去年の夏に近所の巻き網漁船団の網本の吉勝丸の若社長からもらった4匹の子猫の内のメス子猫なんだけど、4月から市役所から不妊手術補助金が出るはずだったのだけど、のんびり構えていたら‥‥次第にお腹が大きくなって・・・一週間前に突如・・・よりにもよって私のベッドの上でご出産!!もう一週間前の話。
ということは妊娠期間が63日だから3月末には「男を見つけてHをしてた!!」ということ。いやー!!一番せわしくて気が回らなかったときだった。いまさら言い訳にもならないが・・・本音では「ミーちゃんの赤ちゃんを見て見たかった」のです。夕方テレビを見ている最中にミーちゃんお挙動がちょっとおかしいと思って「巣箱」を用意しておいた私の寝室に行くと・・・・。うむむ・・・ベッドが血まみれではないか、しかもそこにまっ黒な毛虫の大きくしたような生物が動いている!!しかも一匹だけというのも変だったが・・・・。
私はつい「ミーちゃん、子猫が落ちているよ!!」と叫んだが、来ない。作って置いた巣箱を除くともう一匹、いや更にもう一匹お尻の方から出て来るではないか。私は手に掴んだまっ黒の子を「ここに置くよ!」と言って・・・・深呼吸した。とうとう生まれてしまったなーと・・・・衝撃的うれしさ。
ところが、ところが!!
私が入れたはずの真っ黒い子をくわえて走る「くま」が!!こらー!!また誘拐するか!!我が家に子猫が生まれると自分の子でもないのに「誘拐」いや「どろぼう」する若いオス猫「くま」がまた恐ろしい事件を起こした。以前の件では自分の母親の子だが咥えて庭先で遊び道具にして殺してしまったことがあった。
私はおいかけて必死に取り戻して、みーちゃんのいる巣箱に入れた。ご存じだろうか、生まれたての子猫を人間が触ると「育児放棄」する猫が多い。まあしかしこの場合は仕方ないと私は部屋の中を確認して戸を閉めようとしたとき・・・またくまが黒い子猫をくわえていて驚いた。コラー殴るぞ!!と怒ると畳の上に放り出して逃げて行った。そこにすぐにみーちゃんが子猫をくわえて巣箱の中に戻った。
周りにもう他の猫がいないのを確認して戸を閉めて保護することにした。砂トイレ、エサ、水、猫ミルクなど巣箱の横に並べて、私は日に2階程度しか覗かないようにして、ミーちゃんが安心して過ごせるようにしたら、これまで距離感があって決して自らスリスリしてこなかったミーちゃんが・・・わたしが横になっているとぴたーとくっついて寝るようになった。
育児に疲れた時には外に出たがるし、いつも気を使って見ていると向うから親愛の情を示してきた。ミーちゃんの子たちは初産でもあるのにミーちゃんは100点満点のお母さんになって来て、四匹の子猫たちは毎日大きくなっているように思える。
で、で、なぜこの話を書いているかというと、じつはもう一匹臨月のお母さん猫がいたのです。そう「クマ」のお母さんでもある「ともちゃん」がとっくに産気づいても良いのに日に日に大きくなっていく爆発寸前の大きなお腹をかかえたままあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、こちらも気を使っているのだけれど・・・・ともちゃんは我が家の猫で唯一「触れない猫」として不妊手術もかなわない子だったのです。そういう訳で我が家で人口減少いや猫口減少にわならないハッピー猫なのですが・・・・。
今日は少しそわそわしているので、とうとう生まれるかと巣箱を用意していて、場所はミーちゃんと同じという訳に行かず「書庫」を提供しようとしたら他の猫が悪さをしてしまったので閉鎖。しかたなく様子を見ていたら・・・・テレビの裏に入ってしゃが んでいるので、こりゃやばい・・・・ちょっとまって・・・・また巣箱を用意したら・・・入らないから・・・様子見していたら・・・突如、他の息子猫の横で一匹目を産んだようで・・・咥えて巣箱に入って行った。妥協したんだね。
しかし咥えていた子はミーちゃんの子よりすでに大きかった。胎盤は何処にやったのだろう?あまりの一瞬の出来事で私は大家族の「じいじ」になっていること・・・を受け入れる。
ともちゃんのお産が終わったかどうか見てくることにする。では。
追記:
この記事の後、えらいことになった。
ともちゃんはつぎつぎと6匹産んだ。白っぽいのが4匹、茶トラが1匹、黒っぽいのが1匹で。箱の中は溢れんばかりだ。いや、しまった箱の中に毛布を入れなかった方が良かった。窮屈で全員の姿が良く見えない。赤ちゃんたちはミューミュー啼いているが良く見えない。ともちゃんを懐中電灯で照らすと「これでどうだ!!」という顔をしている。
こうしてわたしの寝室にミーちゃん家族、テレビのある居間にともちゃん家族がいるがどちらも他の者は入室禁止にしなければならない。またクマが誘拐泥棒を働いて子猫を殺しかねないから。実に窮屈だがしばらくは仕方ない。
取り合えずミーちゃん家族は順調に育っていて、ミーちゃん自身も食欲は全開、何でも持ってこいという感じで、猫ミルクも買って与えると水は飲まないでこればかり欲しがる。
それでともちゃんファミリーは偉いことになった。黒い子がお膝部だれ多様で亡くなった。その子を取り上げようとするとともちゃんはウーッと威嚇してくる。それでもほっとけないから、ティッシュでつまんで取り上げた。その翌日には4匹の白い赤ちゃんが4匹潰れて死んでいる。もうだめだ!!例年の如く育児放棄状態だ。去年は赤ちゃんの頭が畳の上に転がっていた。そうなる前に見な取り上げたら、もう一匹残っているはずの子が啼いているが、姿が見えない。もう巣箱の中の毛布をはぐって・・・最初は良く分からなかったがなんと二日目にして毛布の折り返しの中で啼いていた・・・・二日、いや三日何も食べていない子が啼いていた。「ほらー!!」と言ってともちゃんに渡した。わたしはその後大きな間違いに気が付いたが手遅れだった。ともちゃんはその子も殺したのだ。そう全て6っ匹の子を殺した。また埋葬するため庭の端っこに穴を掘ったら、他の子猫のあごの骨が出て来て「ごめんなさい」だった。
最後の子はあれほど頑張って生きていたのだから・・・・・もし思いついていたらミーちゃんに渡せばよかった。これも不確実要素があるが、ネットではよく他のメスが乳母として育てたニュースが載っているから、実行すればよかった。ミーちゃんの子たちはその子たちより10日前に生まれているから個体差が出来ていてミーちゃんがいぶかしがったかもしれないが、母性愛満杯のミーちゃんだから。
以前は私とは距離を置いていたミーちゃんだが、私が触っても怒らなくなったし、どうも子育てには不可欠の「とうちゃん」として認めてくれたようで、足元でスリスリし、私が懐中電灯で巣箱の覗いても怒らない。そしてとうとう赤ちゃんたちを私のベットの上連れてきたのだ。私と一緒に寝ようという訳らしい。完全に信頼され、頼られて育児も「シェア」しようというのか・・・。あのう私の寝るところが無いのですけど・・・。
もうこれほど育児に関わることは、女房子供がいなかった私には初体験で・・・・スーパーにまた猫ミルクを大量に買いに走って、睡眠不足になってきた。
だが、何となく幸せです・・・。