小学校図工研修会の報告です!!
みるみる会員の金谷さんが県主催の小学校図工の研修会に参加しました。さっそくレポートが届いたので、UPします!!
みるみるの金谷です。
先日、8月11日に浜田教育センターで開かれた、小学校図画工作科教育講座~子ども達の中での「立体」と「工作」/ねらいを明確にした授業づくりについて~に参加してきました。1日の研修の中に、創作活動(演習)あり、鑑賞あり、講義や実践紹介ありの、たっぷりお得な(!)講座でした。わが身を振り返り、身につまされることも多かったのですが、図工ってやっぱり楽しい!行為からイメージが生まれるって本当だ!などという、うれしい気づきもたくさんありましたので、レポートします。講師は、聖徳大学の奥村高明先生です。
演習(1)ガガ・ハット(工作・針金とアルミホイルを使った帽子作り)
ガガ・ハットの導入は、「アルミホイルでパック!」。鍵や硬貨などなど、身近なものをアルミホイルでかたどっていきました。ホイルって、意外に細かい模様も写し取れたり、手のような立体までかたどれたりできて、目から鱗です!でも、顔や全身をパックした作品(画像)を、紹介された時には、ちょっと鳥肌が立ちました。恐るべし、アルミホイル‼
さて、ガガ・ハットです。ガガとはもちろん、レディ・ガガ様!題材名から、ワクワクしてしまいます。太いアルミの針金を手にしながら、とりあえず頭の大きさにしようと、頭に巻いてねじる。それから、それから、…と切って、つないで、ねじって、手を動かしながらテーマが浮かんで、奥村先生の言葉かけにうれしくなって、またまた、手を動かし考え試して…と、あっという間に時間が過ぎました(面白くって、もっとやりたくて、家に帰ってからもガガ・ハットを作り、今、玄関に飾っています)。
ガガ・ハット制作後のお話の中で、奥村先生の「(僕は、みなさんを)ほめてないよね」の言葉に一瞬「?」でした。私も制作中に声をかけていただいて、うれしい気持ちになって、より手を動かすことができていたからです。「『ほめる』のではなくて『認める』、『聞く』が大事」「作品を手に取ったり、かぶったりしてみるのもいい」とおっしゃって、なるほど!と思いました。確かに、私もほめられてはいないけれど、「星があるね」とか、「複雑になってるね」と声をかけられたり、先生が作品を手に取り、ひらひらしているところを楽しそうに指でつつかれるのを見て、うれしかったし、もっとやろうと思ったからです。「認める」ことは、「言葉」で伝えたりすること以外にも、触れたり、一緒に楽しんだりするなど「身体」でもできるんだなと思いました。このうれしい気持ちを、子どもたちにも味わわせたいです。2学期の授業が、楽しみになってきました。
それと、制作中の奥村先生の言葉かけはとても、さりげないのです。私が針金の扱いでうまくいかなかったときにも、さらーっとポイントをおっしゃる。「ん?私のこと?」というくらい、さりげない。でも、そのようにしたら、すっと、うまくいった「まじっ!?」。
そのような、演習の合間の言葉かけからも、教師としてのスキルや在りかたまでも学ぶことができました。
演習(2)では、島根県立石見美術館学芸員の廣田さんと作られた、アートカード「じろじろみてね」セットを使って、グループで鑑賞をしました。「協力しなさい」「よく見なさい」なんて言われてないのに、ゲームを楽しみながら、カードをよく見て、グループで協力している。もう、ありとあらゆるところに仕掛けや手だてが打ってあるのでした。「発達に応じた必要な手立てを打たずに、子どもが描けない・できないのを、子どものせいにしていないか?」という言葉には、たいへんドキリとしました。図工の時間だけではなく、特別支援教育にも当てはまることです。2学期に向けて、自分の子どもとのかかわり方を見直していこうと思いました。
そうそう、島根の先生方、「じろじろみてね」セットが教材室や図工室の隅で眠っていませんか?カードを出して、「3つのヒント」や「共通点みつけ」から、アートカードゲームをはじめてみませんか?職員研修でやってみるのもいいですよ!鑑賞&チーム力がアップすること間違いなし!(…たぶん)
演習(3)では、「粘土でアニメ!」(立体)。土粘土のかたまりを練る、つまむ、押し込むなどなど、粘土とかかわる行為の中から発想が生まれる!ということを体験しました。形作っては、カメラでパシャリ。また変化させては、パシャリ。と「7枚くらいあれば(アニメが)できますよ」ということでしたが、私は面白くなってしまい、微妙に変化させながら合計60枚くらい撮っていました。粘土を触りながら、「次はこうしてみようかな」「いいこと考えた!」や、じっと静かに「どうしようかな」や、まわりを見て「なるほど」などなど、手も使うけれど、脳みそもフル回転するという体験をすることができました。
講義や質問コーナーでは、次のようなお話もありました。
・立体と工作の違い:目的があるのが工作(ガガ・ハットは、あくまでも帽子)。
・評価:エビデンスが大切、1年間や学期で考える。
・表現は道具とともにある:ねらいにあわせた、道具や材料を選択する。
・描けないのは手だてのせい。その子らしい発達に応じた手だてを打つ。
(例、画用紙の大きさなど。子どもにとっての4つ切りは、大人にとって模造紙の半分)
この研修会で、「なるほど!2学期、挑戦してみるぞー!」というようなアイデアや、モデルとなるものをたくさんいただきました。それとともに、制作しながら「うちも、なかなかやるじゃん」と思ったり、好きなものや遊びがアイデアのもとになっていることに気づいたりと、自分の中にあるパワーに気づいて元気が出たりと、ダブルで元気になりました。
2学期は、スケッチ会や作品展、学習発表会などの図工美術にかかわるイベントも多い学期です。子どもたちが、わくわくしながら活動できるか、それとも、どんよりとやらされ感を漂わせるのか…。もちろん、子どもたちとともに、わくわくしながら学習活動を展開していきたいです。そのためにも、子どもたちとのかかわり方や、ねらいにあわせた手だてについて、見直そうと思います。できていることは続けながら、うまくいかなかったことは違う手を打ちながら、わくわくして2学期をむかえたいですね。
「2学期が、まちどおしい!」そう、言えるようになりたいです(と言いながら、去りゆく夏休みを大変惜しんでいる、今日この頃です)。
みるみる会員の金谷さんが県主催の小学校図工の研修会に参加しました。さっそくレポートが届いたので、UPします!!
みるみるの金谷です。
先日、8月11日に浜田教育センターで開かれた、小学校図画工作科教育講座~子ども達の中での「立体」と「工作」/ねらいを明確にした授業づくりについて~に参加してきました。1日の研修の中に、創作活動(演習)あり、鑑賞あり、講義や実践紹介ありの、たっぷりお得な(!)講座でした。わが身を振り返り、身につまされることも多かったのですが、図工ってやっぱり楽しい!行為からイメージが生まれるって本当だ!などという、うれしい気づきもたくさんありましたので、レポートします。講師は、聖徳大学の奥村高明先生です。
演習(1)ガガ・ハット(工作・針金とアルミホイルを使った帽子作り)
ガガ・ハットの導入は、「アルミホイルでパック!」。鍵や硬貨などなど、身近なものをアルミホイルでかたどっていきました。ホイルって、意外に細かい模様も写し取れたり、手のような立体までかたどれたりできて、目から鱗です!でも、顔や全身をパックした作品(画像)を、紹介された時には、ちょっと鳥肌が立ちました。恐るべし、アルミホイル‼
さて、ガガ・ハットです。ガガとはもちろん、レディ・ガガ様!題材名から、ワクワクしてしまいます。太いアルミの針金を手にしながら、とりあえず頭の大きさにしようと、頭に巻いてねじる。それから、それから、…と切って、つないで、ねじって、手を動かしながらテーマが浮かんで、奥村先生の言葉かけにうれしくなって、またまた、手を動かし考え試して…と、あっという間に時間が過ぎました(面白くって、もっとやりたくて、家に帰ってからもガガ・ハットを作り、今、玄関に飾っています)。
ガガ・ハット制作後のお話の中で、奥村先生の「(僕は、みなさんを)ほめてないよね」の言葉に一瞬「?」でした。私も制作中に声をかけていただいて、うれしい気持ちになって、より手を動かすことができていたからです。「『ほめる』のではなくて『認める』、『聞く』が大事」「作品を手に取ったり、かぶったりしてみるのもいい」とおっしゃって、なるほど!と思いました。確かに、私もほめられてはいないけれど、「星があるね」とか、「複雑になってるね」と声をかけられたり、先生が作品を手に取り、ひらひらしているところを楽しそうに指でつつかれるのを見て、うれしかったし、もっとやろうと思ったからです。「認める」ことは、「言葉」で伝えたりすること以外にも、触れたり、一緒に楽しんだりするなど「身体」でもできるんだなと思いました。このうれしい気持ちを、子どもたちにも味わわせたいです。2学期の授業が、楽しみになってきました。
それと、制作中の奥村先生の言葉かけはとても、さりげないのです。私が針金の扱いでうまくいかなかったときにも、さらーっとポイントをおっしゃる。「ん?私のこと?」というくらい、さりげない。でも、そのようにしたら、すっと、うまくいった「まじっ!?」。
そのような、演習の合間の言葉かけからも、教師としてのスキルや在りかたまでも学ぶことができました。
演習(2)では、島根県立石見美術館学芸員の廣田さんと作られた、アートカード「じろじろみてね」セットを使って、グループで鑑賞をしました。「協力しなさい」「よく見なさい」なんて言われてないのに、ゲームを楽しみながら、カードをよく見て、グループで協力している。もう、ありとあらゆるところに仕掛けや手だてが打ってあるのでした。「発達に応じた必要な手立てを打たずに、子どもが描けない・できないのを、子どものせいにしていないか?」という言葉には、たいへんドキリとしました。図工の時間だけではなく、特別支援教育にも当てはまることです。2学期に向けて、自分の子どもとのかかわり方を見直していこうと思いました。
そうそう、島根の先生方、「じろじろみてね」セットが教材室や図工室の隅で眠っていませんか?カードを出して、「3つのヒント」や「共通点みつけ」から、アートカードゲームをはじめてみませんか?職員研修でやってみるのもいいですよ!鑑賞&チーム力がアップすること間違いなし!(…たぶん)
演習(3)では、「粘土でアニメ!」(立体)。土粘土のかたまりを練る、つまむ、押し込むなどなど、粘土とかかわる行為の中から発想が生まれる!ということを体験しました。形作っては、カメラでパシャリ。また変化させては、パシャリ。と「7枚くらいあれば(アニメが)できますよ」ということでしたが、私は面白くなってしまい、微妙に変化させながら合計60枚くらい撮っていました。粘土を触りながら、「次はこうしてみようかな」「いいこと考えた!」や、じっと静かに「どうしようかな」や、まわりを見て「なるほど」などなど、手も使うけれど、脳みそもフル回転するという体験をすることができました。
講義や質問コーナーでは、次のようなお話もありました。
・立体と工作の違い:目的があるのが工作(ガガ・ハットは、あくまでも帽子)。
・評価:エビデンスが大切、1年間や学期で考える。
・表現は道具とともにある:ねらいにあわせた、道具や材料を選択する。
・描けないのは手だてのせい。その子らしい発達に応じた手だてを打つ。
(例、画用紙の大きさなど。子どもにとっての4つ切りは、大人にとって模造紙の半分)
この研修会で、「なるほど!2学期、挑戦してみるぞー!」というようなアイデアや、モデルとなるものをたくさんいただきました。それとともに、制作しながら「うちも、なかなかやるじゃん」と思ったり、好きなものや遊びがアイデアのもとになっていることに気づいたりと、自分の中にあるパワーに気づいて元気が出たりと、ダブルで元気になりました。
2学期は、スケッチ会や作品展、学習発表会などの図工美術にかかわるイベントも多い学期です。子どもたちが、わくわくしながら活動できるか、それとも、どんよりとやらされ感を漂わせるのか…。もちろん、子どもたちとともに、わくわくしながら学習活動を展開していきたいです。そのためにも、子どもたちとのかかわり方や、ねらいにあわせた手だてについて、見直そうと思います。できていることは続けながら、うまくいかなかったことは違う手を打ちながら、わくわくして2学期をむかえたいですね。
「2学期が、まちどおしい!」そう、言えるようになりたいです(と言いながら、去りゆく夏休みを大変惜しんでいる、今日この頃です)。
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