河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

絵食同源!!おせちの季節だい

2019-12-18 21:14:09 | 絵画

町のスーパーに行ったら、もうおせちの具材が並んでいた。数の子は一月前から「買わせよう」と高額なパッケージが並んでいたが、あんなものは大みそかに値が下がったところで買えばよい。それよりちょいと懐かしい故郷の味を捜したい。何時だったか、年の瀬に御徒町の甘横に出かけて、売り子の声がけたたましく飛び交う魚屋の前で立ちどまると、壁に懐かしい塩鱈の一本物の開きが、五千円の値札でぶら下がっていたのに、すかさずおやじに声をかけた「その鱈三千円にしないか!!?」と。すぐに「ああいいよ!!」ときた。今でもうれしかったのを思い出す。

この鱈の干したのは山口市で過ごした15年間の正月には欠かせない「贅沢」であった。母が作ってくれたおせちの少ないレパートリーの中で最も輝いていた一品だ。他のおせちと言えば黒豆とゆで卵のカツだ。他にごぼうのアナゴ巻き、くぎ煮とかはいつも同じだったけど、家族団らんで、冬休みの宿題はしなくて、すごろくとか遊んでいられたのが嬉しかった。

その家族はもういない。猫が25匹いる。

独りでままごと遊び以上の「おせち」を作っておこう。

そうそう、先々週岩国の実家に帰って、柚子を2000個ぐらい取ってきたのをやっと絞ってタッパの小さな器に入れて冷凍した。人にも配ったけどもっとあげればよかった。別に欲張っていたのではないけど、油断したのだ。お陰で、台所での立ち仕事にくたびれた。他にキウイと富有柿も取って来たけど。富有柿は小さかったけど完熟でも硬くて甘く、医者に「果実による糖尿病に気を付けなさい」と言われたのを思い出すほどだった。多くは泥棒に盗られていたが、来年は柿だけは気を付けよう。「泥棒はケイサツに突き出す」と看板がぶら下げてあるのだが、効果なし。

さほど甘くない柿は「なます」にするといい。

で、今年は何をおせちにするか?・・・・やはりズワイガニが食べたいかな。品のある味は毛ガニだね。ごつごつして食べにくいけど、カニは人を無言にして意地を張らせる。この浜田の人はカニを食べないせいか、冷凍ものが主流で、美味しくなく、生きたカニは東京の二倍する。カニは足が速い(傷みやすいってこと)、どうせ冷凍するなら生のまま冷凍して欲しい。まだ味がましであるから。カニが居たら他におせちはいらない・・・・黒豆ぐらいは欲しいか・・・・。

数の子はそのままが品が良いが、味が難しい。出汁味が微妙で、傷みやすくプロの味が出せないから、面倒だから松前漬けにするのが、これまでの習慣。これなら7日は持つ。ああ、そうそう! 真鯛の西京焼きが食べたいね。タイの切り身を最強みそに漬け込むが、少し甘めにして一つ一つラップして冷凍すれば日持ちする。ビニール袋はいけない。臭いが付くから、ラップで包んでからビニール袋に入れるのなら良し。

二段重ねの御重に、目一杯の逸品という訳にはいかない。そうそう江の川の川漁師の天野さんにもらった「鮎のうるか」がある。これは腸ではなく、卵巣や白子を塩辛にしたもので、その味は天下無双。辛口の日本酒を冷でなめていただこう。

・・・ぬ、なに?絵を描くことはどうしたって?・・・やはり食うことと絵を描くことは同一レベルなのだ。

何でこうなるかは・・・この町には「美味い物」がないから・・・って、言い訳・・・エキュスキューズミー!!

今夜は「年越しそば」を食べてしまった。「浸け鴨そば」を用意してあったのを我慢できずに食べた。白ネギをぶつ切りにして油で軽くきつね色を付けて、ネギ油の香りが発つようにして浸け汁を用意する。二八そばをゆでて良く水洗いをし、ざるに取る。鴨肉はロースつまり胸肉スライス(今ちょっと高い)を煮立った浸け汁に入れ、色が変わると火を切る。アクをすくって除いて、器に移せば出来上がり。元旦に一度食べたくなる

それより絵を描けって・・・・。

 


ひらめきちょうだい

2019-12-08 21:31:25 | 絵画

昨日言ったように、絵を描くイメージが具体的になってきた。12月7日からウィンドウズ画面にアップされている伊豆の島の写真から「ひらめき」が具体的にイメージ化してきた。

既に下絵はA4のコピー紙に随分前に描いたのがあって、スーパームーンの明け方に釣り人が沖の波止に向かうシーンなのだが、「海賊金時丸」という題でまとめてきた。要は釣り人は海賊のようなものだという個人的な解釈で。A4コピー紙でなくてミューズコットン紙の上に描いておけばよかったと思うが・・・・いつも結果はそんなものだ。

で、今夜の夕食は「つけ鴨そば」だ。これは勝負飯だ。昔、フリーだったころ国内出張に羽田から出るときは、これが最後かもしれないからと、一番美味しそうな「つけ鴨そば」を二階の蕎麦屋で食べた。合鴨だがカモの胸肉の出汁が特別だった。しかも焼ねぎの香りが何とも言えない。強い記憶は食欲に。だから昆布と鰹節でだしを取った漬け汁を作って、最後にちょいと焦げ目を入れた焼ねぎに最後にかもの胸肉を入れ、硬くならないタイミングで火からおろして、これまた二八そばを一人前半用意して「いただきまーーす!!」だ。ああ、一味を忘れずに。

絵はすでに15ミリのランバコア80×120cmに地塗りをしたものがあるので、それを縦に使って描こうかと思う。また嘘にならなければ、そのうち画像アップする。またね。


へ、へ、へくしぇんーーンー!!

2019-12-06 15:18:47 | 絵画

なんだかくしゃみが出る季節。朝起きてへ、へ、へ、へくしぇん1!!(寒冷アレルギーお思います)

医者に行くと、血液検査、尿検査から悪いところは血圧が高いだけ・・・だそうで。そ、それプラス「でぶ」くらい。だが、せき込んだり、痰が出るのは猫アレルギーか、補頃アレルギーの疑いありで、アレルギーの精密検査をお願いしたら、5千円余計にかかった。まあ、年だから・・・高齢者というのは仕方がない・・・その証拠に「今日の昼に何を食べたか思い出さない」・・・・考えるうちにうちに「何も食べてない」ことに気が付いた。昨日の夜は?とか言われると、全く思い出せないし、かつての同僚や友人の名前も思い出さない。TVのタレント、芸人の名前は全くどうでも良くて、政治家と言えば「あべ」しか思い出さない。あいつは悪だからね・・・・記憶に新しい。

やはり、頭が老化してきている。現役であった頃の責任感や緊張感が無くて、どうでも良くなってきた。怖いものがなくなるのだ。最近「老人の暴走」のニュースが多いね。私もどうやら暴走している。車を運転すると・・・「ここは50だろうが!・・・40で走るな!!・・・ばっきゃろー」と怒鳴る。「標識が50なら60で、もし50のサインが終わりだったら・・・70で走っていいということだ・・・ばっきゃーろー、免許あるのか!!」。だいぶ品性がなくなってきたね。

ここ島根県は県警交通機動隊のスピード違反検挙の方法は、夜間真っ暗闇と同じように真後ろに着いてからいきなり赤色灯をつける。ということは緊急走行の赤色灯をつけなくても、警察車両は普通車と同じ扱いを受けないと言う。しかし同じスピードでしかもライトも不灯火で走行するから、検挙される側より「性質」が悪い。「みんな、車載カメラを付けて後ろも記録しよう!!」「いぇいーー!!」と。兵庫では京都府警が高速道路でスピード違反で捕まった!!赤色灯を付けずに兵庫県を走ったのだ・・・・ざまあみろ!!

今の世の中、団塊の世代が一番悪いらしい。左翼崩れも、むかし学生運動をしていて、答えが出なかった連中がいる。「70年安保粉砕」「帝国主義打倒」とか掛け声ばっかりのばっかり派だ。物事を観念的にしかとらえられない世代が、今のこの日本を作ったのだ。言葉ばかりで実践が伴わない連中の社会の裏側では「人の不幸」「人権、貧困」などと取り組む実践重視の人たちが居る。愛知トリエンナーレの芸術家さんたちよ、お前さんたちの人生は糞だ!!ラディカリズムとはネガティヴに批判するのではなく、ポジティヴに行動することだよ。・・・・なんちゃって・・・ばっきゃろー、免許返納しろジジイ!!・・・と言われるのは「私」か。

この島根県西部に位置する人口4万人足らずの浜田市に住んで、どうも生活のリズムが作れない。買い物に出かけるのは車が必要。何をするにも車だから、車から町の人間に接していると、やはり「暴走」する。のんびり走る年寄りに「ばばアーーもっと早よ走らんかい!!」とか口走る。窓の外に向かって怒鳴ったら「犯罪」だよ。しかしセブンイレブンに飛び込む人は高齢者の町にしては少なく、ふた隣のまちのコンビニに飛び込んだ60歳代の女性が今年は居た切りの様だ。このリズムは守ってやらないといけない。西部地区で盛んなのは「石見神楽」という伝統芸能。市内で40を超える「社中(愛好グループ)」があるようで、市は奨励金まで出しているが、私はあまり興味はない。たまたま先日の天野さんの展覧会の講演で川元町に出かけた時、講演の開始時間までの間に、近所の小学校でやっていた秋祭りの催し物の神楽を見る事に成ったので、どの様な出し物かちょいと様子見に立って見ていたら、金太鼓をたたく人たちの演奏に見入って、そのバイタリティというか、30分以上休まず同じリズムで大太鼓をたたきながら、合の手を入れる「イヨッ!!トリャ!!」とか叫ぶのに感心して聞いていた。

で、すぐ人に影響される「調子のいい性格」というか、車の中でも「イヨッ!!、あらよっ!!」とか叫ぶようになってしまった。猫にご飯をやるとき「オリャ!!とりゃ、とりゃとりゃ!!」なんて叫ぶと元気が出るような気がして・・・・。キャットウォークから降りてこなくなったのが増えたけど・・・・まあイイカ!!


このあいだNHKの「少年寅」の4部を見ていて、つい涙がぽろっと落ちた。「フーテンの寅さん」の映画に書かれなかった少年時代の物語だ。涙腺が弱くなったね。割烹着姿の井上真央も良かったが、ボケ役の父ちゃん、寅少年が誰だか名前を憶えていないが、ぬぼーとして優しい寅さんが良く出ていたな。思い出すとまたぽろっと涙が出る。

またよく物事を忘れる。認知症予防には「日記」をつけると良いそうだ。そこで大学ノート4冊買ったのだけど、どこに行ったのか分からない。それらしきノートを見つけたら、日付の入ったメモがいくつか書かれていたが、最後のページにdisinformation(意図的な嘘)と書かれて終わっていた。・・・・・まあそういうことですかね。

もう直ぐ絵を描き始めます。またねーー!! へ、へへへくしぇんーー!!!