あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

ワインをつくる人

2024年06月20日 16時16分07秒 | GR
昨日は信州でもかなり山深いところでランチをとった
小さな看板がある以外は普通の田舎の家
数年前まで都会でフランス料理の店を出していた夫婦が出した店だ

店内も少しの改造があるだけの普通の古民家だ

店の中には漬けている梅がたくさん
ご近所の方の分も頼まれてつくっているそうだ

薄暗い各部屋の襖を開けた二部屋それぞれに一つのテーブル
古い調度品と古い本、ワインセラー
スズキメソードの先生から頂いたというレコードが数百枚並んでいた
ケンプ、デュプレなど懐かしい名士たちのレコードがたくさん

ひとりランチをオーダーして、一品ずつ出てくる料理を楽しんでいた
奥様が話し好きで料理の説明から始まってこの地の気候や風土のことなども話してくれた

しばらくすると隣の部屋に農家らしき風体のおばさまがひとりで来られてランチをオーダー

もうしばらくすると一人荷物を抱えた男性が食事に来て、女性と相席になった
お二人とも馴染みの方らしく、お店の奥さんも入って話しが始まった

男性が保冷バックから何本ものワインを出して並べ始めた
隣でランチを食べている僕にも店の奥さんが声をかけてくれてその話しに加わった

男性はワイン用の葡萄を作っている方だった
全く農業ではない業種からワイン造りの世界に入って8年
各地を調査していくなかで、ワイン用の葡萄で有名ではないこの場所がワインに適していると感じて、ここで栽培を始めたそうだ
満足できるワインができたそうで、これから値段をつけて売るので、まだ価格がないそうだ
ワインには封もなく、オリジナルのラベルだけを貼って地元自治体の方に説明に行く途中とのこと

僕は車なので飲めないというと、せめて香りだけでも味わってってと、お店のグラスにそれぞれのワインの説明をしながら香りがわかる程度に注いでもらって香りを楽しんだ

今年のワインは知り合いの都会のフレンチレストランとこの店と自治体がらみで全部終わる予定で、市場に出ることはないとのこと
ワイン談義は続いていたが、食事が終わったのでワインの御礼を言って店を出た

貴重な体験をさせてもらった

ricoh gr
コメント (12)
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