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「今日だけ神様を嫌いになりました」~冬季オリンピックのアクシデントで響いた言葉

2022-02-12 00:00:18 | 最近の出来事
現在、冬季オリンピックが行われています。ほぼ100%人工雪という過去にない異例な環境の中で・・・
そして、今日はスノボ男子ハーフパイプで過去2連続銀メダルの平野歩夢選手が最後の試技で逆転の金メダル

彼は平昌五輪後に東京で初採用のスケートボード種目に挑戦することを決意し、見事出場を果たしました。
ただ東京が1年遅れの開催となり、半年しかない期間で完璧に仕上げて優勝するのですから凄いの一言・・・

さらに凄いと思ったのが、2本目の試技が誰にも負けない最高難度の構成でミスなく終えるも2位の成績・・・
私も「それはないよ」と思いましたが、彼も納得できず最後も同じ構成でより完成度の高い演技で文句なしの優勝

インタビューでも淡々としていますが、それが自然体の彼は自分に自信を持ち、いつも平常心でメンタルが強い。
最近は大舞台にも負けないメンタルを持つ日本人も増えましたが、その中でも彼は群を抜いている気がします。

この競技の第一人者でオリンピック3度の金メダリスト、そして今回を最後に引退する米国ショーン・ホワイト・・・
最後は4位に終わり、平野に駆け寄りハグし称える様子が「もうお前に任せたよ」と言っているようで泣けました。

そして、元々雪のない所で行われている今回のオリンピックは、選手にも環境的にも様々な問題があるのですが、
一番の問題は「史上初の夏冬開催都市」の称号を得ることを目的に、人工雪の中で競技が行われていること・・・

人工雪は過去にも雪が不足して競技に影響する場合に、それを補う目的で一部使用されていましたが、
今回の会場は衛星写真を見ると唖然とします。白い競技コース以外は茶色の山肌が限りなく広がり異様です。

特に選手にとっては過酷で、自然雪と比べると雪質がかなり硬く転倒すると大怪我になる可能性が高いようです。
実際に、日本人選手も既にもう2人が練習中の転倒で怪我をし、試合欠場や帰国する事態となっています。

スノボ女子の芳家里菜が脊椎損傷の大怪我で欠場・帰国、スキー女子の近藤心音が右膝靱帯損傷で欠場・・・
こういった情報はマスコミ報道がされておらず、開催国からの報道圧力があるのだろうと容易に想像出来ます。

また、人工雪が溶けるのを避けるため標高が高く-20℃位まで下がるような場所に競技場が作られているため、
選手にとっては極寒で身体も硬くなり、大きなジャンプ競技で転倒した場合には命にも影響し兼ねないようです。

そして、ジャンプ混合団体では高梨沙羅選手が1回目のジャンプ後にスーツの規定違反で失格となりました。
太ももが規定より2cm大きかったようですが、この時は他国も含めて女子選手のみ5人も失格者が出ました。

高梨選手のスーツはノーマルヒルの時と同じで、日にちの経過と共に体型が変化することもあるようですが、
ここまで続出するのは異例らしく、他国の某監督も「我々はどうも操られているようだ」と批判しています。

飛ぶ前にスーツの規定検査がされますが、今回は飛んだ後にもランダムに再検査されているようです。
飛ぶ前に検査して問題ないのに飛んだ後の検査で失格になるのは、確実に恣意的と言えそうです。

いずれにしても本人には何の責任もないのに、高梨選手は涙を流し責任を感じて相当落ち込んでいました。
それでも、気持ちを持ち直して2回目も飛びK点超えのジャンプを決め、最終結果4位の成績に貢献しました。

彼女のその強い精神力と何があっても責任を果たそうとする姿勢には敬服させられました。
そして、同じ混合チームの佐藤幸椰選手が試合後に語った言葉が・・・「今日だけ、神様を嫌いになりました」 

検査のやり方などに対する思いもあったでしょうが、それを「神様」に言い換えた彼の人間性にも敬服しつつ、
あらゆる競技で露骨な疑惑判定が続出している国でのオリンピック開催には、今後は個人的にボイコットします。

2022年2月11日


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