捨てず、かと言って嘆くこともしない。そして、ただひたすら今できることだけに集中する。その生き方に、植物の覚悟のようなものを感じます。」
「日常に遊び心を忍び込ませることができたら素敵だし、そんな余裕はきっと自分のことも救ってくれる。」
「突飛な答えで誘導する必要はないし、突き放すこともない。ただ、黙って相手を信じそばにいてあげればいい。」
「苦しみを胸に抱える人は『放っておいて欲しいのに、放っておかれることが悲しい』と言う気持ちになる。そうしたSOSに気づいたら、とにかく話を聞くこと。何度でも耳を傾けて、ただ寄り添うのです。」
来日後、周りに友人や相談相手が一人もいなかった彼は、鬱状態となりしばらく苦しんだようです。その間、ただひたすら好きな庭仕事に向き合う中で、元の自分を取り戻すことが出来た。そう言う苦しみの中で、上記のような生き方・人間観を持つようになったようです。テレビで見る彼は、気負うところのない自然体な方で、ユーモアのある大変魅力的な方でした。
この本には、その中で取り上げられた植物の写真や、彼の手がけた公園や庭の写真などもあり、その飾り気のない自然な風景に惹かれました。今度は、彼の手がけた園芸の写真集でも買おうかと思っています。いつか彼の手がけた公園や庭を観に行く旅行もしてみたくなりました。
ガーデニングがど素人の私としては、『ポール・スミザー』と言う方を知ることで、改めて人間の生き方を考えさせられ、ガーデニングに対しての見方も根底から変わりました。これもアッピアが見えない世界から、私をガーデニング好きにすべく働きかけているのでしょうか?
2014年12月13日 アッピア夫
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ポール・スミザー氏は、八ヶ岳南麓に居住する44歳の英国人男性。英国人と言うとどうしても「イングリッシュ・ガーデン」が思い浮かびますが、彼は日本に25年も住む「日本らしい自然なガーデニング」の第一人者です・・・とまるでガーデニング通のように書いていますが、前回書いた通り私のガーデニングセンスは本当に情けないものです。
なぜガーデニング通でもない私が彼のことを書こうと思ったかと言うと、NHKの「プロフェッショナル」に取り上げられていて、彼の考え方に深い共感を覚えたためです。
彼は子供の頃から草花が大好きで、英国で園芸学とデザインを学んだ後来日しました。日本に自生する豊富な植物にすっかり魅せられてから日本に定住し、現在は全国の公園・庭園で、それぞれの土地の風土を活かしたナチュラルガーデン造りを手掛けています。そして、東京ガーデニングショーで最優秀賞を受賞するなど輝かしい活躍をしています。彼のガーデニングの基本姿勢は、「農薬や肥料を一切使わず、その場所に自生する植物それぞれの生きる力を最大限に活かす」と言うもの。
彼の植物に対しての考え方は、「手をかけ過ぎると植物は自立できない」、「その植物に向いた場所・・・例えば日なた、日蔭、木陰など・・・が合っていれば、どんな植物も強く生きる事ができる」・・・何とも深い言葉だと思います。
彼に興味を持った私は、早速10月に発刊されたばかりの『ポール・スミザーの気持ちがスーッとラクになる生きるヒント』と言う本を読んでみました。特別目新しいことを書いている訳ではありませんが、人と植物の生き方の共通性を説きながら、じわりじわりと「生きる」ということを考えさせてくれます。
その中から、気に行ったフレーズをいくつか拾い出してみました。
「幸せ探しの名人は、決まりきった暮らしの枠を外せる人。何かが起きるのを待たず、自分からアクションを起こす人。」
「日差しを求める真っ直ぐな気持ちは、何があっても変わらず、そしてまた上がっていく。人間もどれほど苦境に立たされても、抜け出すタイミングされ間違えなければ、その後はまたぐんぐん進めるはず。」
「みんなが飛びつく基準を捨て、自分の楽しさのアンテナに触れるものを大切に過ごす方がずっと幸せ。」
「大切なのは、その場所に相応しいオリジナルを作るということ。人と違う道を選ぶことは踏み外すことじゃない。自分のやり方で生きた方が、ずっと豊かで幸せ。」
「植物は、両極面の個性を抱えているものが多い。その個性があるときはプラスに、あるときはマイナスになる。色んな面を併せ持つ人間と似ていませんか?」
「弱ってしまった自分を見捨てず、かと言って嘆くこともしない。そして、ただひたすら今できることだけに集中する。その生き方に、植物の覚悟のようなものを感じます。」
「日常に遊び心を忍び込ませることができたら素敵だし、そんな余裕はきっと自分のことも救ってくれる。」
「突飛な答えで誘導する必要はないし、突き放すこともない。ただ、黙って相手を信じそばにいてあげればいい。」
「苦しみを胸に抱える人は『放っておいて欲しいのに、放っておかれることが悲しい』と言う気持ちになる。そうしたSOSに気づいたら、とにかく話を聞くこと。何度でも耳を傾けて、ただ寄り添うのです。」
来日後、周りに友人や相談相手が一人もいなかった彼は、鬱状態となりしばらく苦しんだようです。その間、ただひたすら好きな庭仕事に向き合う中で、元の自分を取り戻すことが出来た。そう言う苦しみの中で、上記のような生き方・人間観を持つようになったようです。テレビで見る彼は、気負うところのない自然体な方で、ユーモアのある大変魅力的な方でした。
この本には、その中で取り上げられた植物の写真や、彼の手がけた公園や庭の写真などもあり、その飾り気のない自然な風景に惹かれました。今度は、彼の手がけた園芸の写真集でも買おうかと思っています。いつか彼の手がけた公園や庭を観に行く旅行もしてみたくなりました。
ガーデニングがど素人の私としては、『ポール・スミザー』と言う方を知ることで、改めて人間の生き方を考えさせられ、ガーデニングに対しての見方も根底から変わりました。これもアッピアが見えない世界から、私をガーデニング好きにすべく働きかけているのでしょうか?
2014年12月13日 アッピア夫
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この番組は私も見ていました
人が生きていくうえで大切な事を教えてくれました
仏教の教えに「草も木もこの世にある自然の物には
全て命があり人間もその一部にすぎない」とあります。
雑草にもその役目があるのでしょう。
多様な植物の特性を生かし有りのままを生かす。
生きることの深い意味を教えてくれましたね