S5Pro

Lマウントレンズとレンジファインダーばかりを使っていると、１ｍ以内の被写体を撮影することがなく、たまに一眼に戻るとそんな距離の撮影をしたくなる。

この写真は暗い駐車場に停めた車のボンネットの水滴を撮影したもの。
ISO1600で手ぶれ防止のVRレンズの組み合わせ。
画角100mm前後（APS-Cなので150mm前後）、シャッター速度はLが表示されたので1秒くらいか。

S5Pro+VR24-120mm

怪しい夜の撮影には、この組み合わせは頼もしい。
VR18-200などがあれば最強だが、それは贅沢というものだ。

被写体

昨日の夕方のテレビで、ネパールで日本人の鍼灸師がボランティアで貧しい人たちに１０年に渡り施術を続けている姿を見た。

９５％の人が病院に行ったこともなく、薬も飲んだことがない。
頭を洗う習慣もない。


以前はその視線でそういう人たちを見る立場だったのに、いつの間にかカメラの被写体として風景や人々を見つめるようになり、その貧困に憂う気持ちが失せていたことに気付いた。

S5Pro+VR24-120
近所の倉庫

お雛様

きょうは雛祭り。
ぼくの住む地方では来月の3日に行われるので、こちらではまだこれからの行事だ。

ぼくの父には兄弟がいて、10歳離れた弟がいる。
実はその間に3人いたのだが、成人を待たずして病気で亡くなっている。

数年前に実家の片付けを頼まれて、古い荷物を整理していたら、父の妹の御雛様が出てきた。
厚紙に手で書いて千代紙を着た御雛様だった。

ぼくの祖父が若い頃は、家業が順調ではなかったこともあるが、その当時に雛壇を飾れる家は限られた家だったのだろう。

ぼくの会ったことのない叔母との最初で最後の接点だった。

あまり考えずに捨ててしまったけど、今はそのことがとても悔やまれる。

R-D1+GR28mm
表参道にて。

向上心

知り合いのお嬢さんが大学を卒業されて、大学院に進むという連絡をいただいた。
娘が院生となるのを機に母であるその方も大学の聴講生となって勉強をされるという。

人にはそれぞれの都合があり若い頃に学び損ねることがある。
最近は改めて勉強をするための門戸は開かれているが、日々の生活に追われてそれを叩くまでに至らない方が多い。

その方の向上心に拍手を送る。

僕と僕の息子たちにもそういう向上心があればと、反省しきりである。

S5Pro＋DX17-55mmF2.8
近所でみつけた松ぼっくり。こんなにでかいのは久しぶりに見た。