雨の日には車をみがいて。
五木寛之の小説のタイトル。ずっと昔読んだ本。ちょっと捩ってみた。
今日は雨。今日の空の様に心が重い。最後に撮影してから2週間ほど。ネタがなくて止まったままのブログのアップ用になんとなく家の庭を撮影。
車を磨く気にはなれなかったけど、買ったままになっていたCDをかけながら読めずにいた本を積み上げて片っ端から読んでいる。
先ほど前はTHE COUNT MEETS THE DUKE。今はART TATUM。重い空には軽い音楽が合う。
アートのユーモレスクは軽妙なのにちょっと儚げだ。
本を読んでいるけど、少し読んでは頭の中が道草をする。暴走に近い。
文芸春秋3月号の田中慎弥の受賞の言葉の最後の「全選考委員に心から感謝します。本当に」という一文がこの人らしいなあと思い、毒を吐きながらもどこか愛されるこの人の言葉に和んだ。
才能ある人は清く簡潔で多くの毒がひとつの優しさで許される。
もし僕ならさもしく低頭平身御礼やら世話になった感謝や、忘れかけた恩人やらの名前まで出していい人を装うだろうに。
「共喰い」を読み始めて数ページ。田中さんの文章を読みながら田中さんは多分そんなに多くない異性経験の中でこれを書いているんだろうとなあと想像し、脈絡無く十数年前の真夏の日のことを思い出した。
以前の事務所の天井から水が落ちてきて二階に行くと、長い黒髪のまだ少女の面影を残した女の子が出てきた。
胸元と脇が大きく抉れたサマードレスを着ていた。
ドアを開けてドアノブを掴んだ細い腕と脇の隙間から、薄い体と肋骨が透けた細い体と不釣り合いな乳房の膨らみが見えた。
用件を伝えると、謝る胸元からまた不釣り合いな乳房の向こうに薄い胴が見えた。
昼過ぎに取り寄せていた本が2冊郵便で届いたので、この2冊を割り込みで読んだ。
そしてもう1冊の読みかけの本を開いた。
「小澤征爾さんと、音楽の話をする」という題名の小澤さんと村上春樹さんの対談集だ。
僕が小澤さんのファンだと知ってる友人から、誕生日プレゼントとして頂いたものだ。
もう5時を過ぎ少し暗くなってきた。
CDはスタンゲッツに変わった。
このまま村上さんの本を読んでいよう。
Leica M9-P + nokton 35mm F1.2
次々に割込みがあるが、文芸春秋は最後まで読めるのだろうか。
そういえば、昨年の文藝春秋の3月号も割込が多くて読み終わらずに人の手に渡った。
五木寛之の小説のタイトル。ずっと昔読んだ本。ちょっと捩ってみた。
今日は雨。今日の空の様に心が重い。最後に撮影してから2週間ほど。ネタがなくて止まったままのブログのアップ用になんとなく家の庭を撮影。
車を磨く気にはなれなかったけど、買ったままになっていたCDをかけながら読めずにいた本を積み上げて片っ端から読んでいる。
先ほど前はTHE COUNT MEETS THE DUKE。今はART TATUM。重い空には軽い音楽が合う。
アートのユーモレスクは軽妙なのにちょっと儚げだ。
本を読んでいるけど、少し読んでは頭の中が道草をする。暴走に近い。
文芸春秋3月号の田中慎弥の受賞の言葉の最後の「全選考委員に心から感謝します。本当に」という一文がこの人らしいなあと思い、毒を吐きながらもどこか愛されるこの人の言葉に和んだ。
才能ある人は清く簡潔で多くの毒がひとつの優しさで許される。
もし僕ならさもしく低頭平身御礼やら世話になった感謝や、忘れかけた恩人やらの名前まで出していい人を装うだろうに。
「共喰い」を読み始めて数ページ。田中さんの文章を読みながら田中さんは多分そんなに多くない異性経験の中でこれを書いているんだろうとなあと想像し、脈絡無く十数年前の真夏の日のことを思い出した。
以前の事務所の天井から水が落ちてきて二階に行くと、長い黒髪のまだ少女の面影を残した女の子が出てきた。
胸元と脇が大きく抉れたサマードレスを着ていた。
ドアを開けてドアノブを掴んだ細い腕と脇の隙間から、薄い体と肋骨が透けた細い体と不釣り合いな乳房の膨らみが見えた。
用件を伝えると、謝る胸元からまた不釣り合いな乳房の向こうに薄い胴が見えた。
昼過ぎに取り寄せていた本が2冊郵便で届いたので、この2冊を割り込みで読んだ。
そしてもう1冊の読みかけの本を開いた。
「小澤征爾さんと、音楽の話をする」という題名の小澤さんと村上春樹さんの対談集だ。
僕が小澤さんのファンだと知ってる友人から、誕生日プレゼントとして頂いたものだ。
もう5時を過ぎ少し暗くなってきた。
CDはスタンゲッツに変わった。
このまま村上さんの本を読んでいよう。
Leica M9-P + nokton 35mm F1.2
次々に割込みがあるが、文芸春秋は最後まで読めるのだろうか。
そういえば、昨年の文藝春秋の3月号も割込が多くて読み終わらずに人の手に渡った。