河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

腰が痛いので

2020-11-30 12:07:25 | 絵画

朝起きると、このところ何時も腰が痛くて、ベッドの端に足をぶらぶらさせながら前屈をしてみる。で、痛い所にサロンパスを貼るかどうか考える。いつもの場所に貼ると、もうかぶれてかゆいから考え物だ。

要するに運動不足、寝返りなし、腰椎圧迫で神経に炎症が生じて慢性化している。すでに話したと思うが、腰椎分離症だと。5個ある腰椎の左側に亀裂が生じていて、腰椎周りの筋肉が運動不足で骨を支える力が弱ってくると痛くなる。繰り返し。今朝の痛みでズボンがはけなかったから、パンツの下半身むきだしでネスカフェを入れに階下に降りた。

猫たちは、このところの日本海の冬の寒さで居間のストーブの前に集まって寝ている。今日は朝からトラが帰宅している。外で暮らすには寒いし腹が減るからだろう。啼きながら自己主張する。他にも帰宅しないで意地張っている子が5匹いるが・・・。

腰を直さないといけない。「試してガッテン」で筋力の低下を戻すには「スクワット」が良いというのをやっていたが、昔から私は腰痛でどんな姿勢でも痛いとき、最後の手段としてスクワットをして、少しづつ直したものだ。腰椎を支えている筋肉である内撚筋とかを痛みが少なく改善するにはスクワットが唯一の早道だった。この私の説明を馬鹿にした、いつも腰痛で苦しむ「東大出」の同僚がいたが「試してガッテン」を見ただろうか?

しかし、そろそろ痛くてもズボンをはこうと思う。

猫ども!!廊下にウン子するな!!掃除で腰を曲げると痛いから・・・。

冬に日本海から吹く西風、北東の風は冷たくて、引っ越したくなる。

おっと、誰かお客さんが来た・・・


スランプです

2020-11-26 15:59:26 | 絵画

第3波襲来だそうだけど、権力者は責任逃れに「まだGoToキャンペーンのせいだと思わない」と言っているが・・・。アホだよ!!コロナが終息してから実施すると言っていた経済対策の1兆7千億円のGOTOであったのに、見切り発車で始めて、やめる気はないと言っている。周囲の話も聞かない連中が、具体的な対策は国ではなく、地方でやってくれだって。政治屋は自分たちより賢い官僚や学者が嫌いだから、専門性に乏しい政策しかできない。それを政治だと思っているから、反対意見をされると「飛ばすぞ」と脅す。彼らが集める学者気取りの竹中とか高橋洋一とか、学者としてより、政権よりコメンテーターとしてメディアに出たがった者たちばかり、結局名声と金に集まる。

彼等に天罰が下りますように!!

島根県は昨日感染者が一名追加した。144人目だか・・。この県は人口も少ないし、もともと経済活動も盛んではないから、元より保守的なメンタリティがコロナでもっと保守的に・・・内向きになっているから少ないだけ。

今、自殺者が交通事故より多くなって世界的に注目されているらしい。特に若い人…女性が40%増えているそうだから・・・元より非正規雇用で差別されている所にコロナで職を失ってしまう傾向があるようだ。先が見えなくなる内向きの傾向は集団の価値観で周囲の者と比べてしまう国民性が影響しているだろう。「皆と同じでなければ」と思わずに「はみ出し者」になってほしい。自分は自分だという教育は受けなかったのが悪因だ。食うものが無くなったら役所に行って「何か食うものを」と言うべきだ。多少でも税金を払ってきたのなら・・・。

家に来てくれればご飯ぐらい出すよ。猫が我慢できれば、泊めるくらいするよ。

先日、この浜田では貧乏人が行くスーパーのトライアルと言うところで、安物の下着を買おうとして、男物売り場をぐるぐる回っていたところ、同じようにパンツを捜している男性に会った。つい独り言を言ってしまったが「何だ皆、化繊じゃないか」「綿が基本でないと・・・」とぶつぶつ言っていたら、それを聞いた男性が「化繊はいけませんか?」と尋ねてきたので「汗を吸わないし、静電気で皮膚を傷めるから・・」と話し始めて、いろんな世間話まで延々とパンツを手にしたまま1時間以上も立ち話した。どうもお互いにストレスが溜まっていたみたいに、世間話をしまくった。男性はタクシーの運転手さんで、浜田の町に詳しい。話のテーマは尽きない。私はコットン入り60%のパンツ4枚と半そでシャツ2枚を買ってしまった。

面白い経験をしたと思ったが、私は「基本的に話好き!!」。このブログにせよべらべらとくだらないことを言いまくっている。

実はスランプで絵が描けない。途中まで描いた絵が完成イメージに届かない。私は具象画しか描かないから、ややこしい見た目の抽象画や観念アートとかはやらない。手段がハッキリしているにも関わらず、構想画であるので様々なモチーフを配置して、派手な色彩によって絵画的空間のバランスが取れなくなっているのだ。早い話実力不足。自分で描いて、画面の中に飛び込めなくなったら、見る人は誰が錯覚を覚えてくれるだろうか!!

「絵画的空間」とは、見ただけでそこにある世界に引き込まれるように完成している状態を言います。

今日の愚痴はここまでです。

いや、もう一言!色数を減らして、明暗調子のグラデーション(諧調)を得やすくすれば、全体のバランスは整い、画面が一瞬にして鑑賞者の目に入るから、シラージュ(黄土色基調色で描く絵のこと)同構図作品で一度気分を立て直すのが良いかも。と言うことで・・・。スランプから脱しようとしています。


Yes かNo か?

2020-11-19 10:52:58 | 絵画

YesかNoか、好きか嫌いか、あるいは良いか悪いかは二元論しか導かないが、平衡して二つが存在すれば成り立つが、大方の生活の中で物事の判断に用いられている。

今回のアメリカ大統領選挙の騒動は二者択一という最終的プロセスで際立って、アメリカ国民の現状を見せつけられた。それはトランプ政権の4年間に「うんざり」した人と、トランプが自分たちの生活を救ってくれると思い続けたひとと二つに分断されて、二つに断絶した社会が生まれてしまったことだろう。この断絶はトランプが目に見える形、黙っていたことを大ぴらに言って、煽ったことでそれまで心に思っても口に出さなかった人たちが、大ぴらに口にし始めただけだと言われている。

9.11テロの後、サンフランシスコの元カノの所に遊びに行ったとき、「庭に星条旗を揚げたり、車に星条旗をつけて「アメリカ」を主張する人たちに近づくなと言われた。なぜかと聞いたら「彼らは直情的で暴力的だから」と。それにしてもその当時多くの家で星条旗を庭に揚げていたのには、日本的な主張の仕方と比べて「直接的」だと思った。ドイツでもこんなことはしない・・・いやフランスではあり得た。日頃から「自由」を掲げている国民ほど、何かがあった時には「国民的団結」を求めるのだ。

今回の大統領選挙はトランプ派と民主党派に分かれていて、どうもバイデン派と言うより、「トランプでない方」に分かれていたように思える。たまたま10月29日が元カノの誕生日でHappy Bierthdayのメールを送ったときに、僭越ではあるが、昔のよしみで「どうかトランプには投票しないでくれ」と書いたら、「もう、投票は済ませた。もちろんバイデンに入れたよ」と返事が来た。しかし最後の行に「アメリカを助けて」とあった。彼女にとっても状況が尋常ではなかったのだろう。

この先のアメリカ社会のまとまりの無さは私にも心配で、今ちょうどコロナのせいで、元カノを訪ねたりしない方が良いことは明白だが、それに加えて「アジア人に対する差別感情」があって、家族でアメリカに住んでいる人は子供のことを考えて帰国したいと思う人も居ると聞く。

要するに国が二元論に分かれて、理屈ではなく「感情的」になっているわけで、未だに共和党支持者の半数以上がトランプの勝利だと思っているとアンケート調査の結果が出ていて、こうした人たちは「現実」を見ない理性を失った状態だと言えるだろう。中には武器を携帯して通りに出て来る者もいて、危なっかしい。共和党議員にも多くの「トランプ勝利」を言うものが居るそうだ。この議員たちも二元論的で「自分たちに都合のいい情報」だけを選択している・・・・危ない精神構造をしている。

ここまでくると民主主義社会を代表するアメリカ合衆国が危うい。トランプの支持者の多くは、物質的、社会的地位の公平な分配を受けなかったと思い込んでいる人たちだ。彼らの不平不満は民主党支持者に多い高教育で社会的地位が安定している民主党支持者に向けられている。

彼等は対立することで、自分のアイデンティティを維持している。この対立は好き嫌いと同じで、さほど合理性はなく、好き嫌いで多様性を拒否し、絶対神を信じる宗教のように自己に都合よく受け入れる。まさにトランプ支持者がそうだ。

今回の選挙後もこれからもずっと続くわけで、非科学的な思い込みで他者を拒否し、要するに差別主義の原因がここにある。一方の極端なラディカリストもほとんど同じ性格を持っている。

丁度悪いバイオリズムが働いているのかも知れないが、この世の動きからはみ出して観察しているのも「無駄」が多い気がする。だから・・・なんだって?

いや、好き嫌いで反応せず、少しは無駄も受け入れるさ。


実家に帰る

2020-11-15 09:28:11 | 絵画

「実家」とは自分が生まれた家。もうそこには誰も住んでいない。父が2年前まで住んでいたが、亡くなって私が相続した。私のようなアナーキーな人間には、物が必要以上にあるというのは苦痛である。建坪70坪を超える母屋、20坪の離(はなれ)と蔵。畑、水田、山林とあるが、法務局で課税台帳となる登記簿と登記地図を見て「おおよそ」を知る。

私はその家で生まれたが4歳の時父が山口の裁判所に転勤となって、引っ越してから、父母に連れられて帰省した時以外に思い出を積み重ねることはなかったが、どういう訳かいろいろと覚えがある。4歳で引っ越す前には、それこそ山奥のへき地とでも言うような場所にあって、今ある国道2号線が家の近くを通るなどの交通の便は無かった。実家は段々畑が積みあがっていく途中にあって、北東に向かって下り開けていて、冬は北東の風で寒い場所だった。稲刈りが終わった田んぼには5センチほどの霜柱が立っていた。4歳児の私は一年間は4歳児保育に行かされて、1kmはあるところにある幼稚園に2歳年上の姉と二人で通った。今時幼児二人を1kmも歩かせる親はいないだろうが、戦後の農家は忙しく働き、子供の面倒は二の次だったであろう。冬は幼稚園では薪ストーブを焚くが、その薪は各自持参であった。4歳の私は身長が80cmあったであろうか・・・いやもっと低かったように思うが、当時の薪の長さ60cmはあるものを持たされて1km歩かされた。勿論姉も持たされて、二人して薪を土びいて(土の上を引きづって)歩いたのを思い出す。よほど嫌だったのと反面面白かったのは3キロ先の駅の方からトラックが来ると、未知の真ん中に並べて、トラックが上を通るのが面白くて、何度も繰り返して、運転手が笑いながら怒るのが楽しかった。

今は子供はそんな遊びはしない。村にこどもの姿を見ないのだ。

誰もいない実家に浜田から車で戻るが、前回鍵を忘れたと思い込んで、家に入るために壊した扉を修理するための材料を忘れて、またおバカをした。それから太陽熱温水器が壊れて湯が出てこないのを修理しなければいけなかったのだが、想定通りの箇所が壊れているのではなく、また今回も風呂なしで数日過ごすことになったが、運よく30cmばかり湯船にお湯がでたので、まあ子供の水浴びみたいにピチャピチャと取り合えず一回は入浴した気分。他にプロパンガスの設備がったが、契約で設置しているので、不在の時に毎月基本料金を2000円から徴収されるのは合理性が無く、契約解除している。そうすると他に食事やお茶でも飲むときに必要だろうと思われるが、これは卓上コンロで十分間に合う。

今回は既に気温が低く夜は摂氏4度ぐらいに下がってしまい、石油ストーブの世話になったから、お湯は十分に沸かせた。

この様に実家に帰って不便をすると、余り帰りたくなくなるが、今回は先月に続いて「柚子もぎ」の日程があって、4泊5日で滞在した。(浜田の猫をどうしたかって?またカリカリはてんこ盛りにしてきた。)隣の家に私と同じ年の幼馴染が居てくれるので、その夫婦がいなければ、ほとんど実家に帰ることはストレスでしかないだろう。

今年の農家は大変だったようだ。気候不順で梅雨の長雨、その後の日照りで生り物は小さく、不ぞろいで商売にならなかったようだ。小作に出している畑で大豆の種を来年の為に植えていた人が「実が付くときに水が足りなかった」と言っていた。

今年の栗は小さかったが、幸い柚子は毎年の大きさだろう。だがもう霜が降り腐り始めるので急いで取れるだけ・・・・ものには限度がある・・・が、質の良い柚子は高い所に固まっていて、梯子で登っても危なくて採れない。しかもとげがあって、延ばす手に突き刺さる。防寒着に作業用革の手袋は必須。とげは剪定ばさみで切り捲り、ロープで体を縛って遠くに手を伸ばす・・・が。

やっと収穫かご一杯とバケツに一杯ほど取った。近所に配るのだから・・・柚子は汁を絞って、百円ショップで買った最小のタッパに詰めて冷凍する。それを鍋物にゆずぽんにして用いる。冷凍すれば香りも変質せずに一年でも持つ。

こうして結構楽しく実家を満喫しているように思われるが・・・・実はまだ山口の方に土地を捜している。生まれた家には思い出があるが、死に場所ではあってはいけないと思っている。

父はこの不便な実家に固執し「この家は自分が守る」とか言って、母親もこの家に縛り付け、最後は姉まで介護に呼びつけて、自己中に朽ち果てた。ああ、これだけは嫌だ。同じ轍は踏まない。

人生でやり残したことがあると思うと、死にきれない。

やり残したこと・・・・それは自分の実感で選択したと言える「自分の芸術世界の完成」・・・それは自分のイメージの世界が映り出された家を建て、そこで自分の感性が生き生きと形に認められること。まあつまり形として視覚的に描写された生活空間で死にたいのだ。


過ぎたるは及ばざるがごとし

2020-11-06 10:32:49 | 絵画

「うそつきは泥棒の始まり」とか言って、昔から嘘をついてはいけませんと教えられたが、あからさまに嘘をつくアメリカの大統領が、選挙の断末魔に及んで、まだ嘘をついて自分の都合の良いようにふるまうのを見て、この国ではほとんどのものが同調しないであろう。トランプは世界中を敵に回しても自己中だった。見ていて呆れても、決して対岸の火事ではないから困る。

しかしトランプの方が日本にとって「経済的利益」があると考えて「支持」する者もいる。どんなに権力者の人格が信用できなくても経済的利益さえあればと考えるようなものは日本の政治家には多いのだろう。今の政権の菅総理は学術会議の任命問題で「ちょいと自分の利益を優先」したのだが、えらく長くこの問題で追求されていて、これまた傍から見ていて、いらいらする。

もう正直に「政権のやることに反対するものを排除した」と言ってしまえば、無駄な国会は開かずに済むが、うそに嘘を重ねて逃げている。トランプの嘘とはスケールが小さくてみっともないのだが。なに?杉田官房副長官が先に6人を排除して任名簿を持ってきたって?またそんな見え透いた「うそ」を言ってしまって「杉田るは及ばざるがごとし」って知らないの!!??

しかし排除された6人も公務員扱いなら、任命権が総理大臣にあっても、正当な事由が無ければ罷免はできないのであるから、この6人は「裁判に訴えれば」良いだろうに。

裁判では「総理の任命権」の法的根拠が明らかにされるから、「何故任命しなかったのか」の理由を明らかにしなければ「権力の濫用」として「任命拒否は無効」とされる。一方、菅は正直に言ってしまえば、これまた「濫用おじさん」として歴史を刻むことになる。

だから「論点外し」で学術会議の在り方がおかしいとか、「論理の整合性」を失わせる国会遊びは、もうやめてくれ。

トランプは選挙で敗退すれば「破産する、刑務所に行くかも・・・」とか言われていて、当人も「国外に逃亡する」むねをちらつかせたりしているが、南米に逃亡すれば「暗殺」されるかも?

一方の菅は大したことはない、安倍が凄かったから、菅野だんまり、ごまかしは「解散総選挙!!」と言ってしまえば、国民は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」だろう。「さあ、選挙だってさ」と。山本七平の「日本教について」と言う本を読んだことがあるだろうか?日本人の精神構造を「天秤」に例えて、片方に「問題」、もう片方に「対処」を載せて日常を送っているが、「対処できなくなったら」この天秤をひっくり返して、何もなかったことにしてしまうと述べている。

この国の国民性は「次から次から起きる事に振り回されて、過去は忘れる」ことだから、また自民党は生き残る。なんせ「経済的利益」が優先されて、コロナ感染の命の危険も「なあなあ」にしてしまうのだから。

しかし、嘘をつくと後々面倒だろうに。フランス人はよく嘘をつき通して知らんぷりするが、ドイツ人は「責任を追及されて大変なことになる」ことを潔しとしない。日本人は論理的ではないから「屁理屈」で逃げようとする。最後は逃げきれず「居直る」のが悲しいね。

やはり、嘘をつかず、誠実に毎日を過ごせばストレスもない。・・・と普通でありたいね。

こんな事を書いていても、現実は厳しく、今日も猫が廊下に玄関にウン子して、それは黒かりんとうではなく、べちゃ下痢でそこいら中に、お漏らしまである。一匹の行儀が悪い子ではなく、複数のウン子タイプで、真似をする子が増えたため。朝から踏んで「運をつける」と何もしたくなる。これは「新しい日常」ではないのだ。ぎえ「過ぎたるは・・・ウン子かよ!!」