ここのところ、我が家の猫たちは26匹。皆いつも家にいるわけではなくて、半野良状態で我が家を出入りしている状態。行政は「猫は家に閉じ込めて飼え」と言うが、それは人工的な生活環境を強制して「虐待」に当たるだろう。だから我が家では彼らの「自由」を与えている。「来るもの拒まず、去るもの追わず」で、一日中いえの中にいたいものは、家でゴロゴロし、庭で寝ていたいものは、そこいらにいる。もっと遠くに遊びに行って夕方の食事(マグロの缶詰を与える)の時間に帰ってくるもの約12,3匹。いや、帰ってくるというより・・・・我が家がレストランとしてしか認められていないというのが実際に近い。季節が変わり寒くなると家に戻る気ままな猫は日ごろから食事にも必ず帰ってくるわけではなく、不定期で外泊。猫には猫の事情があると思うが、一応彼らのことは心配しているので、ときには「自由」も「公共の福祉に反しない範囲で」・・・・と言っても、あいちゃんはお腹が膨らんで帰宅。今や二児の母。自分もいい年こいて、ついこの間までトラ(♂)のオッパイを吸っていたので・・・・子供たちは生後四か月になっても、乳をチュバチュバやらせている。勿論もう乳は出ないが。今年は子猫が5匹増えている。名前もみな付けた。あいちゃんの子がみりんとしょうゆ、みそちゃんは亡くなった。ともちゃん(この子は本格的な野良だった)の子供はゆらちゃん(他の子が逃げるのに、この子は体をゆらゆらさせながら寝ていたので)、そよちゃん(そよ風の如くと言いたいけど・・・ふわーとして、ゆらちゃんに付いてくるので)そしてもうひとりおくちゃん(この子は直ぐに走って逃げるので、臆病のおくちゃん)と名前が付いた。なるべく二文字が呼びやすくて良いが、すぐに見つからず、味噌醤油味醂となったりする。
実はこの子たちが問題なのだ。この子たちが多頭飼い崩壊の原因なのだ。
このこがみりんちゃん(女の子) この子がしょうゆちゃん(男の子、最近玉がふくらんできた)
これまでは、みりんとしょうゆはずいぶん痩せていて、乳離れするまでは、いつでも死ぬかもしれないと思えたが、大人と同じ缶詰やカリカリを食べられるようになって、体つきが子猫らしくなってきた。どうです賢そうに見えるでしょう?フツウ、フツウ!!
悪さは一人前にこなして・・・ティッシュの箱から中身を全部出して、そこいら中に撒く。トイレットペーパーは回転させて爪の痕だらけでボロボロ。
廊下にオシッコ、うんこは毎日。私のスリッパに朝方おしっこをして・・・・私は新しい靴下がビショビショになって。暗い廊下は歩けないのでハンドランプとティッシュは必需品で。 なにせ母親があいちゃんで、彼女は私のベットで何回もおしっこをして、私はふとんをはぎとって庭のフェンスにかけて、水をかけまくって二度洗いした。これは二度あって、ベッドそのものはハイターで匂いを分解させた。ファブリーズは効かないので、男くさい私の臭い消し程度だ。ちゃんと砂のトイレは用意してあるのに、そこより廊下が良いらしい。たまにお風呂や私のトイレの中にすることもあるが、廊下をビショビショにして、その内「座」が抜けるだろう。すでにあちこちで廊下の板がボアンボアンして気味が悪い。臭いはすこぶる悪い。
夜中にトイレに行く回数が増えて・・・トイレの戸を開けてビックリ!!みりんとしょうゆが床の上で抱き合って寝ている。いやー失礼!!・・・・ではないのだ!トイレットペーパーを引き出して、それを布団代わりにして「ふたり」は寝ていた。それを見ながら私はじょじょじょっと!!次にトイレに立った時は戸の前にウン子がしてあった。仕返しだ。
そういうわけで、家の中がどれほど汚れているか想像が着くと思うが、かかりつけの医者で「痰、たん」が切れないのだが相談したのだが、血液検査で生物炎症の傾向がないので、アレルギーかもと言われたが、最も可能性があるのが「猫の毛」アレルギーだそうだ。その内検査するという話だが、怖くて忘れたふりをしている。猫アレルギーと言われても、逃げようがない。家中の織りをきれいに除去するなども、同様に無理。猫たちの食堂である居間は汚れが直ぐ溜まり。床をふき掃除するだけで一日仕事。誰かあそびに来てくれるだろうか?もうこの状況を覚悟している人は来てくれるけど。
新しい家に引っ越したい。掃除が楽なように床はタイル貼で、汚れたら水をかけてたわしでゴシゴシできるようにして、私の寝室には猫除けネット。トイレと風呂は寝室にくっつけて、ホテルの部屋のようにして、猫から解放される時間と場所を確保する。勿論アトリエや書斎には猫は立ち入り禁止だ・・・・という夢。
ともちゃんの子供ゆらちゃん、そよちゃんはやっと家の中で過ごすようになってきたが、ゆらちゃんは缶詰、カリカリが食べれるようになった。そよちゃんは目の前に缶詰めを持っていくと、走って逃げる。だからみりんやしょうゆと比べると痩せていて、骨がごつごつしていてもっと太らせないと、危ない。ゆらちゃんは特別私に付きまとい、私の姿を見るとぴったとくっついて時々踏みそうになる。「何かちょうだい」の意思表示。ともちゃんのもうひとりの子、おくちゃん(臆病のおくちゃん)はママといつも一緒。たまにお腹がすくと缶詰タイムにてくるが、私は目を合わさないようにしている。気遣いバッカ!!
正直言って、疲れてきた。
この夏は雨が少なく、実に暑い日が続いて、庭のイチジクが豊作だ。一日20個以上採らねばならず、のんびりすると、口が開いて中にスズメバチが入る。ハチに刺されたら脚立から転がり落ちるほどの痛みで、病院に駆け込むようになるだろう。先日二階の部屋でムカデに刺された。坐骨神経痛いしびれた足だが、痛いの何の!!飛び上がった。そして「孫の手」を振り回してムカデをたたき殺した。むかし下の階で寝ていて、お腹の上を20cmからのムカデが走って、恐怖を覚えた。玄関の靴の中にいることもあった。毎回履く前に中を調べる・・・。この家はすぐ裏が山だから・・・かならず出る。
我が家の中庭にはイチジクの木が4本ある。その内2本は東京から鉢植えの状態で、引っ越しの時に持参して仮植えのつもりで中庭に植えておいた。しかし最終の落ち着く先の岩国の生家の畑に植えようとして、父に拒否された。「カミキリムシにすぐやられるから持ってくるな」ということだった。そして結局、ふさわしいとは思わないが浜田の家と倉庫の間の小さな中庭から動けなくなって、早7年経った。怖ろしく大きなイチジクが生り始めて、早生(はやなり、6月ごろ一年前の古い枝に実を着ける)は大きいものはソフトボールほどになり、普通の大きさでも野球のボールほどのイチジクになる。この早生はあまり甘くなくてジャムにするには丁度いい。それでも今年は2本の木に集中して60個以上できた。掲載中の写真は「遅なり(今年伸びた新しい枝に実を着ける)」で、しかし市販のものよりかなり大きく甘い。イチジクは食べ飽きて、すぐ痛むのでジャムにするしかない。もう200個は採っただろう。これに2時間くらいとられる。イチジクは熟してくると実が下を向く。これは雨が降ってきたら、中に水が入って、すぐ腐ってしまうので、自己防衛しているのかも・・・うそ!! とにかく口が開くと熟れている証拠だが、腐り始めの印でもある。毎日ジャムを作る「おっさん」のイメージは・・・。しかし結局あちこちにジャムが散らばって、冷蔵庫の中で酸っぱくなってしまう。
イチジクは熟して甘酸っぱいにおいを発散させ、スズメバチを呼んでしまう。ひょいとイチジクに手を出したら頭の上にブーンと何匹もいる。まだ刺されてはいないけど、一度刺されれば、次はアナフィラキシーショックもあり得る。口を開いたイチジクは中に居ることもあって、採るのは諦めている。それでなくても余りあるほどだから。
他にブドウもイチジクの下に出来た。巨峰だが、早く紫になったところは食べたが、ちょっと酸っぱい。鉢植えだし、肥料も春先の最初だけやったきり。ウィキペディアでも読んでおけばよかった。それと半分は摘下して、紙の袋をかけるべきだった。でも、絵を描く者として「見た目」が楽しめて、自然の中で色づく実の変化が楽しかった。まあ食べるのはスーパーで買ってくるとする。
東京に住んでいた時は、庭が無かった。田舎から上京して里山の自然から遠ざかっていた自分は、せいぜい屋上のプランター栽培だった。運よく1Km近く離れていたがミッキーカーチスというジャズミュージシャンが南馬込で趣味で養蜂をやっていて、ミツバチが飛んで来たので、屋上からぶら下がったスイカも、私が人工授粉をしなくても済んだ。固定資産税さえ高くなければ都会も良かったが、今の田舎暮らしもまんざらでもない。
また今朝も廊下に大きなウン子があった。これは子猫ではなくて大人の猫だ。みんな「これでいいのだ!!」と思い始めている。
10月から上がる消費税の対策として、カリカリを大量に買い込んだ。置き場に困ってアトリエに入れた。4袋入り段ボール30箱。つまり120袋。一袋が3kgだから、360kgだ。スタンドピアノくらいの重さか?彼らは毎日2kgのカリカリを食べる。季節の移り変わりで異なるが、平均値が2kgだ。ということは今回のカリカリは180日分で6か月もつ計算だ。他に缶詰も買ったが、既に3個入り缶が199円だったものが269円になっていて、気が付かずに購入して、日頃より価格が上がったのでびっくりしたが、もう遅い。猫には今後毎日食べる量を減らしてね!!・・・・と頼んだが、彼らの食欲を止められない。これまで一日9缶食べさせていた。ということは年間ざっと計算しても3285缶だ。金額にすると21万7905円なり。カリカリは16万6800円だから猫の食事代は38万4705円になる。他にも贅沢なカリカリや缶詰があるから、おおよそ40万円は超える。他に避妊や去勢手術代に医療費を考えると年間50万円を超えている。今、増税前に「便乗値上げ」が横行している。だから老体鞭打って頑張ったのだが、対応が遅かった。私の年金は100万ちょっとだから、猫に半分持っていかれている。
猫たちのの食事に毎日1100円、私が600円くらいかな(時々、フラストレーションが溜まって、贅沢をして刺身やステーキ肉を買って、一度に食べてしまう)。
東京の家を売ったお金で、食いつないでいるから、無くなったら「みんなで死のうね」と言い聞かせているが、結局「てめえら、学校行って日本語勉強して来い」と怒鳴るだけ。
このところ「表現の自由」でくたびれたかなーーー。
いや、他にも実は問題があるのだが・・・・その内話すことにする。