ほんわか（南こうせつ）

3日前のことだが、地元で南こうせつさんのコンサートがあった。
名古屋での仕事を開場時間に合わせて切り上げさせてもらい、会社に戻ってそのままコンサート会場に入った。

昔若者だった人たちが多く、アンコールまで客席に座ったまま曲を聴くコンサートだった。そのせいか、日頃の生活で疲れてる一部のお父さんお母さんは、こうせつの心地よい声でコックリコックしてた。それもいい。
僕自身も前日ほとんど寝ていなかったので、つられて寝てしまいそうだった。

僕はJAZZ好きと言いながらフォークも好きで、高校時代はかぐや姫やポールサイモンのギターのファンだったこともあり、知っている曲も多かった。
コンサートが終わってそのまま会社に戻り、翌日の東京での打ち合わせの資料を作ったりで、深夜に終わって4時に起きて東京に向かっていたので、慌しい日常にぽっかり穴が開いたような時間となった。

R-D1+Nokton35mmF1.2
最近ちゃんとした写真を撮ってなくて、去年の今頃の没写真から一枚。

刺すような

きょうは日帰りで東京に行っていた。
連日3時間ほどしかとれない睡眠時間だったので、きょうはバスで往復した。
信州人からすると、東京は暖かいのだが、コートを着てる人が多くて驚く。

仕事は夜まで続き、食事も摂れないまま、高速バスに飛び乗った。

山梨から信州に入ると、外気が一気に冷え始めて、窓ガラス側の肩にスーツ越しの冷気があたった。
八ヶ岳の辺りまで来ると、刺すような冷たさが窓側の肩だけに感じた。

R-D1+Nokton35mmF1.2
近所の落葉。

この場所は

この写真の場所は、銀塩で撮影したくて、NikonF3を知人から借りて、娘といっしょに撮影した場所。
もう何年も経った。ぼくのHPにその時の写真がある。
あの頃の娘はまだ小学校だった。
今じゃもう高校生。
老いゆく人間の月日の流れはゆるく、若者は時を駆け抜けるから、多分もうしばらくすれば、あの頃はまだ高校生などと今を振り返るようになるのだろうな。

R-D1+Nokton35mmF1.2

露天風呂

昨日はテレビで、近所の神社に行くといいなどと言ってたのをいいことに、自宅に持ち帰った仕事をやめて近所の神社に出かけた。
モミジも枯れ始めていたが、日差しは暖かかった。

南アルプスを眺めたら雪を冠っていた。
「もう少しだけ近くで見てみたい」

ダム湖の襞に沿うようにくねる道を、ファンファンとヒールアンドトゥーをしながら気持ちよく走った。
夕日に染まる赤石岳をもっと近くで見たかったけど、仕事もあるのでこんな記念写真だけ撮影して帰ってきた。
この写真の場所の近くに赤石山脈の登山口があり、露天風呂もある。
ついでに帰りはそこで風呂に入った。

もう少しで雪で閉鎖になるこの温泉は、夕方になるとしっかり冷えてくる。
風呂はすべて露天で、しっかり暖まりながらでないと、体を洗っているうちに冷えてしまう。
でも、眼下に谷を見下ろして、赤く染まった綿菓子みたいな雲を見ながらの露天風呂は気持ちがいい。

R-D1+Nokton35mmF1.2

RAKUYOU

信州は南北に長く、日本海側の気候の地域から太平洋側の地域まである。
ぼくの住む地域は太平洋側なので、冬は雪が少なく、朝晩の冷え込みが厳しいだけだ。

地方版の天気予報では、雨予報が雪予報に変わり、連日冬タイヤでもタイヤチェーンをつけないと通行禁止の警告が出ている。
顧客がその地方にもいるので、冬支度は早めにしておく必要があり気になる。


このところ、今まで以上に時間に追われていて、他の人のブログを見ることも、自分のブログの更新もできていない。申し訳ないと思う。
朝霧に包まれた山や、柿の葉に埋もれた農家の庭のバイクなど、移動中に撮影したいものが見つかっても、スケジュールに追われて車を停めることができない。
カメラを持ち歩くこともなかなかできない。
週の半分は出張なのに、社員と同行していてカメラを構える時間がない。
帰社してもミーティングと資料作成で時間が足りない。
来週もスケジュールがぎっしりだ。
東京や名古屋の日帰りで、クリスマスイルミネーションの前を足早に通るだけになってる。

こうしてブログを書く時間があるのだから、実のところ、時間なんてどうにでもなるんだろう。
時間の使い方が下手だと痛感。

携帯電話F904iにて。
近所の柿畑。

スイングガールズ

車で15分くらいの地域の収穫祭で、スイングガールスという映画のモデルになった蓼科高校のジャズクラブのライブがあった。
会場の小学校の体育館は満員だった。

1時間の演奏は、総勢40人ほどが、各曲ごとに15名程度ずつ演奏して、
各パートの女の子たちは変わるがわる前に出てソロを吹いてた。
中学の頃、ぼくもトランペットやコルネットでソロを吹いたことあるけど、
その独特の緊張感と高揚感を思い出した。
高校大学とずっとバンドやってたのも、ステージの楽しさがあったからかもしれない。

みんなとても上手だ。
ぼくの学生時代より、ずっとずっと上手だ。
才能もあるのだろうけど、情熱と努力とよき指導者と仲間がいるからこんなに上手になれるんだろう。

きょうのステージが今年最後だそうだ。夏から今日で24ステージ目だそうだ。
1年で30回のステージをこなすらしい。これはかなりのハードスケジュールだ。
でも、ずっと頑張ってほしい。
先生、頑張って。

いい演奏をありがとう。

最後の曲はアートブレーキーのモーニン。
これは僕が大学時代に全員でしょっぱなでやってた曲で懐かしかった。


S5Pro+DX17-55mm
カウントベイシーの曲になると、ベストアメリカンリズムって言われたフレディーグリーンみたいなギターのカッティングがとっても気持ちよかった。
大学の頃、こんな刻みやってたなあって思い出した。

下弦の月

夜9時、娘を塾に送るために駐車場に向かった。
空には下弦の月。
ディスチャージヘッドライトの青白い光と月の蒼い光で、路傍の小菊も青白く浮かび上がった。

S5Pro+DX17-55mm

白い息

僕の会社は河岸段丘の途中にある。
そこに移って数年経つ。
河岸段丘を一段登りきったところに娘の通う高校がある。助手席に娘を乗せてその坂を車で上っていると自転車に乗った高校生たちを抜いていくことになる。

長い長い坂道をまるで機関車みたいな真っ白な息を吐きながら、高校生は自転車で上っていく。

息子たちもこの坂を自転車で通った。

30数年前、ぼくもこの坂を自転車で上ってた。
神社の300段ほどの石段が左に見えた辺りから、徐々に坂は急になり、長い坂道が続く。景色がとてもいいのが救いだ。
健脚でないと、足をつかずにこの坂を上りきるのは難しい。


父が生きていた頃、今のぼくより年が上の、父の会社の従業員さんが自転車で通ってきていた。
夕方この坂を車で通ると、段丘の上に住むその従業員さんが帰路の途中にこの上り坂を自転車を押しながら歩いていたり、坂の途中で休んでいる姿をよく見かけた。

この坂の途中の同じ場所でいつも2回休んで、段丘の下の天竜川や川の向こうの南アルプスを見ながら煙草をくゆらせていた。


坂の上の高校に今通っている娘は、ぼくの会社がそこにあることをいいことに、毎日ぼくの車の助手席に乗ってる。
うちの娘にはぼくの父の記憶はない。ぼくの父の会社の記憶もない。
二人とも娘が生まれた頃いなくなった。父の会社も父といっしょに無くなった。


白い煙草の煙をだしてた従業員さんの記憶は、ほんのちょっと前のような気がしてるけど、僕だけが記憶しているもうずっとずっと古い話になってしまった。


S5Pro+DX17-55mm

今年の紅葉

昨日、出先に向かう途中で、毎年行く紅葉の綺麗な場所に寄った。
でも、今年は赤くない。
黄ばんで枯れてる。

天候が不順だからかもしれない。


S5Pro+DX17-55mm
この写真は先々週、ぼくの住む町にて撮影。

我侭

名古屋の栄のオアシス２１は、テロメアさんが水の宇宙船とコメントされた特徴のある建物だ。
どこから撮影しても絵になる。

ここはバスセンターで、名駅発の高速バスのひとつめの中継点にもなっている。
ただ予約したバスの時間変更は受け付けず、始発の名古屋駅まで行って時間変更するか、ここで待ってバスの運転手と直接交渉するかしてくださいとしか言わない。
どれくらい混んでいるかも調べられない。

不便だとも感じるが、便利すぎるから不便と感じるのだろう。
これを不便と思う自分は我侭な男だと思う。

GRD
この写真のテーブルで、軽食を食べながら仕事の整理してバスの搭乗時間を待った。