中流家庭

昨日のニュースでマンションの販売件数がかなり減少していると出ていた。
景気はまだまだ上が見えてこない。

-- -- --

都内某所に古いマンションの建てかえがあると昨年耳にした。
完成は来年。
価格も間取りも未発表だったが、知的好奇心で資料を取り寄せてみた。
送られてきた資料の質とその施工業者の名前で高級だろうとすぐに思った。
暫くしたら完成予想のDVDが届いた。その眺望、ロケーションから戦意喪失（はなから買えませんけど）
先月その建設現場を通ったが、ここなら誰でも欲しいという場所だった。

旧所有者のほとんどの５０軒ほどがこのマンションにまた住むというのもその場所的価値が高いことを物語っている。一般への分譲分の三十数軒分は初日完売となったとニュースに出ていた。

不況でも億ションを求める人はいるのだということを痛感した。

この会社の別物件の資料もDMで届いたが、２億円後半から４億円程度の物件だった。

バブルの頃、日本のほとんどの家庭は中流だという意識を持っていた。
郊外の建売住宅を購入し趣味を楽しみ家族とアウトドア。仕事帰りにお洒落に飲んで、OLさんはジュリアナで踊るといった時期だった。
子供にテレビゲームが普及し、個人主義が進んだ。

この日記を書くにあたってインターネットで年収の資料を検索してみた。

年収１千万円以上の人は全体の5%ほど。１千万円前後の人の割合は変わっていないが、就労者全体の1%に満たない年収２千万円以上の人は2001年から5年間で30%増えていた。
多分そのクラスの人たちは現在でも高額所得者だろう。
極々少数の富める人とそれ以外の人。
いつの間にか日本は「総中流」から脱してしまったようだ。

DP2
先々週撮影したいつもの喫茶店の一枚。