あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

スーパージェッター

2013年04月03日 12時16分35秒 | S5 Pro
この黄梅院はずっと前から知っていたが桜を観たのは今年が初めてだ。

小学生の時のIQテストで成績が異常によかったことで、なにかインチキをしたのではないかと親が学校に呼ばれ校長室かどこかで一人再度テストをさせらたことがあった。
だからと言って学校の勉強が特にできるわけでもなく僕は田舎の小学校から中学高校大学と常に3流のまま現在に至っている。

祖母からは「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」と上杉鷹山の言葉を口癖のように言われていたような気がする。
僕は「為さねばならぬ」を実践したような生き方をして現在に至っている。

もしかしたら末は大臣かと思ったのかは知らないが、母がこの田舎には珍しい塾なるものを探し当て小学生の僕を入れた。真意のほどはずっと昔に入ってしまった両親の墓に聞くしかないけれど。

それから週2回、ちょっと遠回りしてこの寺の横を抜けて丸いドーム形の小学校の入口にある小さな駄菓子屋に寄って塾に行くのが僕の楽しみになった。
ある時銀玉鉄砲とスカのゴム風船だけが残ったくじを見て小学生の大切な小遣いで2枚のくじを引いたけれど、当たったのはゴム風船だけで銀玉鉄砲の当たりがなくて泣きそうな気分になった。駄菓子屋のオジサンはバツの悪いものを見たような顔をして銀玉鉄砲をさっさと片付けてしまった。
それ以来その駄菓子屋に寄ることはなかったので、この寺の前のルートは変更となり通ることもなかった。

丸美屋からスーパージェッターのふりかけが発売になり、僕はその付録の小さなおもちゃを持って空を飛ぶ想像をしながら町の裏通りを駆け抜けていた。
どうして金属の飛行船がくにゃっと曲がって飛ぶのだろうかなど、僕の疑問は英単語などではなくスーパージェッターのことで埋め尽くされていて、学業には何も効果もなかったが、夢馳せる景色は裏路地の記憶の数だけ増えた。

FUJI S5Pro + TOKINA SD1224DX F4
コメント (20)
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