皆さんもノートルダム寺院が燃えている映像を見られただろう!!
あっていいことではない。何故そういうことになるのか・・・疑問に思うが・・・スプリンクラーもなく、他に消防設備もなく、これまで800年を生き抜いてきて、慢心したか!しかし何となくその卦があって・・・そう言えば現役時代にルーブル美術館の修復室、科学研究所を訪ねた時、これがフランスの文化財保存の最前線かと思わされる状況で、要するにルーブル美術館の選任修復家というのは居なくて、外部委託の修復家を束ねるコーディネーターが2,3人いるだけで、制度的に大プロジェクトを実現するなど、修復家が決めることではなく、美術史家である学芸員が議論して決める制度になっていた。つまり伝統的階級制度が厳しくて、ボスが全てを決めるというフランス独自のやり方があった。現場の声が受け入れられない国なのである。ここがドイツと大きな違いだ。日産のゴーン問題がそのいい例である。現場の問題が理解されずに進み、これまでもルーブル美術館内での作品展示も学芸員が指示を出して決める状態で、ドイツやイギリスの現状と比べれば目も当てられない状況だった。パリ郊外にあるベルサイユ宮の中に、旧兵舎の建物に様々なところから持ち込まれる美術品の修復所があるが、どうも先端の研究成果によって活動しているとは思えなかった。つまりフランスの美術館で学芸員はキュレーターではなく、コンセルバトワールと呼ばれることからも、その役割や権限が大きすぎる。なぜなら、いくら何でも美術史系の者は保存科学や保存修復で問題となる研究成果を知らなさすぎるからである。権威主義、階級主義などが延々と生き残る社会であることに違いない。ノートルダム寺院がフランス人の心であるなら、やはり文化財保存に徹しなければ、いけんちゃ!!
日本も美術館学芸員はフランスの学芸員のあり方をモデルにしており、何時まで経っても専業性が進まず、素人の学芸員が「保存担当業務」を兼任している。意外と小さな美術館でも学芸員の数は多く、ほとんど雑務を兼務しているので、専門家としては、欧米と比べ物にならないほど資質が低い。欧米では専業化が進んで、それぞれが業務内容にプロフェッショナルな意識で仕事をしている。だから学芸員でも国際シンポジュウムで発言できるだけの資質を持っている。しかしこの国での、こういう状況が変わりにくいのは、非合理的な国民性のせいである。ネットに「日本人は合理主義が嫌いだから」というのがあったが、生産性が悪く、社会構造の変化に消極的で、島国根性、井の中の蛙的な国民性を持ち続けて、周囲を見て安心するところは危ないというべきだろう。
ついでに、今日のニュースから、「働き方改革」で法制化された内容に、残業時間を厳守、有給休暇の消化など怠れば「30万円の罰金」とか。街角でのインタビューでは「休めと言われても・・・やることがない・・・」「残業なしに切り上げて帰宅すれば、女房にいろいろ言いつけられるから帰りたくない」とかいう男性会社員がいて、全く情けないと思う。早く家へ帰って「洗濯物でも洗え!!」。「女性が家事をするものだと固定観念を持っているのは、差別主義だろう」
自由な時間が主体的に過ごせないというのは「自分」の欠如であり、おそらく会社の中でも「無能」であるに違いない。自分が個人として自立していないのは、代々継がれた「無我」の教育のせいであろう。学生服を着せて、集団行動、集団の価値感を植え付けられて、いつの間にか「自分が自分であること」を意識できなかったからだろう。ここに必要なのは個人主義であるが、安倍自民党と安倍の日本会議は訳の分からぬ「美しい日本」とか言って、個人主義が蔓延してこの日本をだめにしてきたとのたまう。違うだろう!!この国をだめにしているのは安倍の全体主義、集団主義だろうに。
個人がそれぞれ自分のやりたいこと、好きなことができることが、この社会をまともにするのだ。
ごめんなさい、また余計な事を書いちまった。
このようにネットに書き込むことは初めてす。
30年ほど前に弟と祖母と観光で見上げたことを思い出し、ノートルダム火災のニュースに大きな衝撃を受けました。
以前、知人が美術関連のネットワークに私の存在を見つけ、返信コメントが公開されるシステムとは露知らず、
個人的なメッセージを送信したところ、それが公になっていたという事案が発生したことがありました。
そのような経験から、コメントを書き込むことで同時に掲載されるシステムであることを意識して、コメント記載を試みます。
実は三年ほど前に、河口さんの修復に関する本(黄色の冊子)を M画材店主の方に、特別に分けていただいた者です。
河口さんのお話は以前から画材店で伺っていたので、古典絵画技法などについて、ご教授いただける機会はないだろうかと
思いながら、この度はブログを拝見し、思い切ってお便り致します。
そして、本当のことを申し上げますと、
古典絵画技法や修復にも関心があるのですが、昭和初期の画学生について調査をしているため、小谷野さんが1980年代に修復した作品
について詳しく知りたいと考えているところです。
戦没した画学生の作品が熊本県立美術館に収蔵される際に小谷野さんが修復されたと、聞いています。
当時のお話を伺いたいのですが、どのようにアプローチしたらいいだろうかと検討中で、もしかしたら河口さんともお親しいのではないかと、
淡い期待も込めて、お便り致しました。
動ける時に動こうと、思い切って河口さんにお便り申し上げました。ご無礼でもあるかと思いつつ、お許しください。
「美術の時間」展にて、李さん、豊福さん、浜口さんの作品に特に心動かされました。
ギャラリー草花舎で開催中の松本里美さんの銅版画展も楽しい展示でした。
M画材店さんには本当にお世話になり、心から感謝しております。
どうかよろしくお伝えください。また、お伺いしたいと思っております。