河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

些細な事でもイライラ

2024-08-28 09:12:45 | 絵画

ストレスが溜まると「些細な事でもイライラする」のだ。人間が出来ていないと言うか・・・長生きするために頑張ろうとする意気込みが・・・ストレスまで達する。ちょと気分を変えようとするが・・・。

可愛いはずの猫が廊下で「うんこ」をする。何度片付けてもやる。猫の餌も馬鹿にならないほど値上がりして出費もバカにならないのに、茶わんに入れたカリカリをひっくり返し「ごみ」にしてくれる。

生物多様性が信念の私としては「忍耐」と「理解」そして「容認」としているが・・・・庭のイチジクは「早生」つまり梅雨の6月ごろに1年以上生育した枝から出る大きな実のことだが、今年は100個以上あったのだが、皆カラスに盗まれた。そのついでが「遅生り(おそなり)」のイチジクが熟し始めるまで、ぽつりぽつりと生っていく実をやはりカラスが盗りに来る。朝5時ごろ、バサバサと庭で羽音がすると、やられたという意味。私は窓から顔を出して「こらー、こらー」と怒鳴ると・・・3,4羽が電柱に逃げる。庭のイチジクの木には食いくさしのイチジクがみすぼらしくぶら下がっている。くやしい!!

それから2週間からすると、今や毎日熟す実が増える。「やつら」より早く収穫するために、ダイソーに行って虫取り網を220円で買ってきた。会計のお姉さんに「これで何をすると思う」と聞いた。一言多くおしゃべりな性格だから・・・「カラスとイチジクの取り合いをしているのだ」と言うと笑っていた。ちょっとストレスを解消できた気がする。

 


72歳にして家を建てる 2 加筆あり

2024-08-20 18:23:14 | 絵画

72歳が73歳になってしまった。

しかも、前回書いたようにトラブルが更にトラブルを呼んでしまう・・・続き。

家の建築工事は始まっていているが、まず第一に、田んぼであった土地の土壌改良が必要であるのに、外構、造成、左官などの契約を行った工事担当者が自分の都合の良いように、あっという間に田んぼに土砂を持ち込んで仕上げ(?)に真砂土をかけてしまったら、雨が降ると水浸しになるなど。とてもプロの仕事と思えない状況で、その地面を掘ったら、真砂土で隠された下の層は「建築廃土」と呼ばれる「様々な小石、大石、砂利、砂、粘土状の細かい泥、そして接着剤のチューブ、ジュースの缶のふた、ゴルフボール」などが含まれる、俗に言う「廃土」が出てきた。そこで、どいう経緯で持ち込まれたのか、持ち込んだ左官に尋ねたら「自分は浜田の工務所と契約しているから言えない」と言って来た。なんじゃそれ!!の理屈だ。

建築廃土の処理は法的にも制限があることはネットで調べれば分かる。

この田んぼの土壌改良には、元が田んぼであるので黒土は除去して、農業委員会が転用許可しなかった農地のままの部分に黒土を移して盛り上げて置いてくれと言ってあったが、あっというまに廃土を持ち込んだのだが、実はよく調べると、この黒土は上の方が除去されて、そこに廃土がもられていた。

私の勘だが、そこで除去された黒土は鶏糞や牛糞を製造する業者に売られたのではないかと思う。そして廃土は処理場として、私の地所が使用されて、持ち込ませた者は2トンダンプあたり1万円から利益を得ていると思うのだ。これは犯罪だ。

だから山口県警南署に被害を訴えたのだが、事件を受け付けた担当の刑事がちょっとおかしい・・・・。

南署の生活安全課の3人の担当という者に、いろいろ書類を見せて状況を説明したのだが、廃土から出てきた「ゴミ」を証拠として見せたのだが、そのリーダーの彼は「物的証拠」に興味を示さないのだ。しかも現場を見せて説明するにも「我々には、それが廃土かどうか判断できない」という。はあああ??だ!!そして、担当刑事は現場を見ない内から、最初から「事件になるかどうかの可能性について」語る。何を持って「可能性」と言っているのか、説明になっていない。他の二人も黙っている。どういうこと?興味が持てないからやりたくない・・・・というような態度!!

おいおい、観て分からないと言うより、よく見ようとしていないではないか!!分からなければ専門家(保健所ではなく土砂の)を連れてきて調査するのが「論理的」「科学的」という仕事ではないのか? 現場で掘られた断面を見せた。真砂土の下に廃土の石、砂利、砂、粘土質の泥、そして建築現場からと思えるゴミが見られる。ネットで調べると「建築廃土」と言う言葉が見つかるし「これは産業廃棄物」にあたる。ちゃんと勉強してくれ。

我が家の庭に捨ててくださいとは言っていない。工事業者に最初から、「庭の大部分は駐車場になるからコンクリートではなく、砂利で仕上げるように言ってあったのだ。これは現場で働く他の業者も知っている計画だ。にもかかわらず持ち込まれたものは砂利ではない。「ごみを含む建築廃土」であり、これが判別できないとは‥‥呆れる。

どういう訳か保健所の係を3人呼んでいて現場に同伴した。しかしこの人たちは何を見に来たのか、この人たちも廃土であると確認できないと言う。何か誤解があるのではと思うが、生活ごみがあるとは言っていない。生ごみでもない。

翌日に廃土を持ち込んだ左官に警察が電話したと言う。左官は私たち(大工などに)言ったように「工務所と契約しているから言えない」と言ったようだが、警察は何処から運び込まれたか聞いているが「どこから持ち込んだかは工務所の指示であるので、工務所の返事を待っている」という。「だから私に言えない」という。「知りたければ工務所に直接電話したらどうか」と言う。警察は何のために「捜査権」を持っているのか?

なんだこれ?廃土を持ち込まれた被害者は私だ。被害者に正確な情報を提供しないのは、どういうこと?

廃土の現場をよく見ないで「廃土かどうか自分たちは分からない」と言う警察官が、今後どういう対応をしていくのか想像できないのだ。

場合によっては、弁護士を通して担当を交代してもらいたい。

最近、ネットでも仕事が面倒だからきっちりと適切な対応をしたがらず、逃げる警察官がいる話を多く聞く。浜田の警察官もそういう者と出会って人権侵害のケースを民事扱いのようなケースにされた経験がある。ネットでも人身事故をめんどうだからと物損事故にされて保険金ももらえなかった被害者のケースが増えていると書かれていた。今、警察がおかしい!!

また思い出すと腹が立って、興奮して夜も寝られない。

また金曜日には別の土砂の業者に会わねばならないから、山口に出向く。片道130kmだ。週に1回が普通だが、朝9時に出て20時ごろ帰宅する工程だ。疲れるし、夕ご飯が遅れるので猫に申し訳ない。しかしとにかく工事の遅れを少しでも解消し、廃土を除去しないと、そこに作らねばならない浄化槽が作れないし、年内に完成しないと市から補助金が出ない・・・。他に一階の床はコンクリートの土間で、そこに砂利を入れ鉄筋メッシュとモルタルで床が作られる。そこにも砂利が使われるので、出鱈目な廃土を持ち込んだ業者の担当業務とは連絡が取れないので、私が代わりにやっている始末だ。

この業者には前金として500万円ほど支払ているが、最初の盛り土の所で雨水が吐けない土砂で異常事態が発覚し、既に別の民事訴訟を起こしている。しかし素直に返金する気もないので、刑事事件として廃土の被害を申し出ている。

そこに「見もしないで分からない」という刑事担当者の登場でストレスは全壊!!癌になりそう。

その上、今度は相手の弁護士が「前金から地盤改良で持ち込んだ土砂(廃土)の造成でかかった費用を引いて前金を返す」と言ってきた。廃土を持ちこんだ工事担当は「近隣の工業団地の造成地から、タダで造成用の土は手に入れた」と他の者の前でも言っていたが、これだよ!!

弁護士は頼まれた通りに「文章を作り」主張するのだが、今に見ろ!!

バカな警察官に被害届を出すとごまかされるとネットでも紹介されていたが、今度は刑事告訴を準備しているから。

弁護士や司法書士を通せば、馬鹿な警察官ではいられなくなるのだと!!


オリンピックは面白いですか?

2024-08-11 20:50:05 | 絵画

申し訳ないけど、懸命に頑張ってきた人たちには悪いけが面白くないのです。スポーツに興味がないと言うか・・・・テレビの番組もオリンピックだらけで、より反感を感じるのです。続き物の番組がどこかえへやられて機嫌が悪い。早くオリンピック終われ!!

しかしCO2の排出に配慮して、選手用の食事から肉を減らして生野菜が増えたとか・・・・は面白かったです。選手からの苦情で料理シェフも急遽、朝ごはんに卵、や肉を増やしたとか・・・・オリンピック委員会で決めておかなかったのだね。シェフのレベルで決まるなんて、これがフランスなんだ。セーヌ川で泳がせたなんていうのも・・・・選手がお腹を壊したとか・・・・やることがフランスなんだ。

でも市場に行くと美味しいものがたくさんあって、特に魚は日本では食べれないメルラン(英語でホワイティング=日本ではシロギスにあたる)大きさはキスの4倍はあって塩焼きにすると美味しい。メルルーサ(スペイン読み=くろむつに近いと思う)も塩焼きにするとめちゃ美味しい。数の子は西洋人は食べない・・・ニシンの汚物扱いで・・・・畑の肥料だそうな。しかし入手可能で安いのなんの。マグロのハラミつまり大トロはゴミで捨てるから、昔はただでもらえたが・・・最近はすし屋で出すそうな。

アンコウは揚げ物にしてライムを絞って食べると、これまた最高。アンコウのことをモンクフィッシュ(モンクは修道僧のこと)というが魚屋でも地中海ものではない。パリでは地中海ものは夜行列車でオルリー空港の近くの魚市場に夜中に着く。

なんでこういうことを知っているかと言うと、ブリュッセルの画学生の時、アルバイトに日本人向け魚屋で魚をおろしたりしたものだ。ついでにパリにマグロの仕入れに行って、夜が明ける頃市内で降ろしてもらって、朝一番のバゲットが焼けるのを待って,最高の焼き立てを賞味したら、ルーブル美術館に寄って夕方までフランドル絵画を堪能した。

このころはお金もなく、恐ろしいこともなく・・・ちょっと世間知らずで・・・まあ普通に馬鹿だった。あの時代に戻りたいね。

ところでオリンピックをずっと放映しているNHKや民放だが・・・統一教会の問題やパーティー券の問題は何処にやったのか??

権力者に言われて知らんぷりするのか。

やれやれ、終戦記念日までに在りんピックは終わったな!!スポーツに命を懸けられる人たちを多様性の一部として認めるが、もっと注目すべきこの国の問題があるからね。

 


体力消耗に危ない対応

2024-08-08 10:52:49 | 絵画

この夏が異常気象から毎年続くであろうことは容易に想定できるが、上野の国立西洋美術館の前庭の彫刻はコンクリートの上に設置された。見たくもないが、この暑い夏に誰が鑑賞に訪れるだろうか?おバカな学芸員と館長によってコルビジエ案と称して、前庭の暑さ対策やロダン自身の考えを考察した前の彫刻展事案を排除して、コンクリートの上に置いたのだ。以前から観客のことを思い、警備の者に庭に水を撒いて、コンクリートの輻射熱を取り除くようにお願いしてあったのだが・・・・その時の館長は結果を考えておらぬだろう。なにせ所蔵品を見もしない、研究もしない連中だから。涼しい部屋でのんびり本でも読んでいるのだろう。

しかしこの夏も暑い。度を越していて、外には出られない。のにもかかわらず義理の兄がまた3度目の大島に行くと言い出して、アッシー君を務めた。二泊三日で走行距離は600㎞を超えた。義兄は82歳で大島の海水浴場でクロールで20mを往復して見せた・・・・若い(?)私には真似できない元気だ。途中くたびれた私は2度自損事故をおこしてJAFを呼んで助けてもらった。やはり疲れはピークだった。最後は山口市の嘉川の建築現場から浜田まで135㎞を帰るのに必死であった。9時近くに暗くなって帰宅すると、猫たちは多くは行方不明でふてくされていた。「とうちゃん!!缶詰食わせろ!!」という感じ。

とにかく猫に食事させて、私はごろんと横になると、かゆい!!かゆくて、腕のあつこちにまるで蕁麻疹のように赤い斑点が無数に出来ていた。これは、ひょっとしてダニに食われたか? もう体力は限界で、ぼりぼり引っ搔いてキンカンを塗りたくるが・・・・。

もう、ビールを飲んで寝たかったのに・・・ビールはまずいかも・・・・体温が上がるともっとかゆくなるから・・・くそー!!もうすごく不幸に感じた。風呂に入って汗を流したが、38℃の風呂は猫の体温で・・・・かゆい。もっと冷たい「水風呂」がふさわしかっただろう。とにかく横になって休んだ・・・・・が、かゆい!!またダニに食われたか・・・・と寝床を掃除するが、ダニらしき痕跡は無し。かゆいのは腕が主で、しかも手首と一の腕に集中していた。おかしい。

で、ちょっとおかしいのは・・・ひょっとして紫外線アレルギーか??・・・・以前にも釣りに行って裸出した腕に蕁麻疹のようなプツプツが出来たのを思い出した。付けられるのはキンカンより、副腎皮質ホルモンの入ったかゆみ止め???・・・・が直ぐにはないから、冬に乾燥肌のかゆみ止めに着けるメンソレータムの塗り薬で対応。

しかし、本質的な対応ではない。おそらく体力が消耗してアレルギー反応が出てきているのだと解釈。ユンケル飲んで寝る。カユカユ2日目は少し斑点が退いてきたように思う・・・・で、くそー!!飲んでやる!!つまりビールを飲みたかったので、ちょっと考えた。そうだ水風呂で体を冷やせば、ビールで体があったまってかゆくなることはあるまい!!と・・・考えた。で、34℃くらいで体が冷たいと感じる温度の風呂に入ってビールを飲んだのだ。ひひひっつ!!やはり痒くならない。それどころか赤い斑点が消えてきた。この夏は水風呂でビールだ。

しかし、ちょっとこれは乱暴だったかも。これを読んでくれる人にすべて通用するかどうか・・・分かりません。で、問題の訴訟の件で裁判所と警察に行ってきた。長袖の白いワイシャツを久しぶりに着て、日差しを避けた。東京では日傘をさして出歩く人も多いらしい。西洋美術館のコンクリートの前庭に日傘をさして彫刻を鑑賞するだろうか?しかし《考える人》は南に設置して逆光になったから、観る人も面白くないだろう。

皆さん体力消耗に気を付けてください。

 


日本の文化 妥協

2024-08-04 11:49:09 | 絵画

日本人にとって意にそぐわない決断をしなくてはならないとき「妥協」という。ちょっとこの国では当事者でない者が「あまり大事(おおごと)にしないで・・・もっと・・・」と周囲から「妥協」を勧めることが多くみられる。

例えば、ウクライナの戦争が始まった時、大国ロシアに対して勝てないのだから「和平案」と飲んで戦争拡大を避けるべきだと、多くの日本人がそうした意見を述べた。知識人ぶっている者も、TVでコメンテーターとして活動している者にも「和平」を唱えることが人が死ななくて・・・・と考えたのだろう。しかしウクライナの当事者にとって違った。たとえ死んでも自分たちの国、文化、歴史は守るべきだと、愛国心がどういうものであるのか見せつけた。彼らが受けたスターリン時代からの迫害、支配は我々には分からない。だから彼らの立場に立って論理的であるかどうか一歩下がって考えるべきだった。私も、もしこの国が侵犯されたら、このとしでも銃を取って戦うつもりだと決意をもった。

当事者と当事者でないとでは、置かれた責任や選択の範囲が異なることを、後者はあまりにかけ離れて「責任のない」ことを言うのだ。意外とこの国の国民は平気で「妥協」をすすめる。その相手のためを思て言っているつもりだから困る。なにかそれがこの国では「美学」なのか?もし親せきや友達ならば「何か必要な時には言って!!助けるから」と言うのが良識的な関係だと思うが・・・。トラブルは避けて通るのがこの国の「国民性」の様に思える。この国の外交に於いても隣国が戦争の危機に瀕していても、曖昧な態度で距離を置いて見ている。何かあった時にこの日本は助けてもらえるだろうか。最も助けにくい対応の国に明確に答える義務はない。

他人にアドバイスのつもりで「妥協案」を勧める場合、気を付けるべきは自分が年配であるからとか親戚であるとかで一言言ってしまうと、肝心な「当事者」である立場の理解がされているかどうか考えるべきだが・・・・しかしそれなしにいろいろ言うと折角の人間関係も台無しになる。

問題は別の所にある・・・日本に生まれて日本で教育を受けると、周りがそうだからという価値観が身に付いていて、「まず相手のことを考えてあげよう」というのが情緒的であって、論理性が欠如して助けになるどころか「気分を害する」方向に行ってしまうことだ。しかし助言を言ったつもりの方は「なんと理解力のない奴だ」と思うから、感情的なトラブルに発展するだろう。この国の文化でしょう?