NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

森の健康診断リーダー研修 (10月6日)

2013年10月08日 | 協力
いよいよ来週12日に森の健康診断が開かれます。
そこで本日は、リーダーを勤める中部大学の学生さん達への養成講座締めくくりの実習です。
実際の人工林で、植生調査、林分調査、間伐実習を行いました。
参加者は学生さん25人と上野先生を加えて26人、実習現場の山林管理者野井生産森林組から中垣さん、我々は3人です。
最近森の入り口で森造りにかかりっきりになっていた我々も、久しぶりに典型的な手入れ不足の人工林に入りました。
(ここは、野井生産森林組合が少し間伐をしています。)


やはり、地面の硬さと乾燥、色彩の乏しさ、空虚な空間が印象的でした。


計測の結果はSr14、超過密でした。
学生さんにはこの結果が意外だったようで、これで超過密なの?という声が上がりました。
Sr20以上にするには12本/100㎡を7本/100㎡、つまり最低5本切らなくてはなりません。
40%から50%の間伐率になります。
実際切り過ぎという印象を持つ位の強度間伐をしないと直ぐに樹冠が塞がって、下層植生が育つための光が数年間に渡って林床に届きません。
しかし、実際はなかなか思い切って強度間伐が出来ません。

昼食を挟んで午後から間伐実習を行いました。


天気が良ければ開いた樹冠で林内の明るさが変化するのを実感出来たのですが、生憎曇り空でしたので劇的な変化が今一つでした。

最後のまとめは、川を挟んで向かい側の我々の活動地の森の入り口へ移動して行いました。
(今年のいつまでも続く暑い日々で、写真真ん中の囲炉裏は未だ活躍していません。)


後は12日の本番を残すのみです。
当日は、ここで学んだ知識や感覚を生かして、楽しくて有意義な一日を過ごしましょう。
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