河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

一年前の記事から:スーパームーンを見逃した月見草

2022-05-28 17:49:18 | 絵画

スーパームーンを見逃した月見草・・・・なんて、文章が下手な自分が書くお題ではない。しかし去年とほとんど同じ季節感と生活感がごちゃまぜの今日を迎えている。

月見草は私の庭にまたやって来た。ちぃっちゃな黄色の花は「また来たよッ」と健気に私に挨拶してくれているようで・・・・余計に毎日の孤独感を感じる・・・しかし、ありがと!っと返す。

今年はスーパームーンはないけど、やはりノミも大繁殖して殺虫スプレーの世話になっているが、部屋の掃除で埃を隅々に残さないようにして、少し減ったかもしれない。それと一つ思いついたグッドアイデアは・・・家の中をあちこち歩いてから、トイレに行って和式トイレの便器の上でズボンのすそをポンポン叩くと、水が溜まっている器の中に十匹以上のノミが浮いているのを発見!!これはグッドだ。部屋の中、廊下で私が歩くのを待ち受けているノミたちが一斉にズボン目がけて飛びつく習性を利用して殺虫スプレー無しの溺死で退治する方法だ。水道代がかさむが、スプレー代と比べても安い物だ。ここ一週間でかなり減ったように思う。

ノミの問題は猫がいる以上逃れられない。しかしその猫たちは最近、7匹になってしまった。一時期アベレージで25,6は居たものだが。ごく最近トラが亡くなった。浜田生まれで東京3年留学して帰浜、16歳であったが大雨の中夜中に外で寝ていて、痙攣している所を発見・・・獣医師の所に連れて行ったが駐車場に車を止めた時、息を引き取った。ケンカもせず嫌がらせもせず、おとなしかった。子猫がいる時、オスであるが母親代わりに乳をしゃぶらせていた・・・優しい子だった。同じ大雨の日にもう一匹、ペルシャ系の長毛黒猫のメガちゃんが行方不明となった。帰ってきたらお風呂に入れてやるのに・・・。

7匹では多頭飼いとは言わないだろう。この時期天気が良いので皆外にいる。夕食時に帰ってくるが・・・。誰も用足しを家の中でしなくなって、砂トイレは乾燥しっぱなし。しかしプランターの種をまいたバジル、ルーコラ、バターナッツ、モロッコの苗床でやってしまう・・・とんでもない奴ら!!表面を乾かさないように水やりは朝夕欠かさず。

ところで、絵を描いているかって??!!・・・・ううう、描いていません。先週は岩国の実家に行って、土地争いを解決するために法務局や町役場に行って調べものをしたりして・・・結局、昔の工事業者がいい加減な工事で地境を壊しているので工事記録を求めたが、役所は保存していないとか・・・・憤慨して帰宅。しかし原点に戻って動いた境を計測してみたら、随分と面積が登記上の面積と異なるために、こっちの言い分が通ることを発見した。やっとこれで気が楽になったので・・・。絵を描ける。

あとはこの浜田から引っ越すかどうか、年も年だから早急に決めなければならない。死に場所を選択することに成る。


ノンアルコールビール?

2022-05-04 14:23:51 | 絵画

一番搾り製法で作られたというノンアルコール飲料を半ダース買ってしまって、今は一本飲んだキリ、台所の床に転がっている。いとこが夕食時に車で来るというので買っておいたのだが、彼はノンアルでも飲まなかったので、余っている。それだけが理由ではなくて、実にまずかったのである。いろいろと試したがノンアルはビールとはとんでもなく別物であり、「アルコールの入っていないビール」という思い込みが恐ろしい結果をもたらした。一番搾り製法で作られているというから、一番搾りのあの味が脳裏にあった・・・がしかし、これは激しく反発する元となった。

缶の表示には「炭酸飲料」と書かれて、原材料に麦芽(外国製造)、水あめ、食物繊維、米発酵エキス、ホップ、炭酸、香料、酸味料、調味料(アミノ酸)、乳化剤と書かれている。

そもそもこの国ではビールの基準が分からない。ドイツでは「麦芽、ホップ、水」のみしか使ってはいけなくて、マルティン・ルッターの時代に決められた基準だそうな。だからスターチ(でんぷん)が使われているアメリカのバドワイザーは売られていない。このバドワイザーを真似たのか、この国で最も売れているというスーパードライなるものは米とでんぷんが多量に使われている。しかも味付けに酸味が加わって、多くの人は「さっぱりしている」と感想している。ドイツへ行けばいろんな味のビールが飲める。この多様性を決めるのは醸造マイスターの工夫で、製造工程を少し変えるだけで何百種類のビールが生まれるのだ。まず麦芽の麦の種類、質により、水を与えて芽がでるどの時点で加熱して殺すかによる。焦がす度合いでコクが変わる。強いコクは焦げた程度である。そしてアルコール発酵させる。アルコール濃度によって軽い飲み物に成れば、トラピスト(修道院)ビールだと日本酒と同じほどの濃度だ。私はそれを知らずに口当たりの良いのにつられてたった一本の小瓶で腰が抜けて、同僚の女の子たちに呆れられた。そうニュールンベルグの研修生だった時の同僚にはリッタージョッキ24杯飲んでしまう豪傑がいたが、仲間はそれ以上飲める者もいると言っていた。多くのビールは大麦から作るが、小麦から作るさっぱりとした炭酸発泡の強いバイツェンビアというのがあった。色も明るく大きなジョッキでレモンを浮かべて飲む。

日本のビールで似ているのは、この発泡だけである。いずれにせよ何故いろんなものを混ぜて作らねばならないのか?しかもまずい。理解に苦しむが、恐らく食品加工が癖になっていろんなものを混ぜるのを楽しんでいるのかも。ドイツに行って勉強して来い!!と言いたい。

ちなみにドイツでノンアルコールビールというと、まず普通にビールを醸造してからアルコールを抜き取るのだそうだ。技術も勉強して来い!!

むかしサントリーレッドというウイスキーがあった。画学生だったころ、500円でハードカバーの新刊本と同じ価格で、おでん屋でコップ酒とおでんを一通り食べれる価格であった。美味しいウイスキーではなかったが、角にだるまと発売されるまで主流だった。何故日本人がウイスキーを作らねばならないのか疑問に思ったが・・・・今から20年前に山崎というウイスキーを飲んで、これは我々日本人がレッドを飲んで育てたが故に出来た味だと感嘆した。国際コンクールで賞をもらったと聞いた。そうだろう!もちろんイギリスには美味しいウイスキーはあるが、日本の職人芸の優秀な技と気骨によって作られたと納得。しかしビールはどうしても売れることが頭にある。偽物の味にそれ以上を求めない大衆の欲の低さよ。ウイスキーは大衆的でなかったから到達できたが、ビールの味は無理だろうね。

次にドイツに行ったらビールとソーセージを楽しもう。しかしコロナで生きにくいな。そう言えばアメリカ製だか、コロナというビールがあったが、日本のノンアルビールに味が似ていた。飲むことはないよ。

 


おかしい…寒いじゃない!!

2022-05-04 00:28:31 | 絵画

桜は散ったけど寒い。日暮れて7℃だって、猫もストーブを欲しがるから入れてやると、二匹がストーブの前を占拠している。家の前の海に指を突っ込むと冷たい。4月から沖の波止に泊まりで釣りができるのだが、青物で皆の好きなヒラマサが釣れない。真鯛もヒラメもだめ。エサとなるアジがいないのだからお手上げだ。家の前の海にはまだ「ホンダワラ(磯につく海藻)」が、捨て石に付いたまま外れない・・・・暖かくなるとタネのついた茎が切れて沖に流れ出すのがこの季節なのだが、しっかり付いている。その下に僅かに成長したワカメがお日様の光を待っているようだ。

プランターには輪作弊害防止のミネラルを撒いて、牛糞入り新しい土壌を作って、トマト、インゲン豆、小玉スイカ、パセリ、なすを植え、露地にはハーブ類を植えている。今年は春からバターナッツを植えた。タネはホームセンターで取り寄せとなったが、6粒入りでなんと400円だった。これで芽が出なければ怒るよ!!

いつも生ごみを棄てうる山になんとかぼちゃかバターナッツが芽を出していた。「いいこ!いいこ!」しておいたからきっと今年は楽しくなるだろう。

ああ、巨峰の苗木をまた植えておいた。以前の巨峰は実がつくのに3年で、その実を教え子の佳奈ちゃんと食べるの楽しみにしていたら、すべて誰かに食べられていた。また3年かかるだろう。

まだプランターに場所が余っている、何を植えようかな。

最近絵を描く気になってきた。イメージは生と死を離れて「孤独」の世界を見つめようと思う。やはりなにかテーマが必要で、これは単にモチベーションに過ぎないけれど、始まれば何とかなる。しかし最初に大きな構図を決めておかないと割付で興味を引くパーツに見る人の目が行くように仕込めない。

今のところそこでうろうろして息が出来ないでいる。絵画を言葉で語ってはいけない。