吾輩は子猫である。ともちゃんの子の生き残りの二匹だ。
生まれて一か月くらいだ。名前はまだない。なぜなら、まだいつ死ぬとも分からないからだ。それに性別も分からない。
だからと言って名前が欲しい。どうせ父ちゃんは性別関係なしの名前を付けるのは得意だ。
てんちゃん、ぷんちゃん、ぽんちゃんとか、みそ、みりん、しょうゆとか、黒猫に青ちゃん、赤ちゃんとか・・・・はる、なつ、あき、ふゆ・・・もいたね。11月3日の文化の日に上がり込んで父ちゃんのベットで寝ていた子は「文子=ぶんこ」にされた。
父ちゃんの一番最初の子は「たまちゃん」だった。アメリカンショートヘアの来歴が明白な唯一の子だ。だから本当はもっと厳かな名前にすると言って、父ちゃんは「タマ・サン・ミッシェル」と名付けた。動物病院で受け付けのお姉さんに呼ばれるとき「タマ・サン・ミッシェル・河口さんのお父さん!!」と呼ばれて「こりゃ、やべぇー!!」と思ったために、ただの「たま」になった経緯がある。病院では猫にも苗字が付くんだねえー?
で、父ちゃんのつける名前は二字にするのが猫たちにとっても良いだろうと、独断で信じるようになった。
ともちゃんの子供は奇妙なんだけど、2歳のお兄ちゃん「ゆらちゃん」1歳の弟「くまちゃん」が何時もともちゃんに甘えてくっついていて、二匹の子猫のお兄ちゃんとして「子守」がてら世話をしているようなのだ・・・ゆらちゃんはクリーム色の子をくわえて、まるで自分のもののようにしている。この子はまだ良くハイハイが出来なくて、短い脚でバタバタと移動する。見ていてやばいと思う。ほっておくといけないと思って、わしづかみにしてともちゃんの所に戻しに行ったら、ともちゃんが「なにこれ??」という反応。私の手から逃れた子猫は一目散に物陰に逃げた。「ふん!!恩知らずめ!!」と。
一体どういう家族になるのだろうかと心配する。また名前はどうしようかね?もう一か月しないと乳離れはしないだろうから・・・待つかな?
昨日、お風呂で髪を切った。ここ半世紀近く散髪屋に行ったことがない。お金がもったいないから・・と続けた散髪だが、ときどきトラ刈りにすることがある。まあ自分は見えないからね。今回も手で髪をつかみながら感覚で切っていたら、足元がおかしい、くすぐったいのは何かと・・・なんと見たら、足首にはムカデ。「ぎゃっ!!」と払ったら、まさかの「チクッ!!」と・・・右手の人差し指を刺されました。痛いです。ハチに刺されたのと同じくらいだけど、何やら針が突き刺さっている感じが翌日になっても抜けない。痛いから絵が描けません(言い訳ですけど)。
今夜はフクロウは鳴かない。中秋の名月は三日前だったが、月は曇りでどこかに行ってしまったのか。だが月見草は健気に咲いている。