河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

体調を整えてみる

2020-01-09 06:11:45 | 絵画

一昨年の10月8日に坐骨神経痛を患ってから、めっきり体力が失われたように思う。何事につけても「気力」が必要だけど、それが十分とは言えないほど、「優柔不断」な生活を送り始めた。そこそこ昔から優柔不断な性格と批判はあったけど、健康に関わる生活習慣に気を使うことをしなかったから、年齢以上の衰えを感じる羽目になったのだと思う。

その坐骨神経痛を患っている人は意外と周りにいることに気が付いた。ネットで坐骨神経痛の原因を調べて、遠因が良く分からなかったが、其の二年前に「帯状疱疹(ヘルペス)」から始まっていることを知った。ヘルペスは子供のころに患った「水疱瘡」の菌が長い間、腰椎などの神経節に留まって、ある日疲れから免疫力を失った時に突然暴れて神経痛を引き起こし、腰痛などの神経痛から、更にもっと重篤な坐骨神経痛に転嫁するらしい。

坐骨神経痛は腰痛と違って、歩くことが出来なくて、起き上がることも出来ない状態になるから、いきなり要介護3レベルになった。いや最初の3週間は要介護5レベルであっただろう。(だからと言って、支払った介護税に見合う行政サービスはしてくれないことが良く分かった)なにせ大小便も自分独りで出来なくて・・・・寝たきりでオシッコだけはバケツに取ったけど、ウン子は3週間ご飯を食べても出なかったのであるから・・・不思議だった。とにかく二度と経験したくない。

そのためにも、注意事項は守るのが良いだろう。

①運動不足にならない。

②高血圧に注意。毛細血管にコレステロール、脂肪がたまるとか、血行を悪くしない。

③足腰を冷やさない。特に寝ている時は寒さに鈍感になって、冷やしていることがある。また、寝返りを打たず行儀良く寝る人は部分的に圧迫して血行を悪くして、そこの神経に炎症を起こしやすい。腰痛はこのような原因だ。

④ストレスをためない。

外科医は対処療法しかできない。痛み止め処方が彼らの手当てだ。湿布薬に「冷シップ」を出すなんて、やぶだ。筋肉の炎症は冷シップで、神経痛は温シップだ。要するに坐骨神経痛にせよヘルニアにせよ、現代医学では神経系統の病気を薬で治すことはできないから、漢方薬、鍼灸、マッサージなどもいろいろ試しながら、自分の症状にあった治療を試みるしかない。それには時間がかかる。坐骨神経痛は後遺症としてしびれや痛みが残る。

だから、肉体的にも精神的にも健康であることを肝に銘じた。しかしこの半年、咳と痰に苦しめられた。絶えず咳が出て、息が苦しく痰も出る。寝ようとすると咳が出て寝られない日が続いて、昼夜逆転して、ニ三時間づつしか寝れずに疲れが溜まって辛かった。医者に行くと細菌性アレルギーではないと・・・またネットである日、イギリスの青年がダウンの掛布団を新しく購入してから2週間ぐらいで、呼吸が困難になって体力もなくなり二階に寝るために上がるのに30分ぐらい必要としたという記事があって、MRIで診断して、医者は「過敏性肺炎」であると見立てた。それはアレルギーが原因で肺の中に炎症が起きているからだと・・・まで読んで、私も何やら呼吸器の炎症が咳と痰になって表れていると思うようになった。一月前に医者に血液検査で判明するアレルギー検査をお願いしていあるが、その前に自分としてできる改善方法に「ダウンの布団」ならぬ「安物の枕」を処分した。この枕の中身は30年ぐらい前のものだろう・・・・結構物持ちが良い・・・なんて!!馬鹿じゃないのと思われる・・・新しい枕に換えたとたんに「咳と痰」が60%くらい減って、夜も眠られるようになった。恐らく枕の中身が劣化してマイクロプラスティックに分解し、この小さなホコリを吸い続けて・・・肺が炎症を起こしてきたと思う。あとはもう少しベッドを掃除したり、シーツを頻繁に取り換える事にした。お陰で洗濯の回数が増えてくたびれる。

まだ血液検査の結果を聞いていないが、寝室は空気清浄機で静電気で微細なチリを除去できる機械を持っているのを思い出した。・・・どうも独り者というのは、日常生活に「知恵」が働かないから・・・しかももう私は高齢者だ。

猫が25匹いるからまだ死ねない。それにまだ満足が行く絵を描いていない。

と、ここまで書いて、この者はどれだけ不摂生な生活をしてきたのかカミングアウトしていると・・・。

年を取るにつれ、健康が一番。それから生きがいとなる喜びの人との絆、趣味、信念など、今後独り者の高齢者が増える中、孤独だけは感じない唯我独尊自分の自分にしよう。

・・とここまで書いてある朝、寝起きに枕元のマグカップにのみ残した水を飲もうとしたら、中に黒い小さなゴミが二つ・・・・何だろうかと、よく見てみると・・・それは「ノミ」だった。ノミが入水自殺でもしたのか?・・・おかしい。0.5mmほどの大きさで、しっかりと足まで見える。「こいつらアホや!!」・・・だが、自分は何なのか?猫が私のベッドで昼寝する状況は改善しないと、と思う。冬にノミに食われてます!!

 


新しい年に切り替わりましたか?

2020-01-05 13:25:25 | 絵画

かつて、山本七平氏がゴーストライターとして書いたとされるイザヤ・ベンダサン著「日本教について」という本があったが、読んだことがおありだろうか?

1970年代を鬱々と生きていた人は読んでいたと思う。当時の日本人にとって己のアイデンティティを持ちたかった若者が多かったように思う。そういう社会の流れに応じた見方がされていた考えが基本に在って書かれていたと思う。その中に日本人が良く使う「心機一転」と言うか、心を入れ替えるというの日本人独自の国民性と言える性格を考察した内容があって、当時の私は「なるほど・・」と感心したのを憶えている。

それは敗戦時に「一億総懺悔」となった前は「一億総玉砕」という標語が終戦間際に追い詰められた日本人の心情(信条とも)であったのが、敗戦とともに180度ひっくり返って、心情が入れ替わったという話を「天秤」に錘を載せる仕組みに例えて説明したのを感心したのである。日本人は精神性をコントロールするのに、この「天秤」を自在?に操っているという。天秤の皿の上の一方に「問題となる出来事」を載せ、もう一方に「対応策」を載せて精神性のバランスを保ってきているという。その対応策の限界がきて、更に対応し続けるかというとそうでもなくなる。太平洋戦争は原爆投下で、「対応策の限界」が来てしまって「終戦」が決まった。そして日本人の精神性を強制していたバランスはひっくり返ったのである。つまりその時日本人は天秤皿の上の問題と対応策を天秤棒をひっくり返して振り落としたのである。ここで器用に「心機一転」生き延びる道を得たのである。この国民性は「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という性格にも通じているから、過去を総括できる知性や理性を持ち合わせる機会を失わせているから、何時まで経っても合理的な考察が出来ないでいる。その著作の題名が「日本教」と宗教的な扱いをしているのは、日本人の潜在的信仰の様だと言っているのである。

この「日本教について」に似た著作が去年の六月に韓国で発行された。「反日種族主義」という本で、11月15日に日本語の訳本が発行された。この著者は韓国の経済学者で自分の専門分野の研究を通して得られた事実を基に、朝鮮人ならびに韓国人の反日主義を分析して韓国国民に、その負の性格の改心を呼び掛けている。

著者5人は学術研究が求める結果として「理知的な理解」で歴史を歪曲から事実に近づけようとする。しかし朝鮮半島のこれまでの最高権力者はその我欲からグローバルな良識忘れて、権力で己の個人的な野心のままに国民を導こうとしてきた。そのことで国民が外の世界と繋がらずに内向き志向を繰り返し、情緒的に劣等感に縛られ思考停止の状態にあることを憂えている。つまり内向きな者は外向きには他者に迎合するから、己のアイデンティティを持ち得ていないことが日本人にも良く似ているパターンである。

ところで正月ですね。また何か心機一転しましたか?

海外ではイランとアメリカの関係が緊迫して、カルロス・ゴーンがクリスマスに日本人が浮かれている間に脱法逃亡しているのに、安倍は正月は映画にゴルフだって!!ゴーンも安倍も心機一転ではなく、初心貫徹だったんだね。