70歳にして、ふた従妹から「貴方、何をしているの!!」と叱咤激励で怒られた。「このまま何もせずに過ごすの!!??」ときつく言われて、まあ死ぬまで何もしないでいるつもりは無かったのだが・・・・ちょうど一年前に「家を建てるために農地を買う」という記事を書いていたように、覚悟を決めて家を建てるために障害とぶっつかっていた。建売住宅を買えば、もっと簡単に家を手に入れて引っ越し、新しい生活が始められていた・・・はず。
だが、土地探しから、家の設計プランから、自分の望む家を作ろうとすれば、どれほどの苦労があるか未知の経験を始めた。これが豪いことだった。
農地は前にも書いたように、各地方の農業委員会が監督する自由に使える土地ではなかった。実家の遺産相続で田畑4500坪、山林5000坪、土地家屋250坪ほど所有しているが、何もできずに、場所も不便で、父が頑固に固執した証は、今や放棄地となって草ぼうぼうである。そこでは生きていけないという思いが、別の町に骨を埋めたいという希望を持たせた・・・が。
やはり農業委員会に制約された条件を満たすために、分からないことだらけで迷っていたところ、これまで浜田で建物について相談をしてもらっていた工務所(工務店ではなく、職人などを仲介する店)を訪ねた時、気安く「うちでやります、任せてください」と言われて、ちょういと信用したのがいけなかった。
その人物がプロだと思い込んだのは、こちらにも落ち度が少しはあるが、まるで何もかも分かったような口のきき方で、現状が不明になっていたのだ。
私は農業委員会の指示通りに「転用許可(農業以外の目的に使用する)」を得るために、多くの書類を用意しなければならなかった。事業計画書、建築計画、資金証明、近隣との関係など細かに及んで作成し、転用許可と言う墨付きをもらわなければ何もできなかったのだ。そこで建築計画、資金計画は専門家が証明する必要があって、そこを人頼みになってしまって、いい加減な見積もりや理解のない情報で混乱することになったのだ。
もし工務店であれば、そこに建築設計のプロが居て、私の希望や様々必要な条件を真っ先に聞いてきただろうが・・・・・其処では違った。そこで気が付けばよかったのだが・・・。
そのK工務所のSという営業担当と言うのは40歳は過ぎているようだし、様々な経験を積んでいると思い込んだのが間違い。山口大学の経済学部出身と言うから、もっと疑うべきだったが・・・・費用のことばかり・・・「4千万では出来ません。5千万いやもっとかかります」と「6千万を超えるでしょう」と言うから「なんだー!!生きていけなくなるじゃないか!!」と怒ったら、見積もりを6千万を切れるようにしました」と言う。こいつあくまで年寄りで家を建てようとするなら、きっと金を持っているに違いないと踏んで、膨大な出費を狙っていた。
私がどの様な建物で、どの様な余生を送るための生活を描いて望んでいることに、Sは全く興味を示さず「河口さんは金持ちだから、金持ちだから」と連呼し、まさに「カモ」にネギをしょわせてやろうとしていたのだ。(この時怒れば良かった)wtasiha
私はプロットの建築図面を描いていた。農業委員会に提出させられたからだ。その図を見れば、ほとんどの部屋が倉庫で、作業場で、絵画教室とギャラリーであることは気が付くであろう。しかしSは気にも留めていなかった。実はSは建築設計には素人で、金儲けをするために営業としていたのだ。先に工務所が建築業者を斡旋する仲介業だと言ったが、それが本当の姿で、詳しいことは対応できなかったのだ。
最初の私の建築図面では建坪は50坪を超えていたが、高い材木でなく軽鉄でギャラリーの短辺も6mを望んでいたら、「軽鉄は高いです。木材の方が安いです」と言う。これも嘘だった。自分に都合の良い高くつく木材の「在来工法の家」を勧めて、山口の大工まで連れてきた。これがもういけない。東北の震災以来、建築材料が値上がりしていて、こんな時期に家を建てようなどと暴挙だったが、さらに大阪万博や能登地震で木材は高騰。ロシアからの材木も経済制裁で不足。アメリカ、カナダから輸入材は住宅ブームで値上がり。
だからSが言う嘘を先に確認すべきであった。いくら価格差が生じているのか専門家、他の建築業者を通して確認すべきであった。「人は信頼しても信用するな」と・・・手遅れで進んでいたが、もっと大変なことが起きていた。
Sが作った見積もり内容と価格は出鱈目で中身の実態が良く分からないものだった。だから私は何度もその説明を求めたが、知らんぷりで放置。9月25日に契約を結んで、翌月初めには「農地の土壌改良」を行ったように見せていたが、私が浜田に住んでいて、山口まで132kmあるというのがSにとって好都合で、あっというまに水田に土砂を入れて「近所の工業団地などの切土から出る真砂土をタダで入れました」。つまり費用は掛かっていないから良いだろうという理屈だ。しかしこれがでたらめで直ぐに確認できなかったのを良いことに・・・・・だがこちらが「まず農地の黒土を除去、転用できなかったの頃の農地の上に盛り上げて置いてほしい」と言ったにもかかわらず・・・「やりましたよー」と嘘を言ってごまかしていたところ、雨が降って、土壌改良した場所に水たまりが出来て排水が出来ない状態・・・・・つまり土壌改良は嘘!!!建物の建築工事を請け負った大工にも作業に影響が出た。Sから連絡は全くない・・・と言うから、よほど何か都合が悪いのかと思っていたが・・・・やっと今年の6月7日になって見積内容の説明が来たが・・・・なんじゃこれ、説明になっていない!!
最近になって、何故10月に入ってから直ぐに土砂を持ち込んだのか分かった。要するに、黒土は除去せず、すぐその上に、どこかの建築現場から「廃土」を持ち込んで30~40cmの厚さに盛り上げ、その上を隠すように「真砂土」を15cmばかり盛り上げたのである。中の土を確認するために私が一部穴を掘ってみたら、「廃土」が出てきた・・・。この土を運び込んだとされる左官に「この土は何処から持ってきたの?」と尋ねたら「私はK工務所と契約しているから話せません」という。なんたる不始末!!
廃土はどこかの建築現場から出た「建築廃土」であり、その証拠に、これらの土から建築で使う接着剤やジュースの空き缶のふたなどが複数出土した。もうこれは「廃棄物処理法違反」であり「詐欺罪」である。だからトラブルが起きても知らんぷりをするはずである。
なんとういう悪党に出会ったのか!!
もう、裁判所に出す訴状は提出した。中身を確認中だそうだ。また廃土に関しては明日、警察に被害届を出す。
どうです??読者にとって面白くなった来たでしょう??
当人はもうくたくたです。星占いでは私の人生は「波乱万丈」だそうです。
この結末は事件の進展があったらまた書きます。