河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

影の付け方が間違っている?

2023-02-18 00:15:22 | 絵画

「影の付け方が間違っている」というお題で古典絵画の批評をしたMITグループのリポート?がスマートニュースでGIGAZIN発信元で書かれていた。

様々なルネッサンスのイタリア絵画を中心にフレスコ画、油彩画などの人物画の足元に太陽の光が当たって出来る「投影(casting shadow)」の付け方に批判があって、短すぎる、方向が一定でないとか、形が三角形でそれ以上の複雑な形が出来るのを省略しているとか・・・・。

MITはマサチューセッツ工科大学の略号だが・・・本当にそこのグループの批評かどうか分からないが・・・描かれた絵の中に自然の法則を持ち込ませるのは、余りに理科系的でしょう??

まあ国立西洋美術館にも「絵画は自然を模倣してきた」と考える人たちが居て、私は以前にも書いたと思うが・・・それはちょっとちがうよ!!と!!具象絵画が現実と比べてリアルに描かれていると思っている人は騙されているだけで、どうも絵画作品をよく見ていないのでは?と思う。

確かに光が当たってできる影が描かれるようになったのはルネッサンスの頃でゴチック、ロマネスクそしてその前の古代ローマのポンペイの壁画など幸いにして観ることが出来るが「立体感」の表現は初期のイタリアルネッサンス絵画のジョットの作品に見られる人物画の立体感よりもより正確に描かれていたにもかかわらず、「投影」は描かれていない。絵画の中で立体感はデッサン力で表現可能であって、自然を模倣してきたから立体的にリアルに感じるのではなかった。今日でも芸大入試の彫刻科のデッサンは影など必要とせず・・・いや影は付けてはならず形の魅力を表現する力を求められた。現代アートになってしまって現在はどうか知らないが・・・影を付けると「絵画的」と言われたものだ。

しかし、そもそも絵画というものは平面にそこに現実の世界とは別個の世界を表現し、存在させることが必要であり・・・そのために影の付け方が自然の法則に従って正確でなければならないということはない。人によって好き好きであるとも言えないこともないが・・・絵を描く人にとって影がどの様に感じるかとかは表現効果の問題であって、そこに重要な条件があるわけではなく、感覚的に取り扱われるものだ。

理科系の人たちは、本当に自然の法則に従っていないと「正しい」と認めないのかな?


確定申告の時期ですが・・・

2023-02-06 14:26:19 | 絵画

いやだねー!税務署からお呼びがかかってます!

申告に必要な書類を持って行く前に、E-TAXがパソコンから出来るという催促が来ている。いやーアナログ年寄りに意外と面倒な説明を読みながらの申告は一度試したが・・・・イライラして結局完成せずに書類を税務署に持参し、列に並んで担当者に任せきりになった。

今回はまだ年金の支払い合計の書類が公務員共済から届いていないので、今朝至急送ってくれるように頼んだところ。また今年も株で損を出したから源泉徴収された国税と地方税は戻ってくるはず・・・・しかし貯金が株で無くなるより、税金を払って憤慨する方に回りたいね!!

しかし最近頻繁にネットに名前を出してコメントをする〇〇ゆきさんとか言われている彼氏が岸田総理の防衛費増額に国民にも負担をしてもらうなどと発言して、○○ゆきは「年金生活者は所詮税金を払っていないのだから関係ない」とネットで発言して・・・こいつ何でも知ったかぶりして・・・年金が支給される前に源泉徴収されているのを知らないのかと私は憤慨した。納税は国民の義務であると法律で決まっているのだよ。そこで無慈悲で無能な財務官僚は「税金だけが収入」とばかりにしっかりと取ろうとする。ガソリン税に消費税が二重にかかっているのもしらんぷり。EV車が増えるとガソリン税が取れないから「走行税」を新たに儲けようと発案する。みんな黙って重量税に自賠責保険税(保険として機能するかどうか??)を取られているが・・・・ロンドンに住んでいた時には購入時に消費税、車検を更新するときに50パウンド払ったきりで、それ以上は払っていない。どうしてこの国の政府は税金を取りたがるのか?

安倍の時から経済対策は安倍のミックスとか言っていた割に「消費税」を上げていきなり景気が減速して労働者の賃金も低迷させた。岸田もいきなり自社株取得の制限、金融所得税を改正するとか言って瞬間に3兆円の株価が喪失したという。経済対策を何かするとかは何一つ言わないで。まず増税だから・・・彼は経済音痴なのだよ。まあこの先いい年にならないね。

今年こそアトリエを建てるぞと張り切っていたのだが、農地転用申請で手こずっている。この農地の問題はまた書くとして、申請書類をプリントアウトしようとしたらプリンターが動かない。インクが出なくなった・・・そう頻繁にプリントしないからインクが詰まってしまったのだ。で保証期間ぎりぎりで電気屋に持って行って、修理には2週間かかると・・・という訳で納税書類もプリントアウトしないといけないので・・・イライラして過ごしている。

そろそろまたカニを食べたいな。境港まで160kmを一飛び!!するかな。電話をかけてから行かなくっちゃ!!

ああごめん!今日は税金の話だった。こういう調子で鍋が焦げるのだね。

 


スープを焦がしてしまった!

2023-02-01 04:39:16 | 絵画

世の中にはうかつな者もいるが、最近の私は「うかつ」を通り越して・・・危なくなった。同時に二つのことが出来なくなって・・・片方をお釈迦にすることが多くなった。

その日々、危なくなってきた実証は、毎週「鍋を焦がしている」ことだ。里芋の甘煮、煮しめ、イチゴジャムなど自分好みに甘めのお惣菜が好きで、火が通るのを待ちきれずに他の事を始めて気が付いたら鍋を焦がしていいたというのが頻繁化している。去年の正月は隣の水産高校の中村先生が来られるのに「ぜんざい」を用意しておいたが、味に深みが出るようにと石油ストーブに鍋をかけておいて焦がした。「ああ!こりゃイケン!」と思ったが・・・普通なら眉間にしわが寄るところ「おいしいです」と忖度させてしまった。

去年の暮れから「おせち」作りで黒豆を焦がした。毎年恒例の黒豆!!がおこげだ。他に焦がしたものは「干しだらの甘露煮」・・・高くついた。そして冬の朝は野菜スープ、チキンスープを一杯飲んでから始まるので、スープを大量に作る。しかしまた作りながら「よそ事」をしたら、なんとスープが焦げて・・・もう再生不可能なほど鍋の底に茶色の残骸が残っていた。

これで少しは懲りるかと思えば、またやった!!

スーパーでブラックタイガーの頭付きを見つけて衝動買いに走るが、私の好きなエビのスパゲッティを作ろうとしたとき。まずエビを洗ったら、頭を外して殻をむいで、これらを水を張った鍋でぐつぐつ煮て出汁をとる・・・煮詰めて生トマトを入れ、塩と一味唐辛子で味を付けたら生クリームを入れてソースが出来上がる。エビの身はオリーブ油を温めたところに少しのニンニクを入れて香り浸けをすると、そこにエビを入れて火を通し、アルデンテに茹でたスパゲッティをいれソースを入れてかき混ぜて出来上がり。これはロンドンのV&Aの絵画部長をしていた友達の家で私がご馳走すると言って作って評判が良かった。私の十八番に成っている自慢のスパゲッティだが・・・・今回やってしまった。なんとエビのスープを取るところで焦がした。鍋の底に茶色の炭になって・・・台所だけでなく二階の書斎まで焦げた臭いがして・・・気が付いたのだ。がっかり!!

もったいない。でエビの身はどうしたかって?ニンニク炒めで食べましたわ!ヤマサの昆布だししょうゆをかけてね。

それで今は何をしているかって?・・・ネズミモチという木の実と葉を石油ストーブで煎じているのだが焦がさないように気を使っている・・・これは年寄りのための筋力低下、視力の低下、目のかすみ、白髪、強壮、強精、強心とか・・・漢方薬をTVの通販で買うよりよほど安く手に入る・・・というのも岩国の実家の指導の入り口に4本の大きな木があって、それがこのネズミモチで、近所に住む幼馴染が取って良いかというから「どんどんやれやれ」と言っておいたら、私の分をたくさん取って乾燥させて置いてくれたので、「半信半疑」飲んでみた。そしたらパソコン画面に疲れてかすむ目に効き目がばっちり!!

これは焦がしてはいけないから、もうこの辺で書くのを止めて煎じるのを様子見に行くことにする。