みるみる夏季研修会1日目の報告です!!
みるみるの会の夏季研修会1日目を浜田市の福祉センターで行いました。テーマは評価です。会員の日頃の実践報告を踏まえて、評価についての情報交換とこれからの評価について話し合いました。
金谷会員が会の進行をダイレクトにその場でまとめていったものをUPします。リアルな雰囲気を伝えたいので、言葉が足りないところもありますが、行間を想像してください。
また、夜は会場を「神楽」(美味しんぼの作者も訪れたことのあるお店)に写して懇親会!!盛り上がりました。
みるみる夏季研修会 「美術科における評価についての実践報告」
平成26年8月19日 14:00~17:00 浜田市総合福祉センター 会議室にて
講師 京都造形芸術大学 講師 北野 諒氏
参加者 みるみる会員 7名(記録 金谷)
第一日目の研修は、「美術科における評価についての実践報告」というテーマで、みるみる会員が学校での実践(作品やワークシート、評価の観点等)を持ちより、それらをもとに「評価」について、話し合いました。
ではではレポートです。
Ⅰ、実践報告1 春日(中学校)
(1)題材1:ドライポイント(2年生)「愛着のあるものを描く」凹版(10時間)
○評価基準を明らかにする(題材毎に、評価基準を提示する)
○ワークシートの活用
・制作にとりかかる前、制作中、ふり返り
・できるところで、相互鑑賞の時間も取り入れる
・目標→ふりかえり→次時への目標(ワンセット)
・限られた時間数の中での制作→時間経過が目に見えるようにする
○授業の流れ
① 参考作品(先輩の作品)鑑賞 →記述する
② 制作にあたっての目標決定(4観点)
→指導者自身の学習のねらいも明確化(評価のブレを生まないように)
→生徒自身、制作の指針になるように(納得できる作品を作れるように)
③ 目標が決定した後(教師のOKが出てから)、アイデアスケッチや制作に入る
1時間毎に目標を設定→ふりかえり→次時への目標(ワンセット)PDCAサイクル
(2)題材2:自分の名前の1文字を絵で表して、自分らしい文字絵にしよう(2年生)
(5×5センチ、1時間+α)
○目標を明確にする→レタリングのスキル、自身の名前に対する愛着
〇ワークシートの活用
・めあて:自分らしさをあわらそう→自分らしさとは何か?
・ふりかえりの3観点
反省:目標に対しての達成
感想:制作中の自分の気持ち
PR:うまくできたこと
(3)評価の方法
・〇A~C:9段階
・クロッキー(毎時間)+題材(4観点)→学期の成績(カットポイントの設定)
(4)質疑応答 (☆は、実践のプラスαアイデア)
〇基準が分かりにくい生徒に対しては?自己評価が高すぎる子に対しては?
・ワークシートのコメントのやりとりで評価の刷り合わせを行う。(目標の立て方、観点の刷り合わせ、目標の明確化)
・ステップを踏んで、目標を立ててから制作へ入っていく。制作で行き詰った時に、自分の「思い」に当たる部分を、再確認することができる。
〇目標を言語化するのが難しい生徒に対しては?
・個別指導を入れながら、書くことができるようにする。(言語化の手立てを打つ。実技教科だからできることでもある)
・目標を書くことができない、難しい生徒
→制作も難しい生徒が多い ←だからこそ言語化するためのケアをする
☆アイデアを複数の視点から考える場の設定(ゲーム的に、楽しく仕掛ける)
例)身近なものをつかって、キャラクターデザインをしよう
・ヒーローインタビュー形式(インタビュアー(B)が聞き出す)
→自分(A)はどんなキャラか?自分の視点
・インタビュアー(B)からの視点→Aはどんなキャラに見えたか
・A・B両者の視点を合わせて、自分はどんな人間なのか考える
〇設計図通りにいかないこともあるがどうしているのか?
・途中で変わっても、思いがぶれないように。はじめにしっかり(思いや目標を)書かせているから、ここまでの作品ができる。
・時間経過が目に見えるようにする。(ドライポイントは、ワークシートに15時間分枠があるが授業でできるのは10時間)
〇ワークシートを書けるようにするには?
・経年的な積み上げを行う
・ワークシートの書き方を仕込んでいく
・作品の相互鑑賞を通して、(うまい下手ではなく)作品に対する取り組み方を学ばせることも大切。
〇学期毎の評価に当たって
・短時間でできる題材も取り入れて、評価の素材を確保するのも大切。
例、点描で描く、名前のレタリングなど 小さい作品も
Ⅱ、実践報告2 房野(中学校)
(1)何のための評価か:生徒にどんな力が身についたか。これからどんな力をつけるとよいのか →誰もが納得できる方法と内容で示す
(2)制作の評価
・授業中の様子、作品、鑑賞カード、その他
・評価の4観点
・授業のルール(学校の実態)にも配慮する。
(3)ワークシートの形成的評価
・評価規準(評価の内容)を明示する。
・コメント
・制作計画→教師が設定
制作が遅れている生徒→反省・感想欄に目標を記入
・自己評価が低い(高い)生徒→教師の評価を赤ペンで記入
(4)成績をつけるにあたって
・集計表を4観点で色分け
・技能面では低くても、意欲面なども
(5)鑑賞カードの工夫
・友達からの評価(友だちの作品のいいところをカードに書く→本人にカードが届く)
→審美観を問う、制作のポイントを踏まえて見ているか→鑑賞の評価につなげる
(6)質疑応答(☆は、実践のプラスαアイデア)
☆鑑賞会に当たって
・「マイ フェイバリット ベスト3」
作品の相互鑑賞後、いいと思う作品3つを投票。集計して1~3位まで伝える。
○技能・技巧に目が行きがちな生徒に対しては?
・指導者が(技能のみでなく)訴えるものがある作品をほめる。
・「〇〇に似てるね」(作家の名前を出す)
・思いをどれほど表現できているかが、大切なことを伝える。
・「リアル=立体感=うまい」と思いがちな時期 ←ゆさぶる
・立体感:色の違い?生徒の中に正しく落ちているか?見えているのか?
見えているものを描くのではなく、知っているものを描いている。←橋渡しが必要
認知の領域にも関わってくる←言語化して伝えるのも有効かも
☆いしやまさん「デッサンの鬼」
・立体感とは?空間とは?遠近感とは?
・スモールステップのワークショップ→どう表現したらいいか、納得してから描く
〇授業と部活(特別な支援が必要な生徒に対しての評価)
・授業:学習のねらいに向かう←ねらいを明確に
何を目指しているのか?指導者が明確にして伝える。
・授業の評価
評価規準に照らし合わせて評価する(それが、通常学級で授業を受けるということ)。
特別支援学級の生徒、記述等で評価基準にのらない面をフォロー
・部活:制作の自由→その子らしい表現を認められる場でもある
Ⅲ、実践報告3 小川(中学校)
(1)気づき
〇制作に向けての目標設定の大切さ(後出しにしない)
〇毎時間の形成的評価の必要性
(2)題材:ドライポイント
・1つの版を様々な用紙で刷る(マーブリング、ドリッピングした紙、着彩する)
→鑑賞をするとき、自分の観点に気付くこともできる
・複数枚を刷ることで、技能面(ふき取り)等、腑に落ちる
→主題がはっきりすることも
(3)質疑応答
〇ワークシートのコメントの入れ方は?
・コメントによってワークシートの書き方をトレーニングする
→どのように書けばよいか、コメントで伝えていく(突っ込みをいれる)。継続することで書く力をつける。
・ワークシートの記述に対して、下線を引くだけでなく、下線+◎をつけたり、コメント等で指導者の評価を伝えていく。スタンプで、評価を伝えることも。
・友達からのコメント欄
〇表現と鑑賞を繋げる
・鑑賞で作品の中に不必要なもの、意味のないものはない。→では、自分の作品はどう?
Ⅳ、実践報告4 金谷(小学校低学年)
(1) 図工ファイル(ポートフォリオ)の紹介
(2) ワークシートの活用
・4観点のふりかえり ◎○△
・小学校低学年から(発達段階に応じて)書く活動も取り入れていく→トレーニング
・作品への思い、作品のお話(児童が書く、聞き書きも)
(3)質疑応答
〇普及に努めるべし!(自分だけから、学校全体へ)
・担任の先生方に、(自分が作った)ワークシートを使ってもらう
協力依頼→実践→改善点を教えてもらう→次年度へ
・学年に応じた、スキルの定着
〇小学校でも言葉と制作の行き来もできるのでは
〇指導要領の内容を確認して、発達に応じた手立てを講じていく
Ⅴ、対話型鑑賞の評価について
〇目的を明確化→活動とのマッチング
〇観点(資料「みる 考える 話す 聴く」P24参照)
・詳細な観察を行っているかどうか ←B(評価)
・根拠に基づいて解釈しているかどうか ←B
・複数の見方の可能性を考えているかどうか←A
・異なる見方の共通点を探っているかどうか←A
○評価のもととなるもの(資料集発刊記念セミナー講演より)
C:①ファクト(事実)だけ、トゥルース(解釈)だけ
B:②トゥルースにもとづいた、トゥルースの記述
③ファクトにもとづいた、トゥルースの記述
記述例:「~だから」「~ので」
A:④複数のファクトにもとづいた、トゥルースの記述
上記の④を積み重ねていく→「異なる見方の共通点を探っている」になっているのでは?
○評価の複雑さ
・筆記サンプル:作品と自分→シンプル
・対話型鑑賞:作品と自分と友だちの意見→人の意見も取り入れている→その上で記述
他の人の意見をどう聞いているか
→自分に都合よく聞いていることもあるのでは
○共通ワークシート:記述をする際の観点を示すとよいのでは!
記述の評価の観点をワークシートに書いておく
☆スモールステップのワークショップで絵の見方を分析的に積み上げていく
①見えているものみんな言う 例、「人」「赤い服」等々
②そこからどう思うか
③・・・
○根拠に基づく解釈←苦手
根拠を話すのも、ゲームとして取り組むと面白くできるのでは?
以上、「美術科における評価についての実践報告」というテーマで実践を持ちより、シェアあり、質問・相談タイムあり、激励!?ありの、あっという間の3時間で、最後は時間切れとなってしまいました。今回の、評価に関わる話し合いに出てきた言葉たちから、「マイ インポータント3」を選ぶとするなら、私は次の3つを挙げます。
・評価基準を明確に示す:期待する姿や作品を明らかにして伝える。
・ワークシートの活用:題材全体と毎時間のPDCAサイクル
・コメントや評価で子どもを鍛え、認め、育てる。
さあ、あなたの「マイ インポータント3」は何ですか?
それは、どうしてですか?
また、それらの中で今できていることや、できそうなことは何ですか?
なーんて、根拠を考えてみることや、自分の実践に引きよせて考えることも大事ですよね。ここまでレポートを読んでくださり、ありがとうございました。この研修会の学びの一端でも、お伝えすることができていたら幸いです。子どもたちのために、できることから一つひとつトライしていきましょう。
みるみるの会の夏季研修会1日目を浜田市の福祉センターで行いました。テーマは評価です。会員の日頃の実践報告を踏まえて、評価についての情報交換とこれからの評価について話し合いました。
金谷会員が会の進行をダイレクトにその場でまとめていったものをUPします。リアルな雰囲気を伝えたいので、言葉が足りないところもありますが、行間を想像してください。
また、夜は会場を「神楽」(美味しんぼの作者も訪れたことのあるお店)に写して懇親会!!盛り上がりました。
みるみる夏季研修会 「美術科における評価についての実践報告」
平成26年8月19日 14:00~17:00 浜田市総合福祉センター 会議室にて
講師 京都造形芸術大学 講師 北野 諒氏
参加者 みるみる会員 7名(記録 金谷)
第一日目の研修は、「美術科における評価についての実践報告」というテーマで、みるみる会員が学校での実践(作品やワークシート、評価の観点等)を持ちより、それらをもとに「評価」について、話し合いました。
ではではレポートです。
Ⅰ、実践報告1 春日(中学校)
(1)題材1:ドライポイント(2年生)「愛着のあるものを描く」凹版(10時間)
○評価基準を明らかにする(題材毎に、評価基準を提示する)
○ワークシートの活用
・制作にとりかかる前、制作中、ふり返り
・できるところで、相互鑑賞の時間も取り入れる
・目標→ふりかえり→次時への目標(ワンセット)
・限られた時間数の中での制作→時間経過が目に見えるようにする
○授業の流れ
① 参考作品(先輩の作品)鑑賞 →記述する
② 制作にあたっての目標決定(4観点)
→指導者自身の学習のねらいも明確化(評価のブレを生まないように)
→生徒自身、制作の指針になるように(納得できる作品を作れるように)
③ 目標が決定した後(教師のOKが出てから)、アイデアスケッチや制作に入る
1時間毎に目標を設定→ふりかえり→次時への目標(ワンセット)PDCAサイクル
(2)題材2:自分の名前の1文字を絵で表して、自分らしい文字絵にしよう(2年生)
(5×5センチ、1時間+α)
○目標を明確にする→レタリングのスキル、自身の名前に対する愛着
〇ワークシートの活用
・めあて:自分らしさをあわらそう→自分らしさとは何か?
・ふりかえりの3観点
反省:目標に対しての達成
感想:制作中の自分の気持ち
PR:うまくできたこと
(3)評価の方法
・〇A~C:9段階
・クロッキー(毎時間)+題材(4観点)→学期の成績(カットポイントの設定)
(4)質疑応答 (☆は、実践のプラスαアイデア)
〇基準が分かりにくい生徒に対しては?自己評価が高すぎる子に対しては?
・ワークシートのコメントのやりとりで評価の刷り合わせを行う。(目標の立て方、観点の刷り合わせ、目標の明確化)
・ステップを踏んで、目標を立ててから制作へ入っていく。制作で行き詰った時に、自分の「思い」に当たる部分を、再確認することができる。
〇目標を言語化するのが難しい生徒に対しては?
・個別指導を入れながら、書くことができるようにする。(言語化の手立てを打つ。実技教科だからできることでもある)
・目標を書くことができない、難しい生徒
→制作も難しい生徒が多い ←だからこそ言語化するためのケアをする
☆アイデアを複数の視点から考える場の設定(ゲーム的に、楽しく仕掛ける)
例)身近なものをつかって、キャラクターデザインをしよう
・ヒーローインタビュー形式(インタビュアー(B)が聞き出す)
→自分(A)はどんなキャラか?自分の視点
・インタビュアー(B)からの視点→Aはどんなキャラに見えたか
・A・B両者の視点を合わせて、自分はどんな人間なのか考える
〇設計図通りにいかないこともあるがどうしているのか?
・途中で変わっても、思いがぶれないように。はじめにしっかり(思いや目標を)書かせているから、ここまでの作品ができる。
・時間経過が目に見えるようにする。(ドライポイントは、ワークシートに15時間分枠があるが授業でできるのは10時間)
〇ワークシートを書けるようにするには?
・経年的な積み上げを行う
・ワークシートの書き方を仕込んでいく
・作品の相互鑑賞を通して、(うまい下手ではなく)作品に対する取り組み方を学ばせることも大切。
〇学期毎の評価に当たって
・短時間でできる題材も取り入れて、評価の素材を確保するのも大切。
例、点描で描く、名前のレタリングなど 小さい作品も
Ⅱ、実践報告2 房野(中学校)
(1)何のための評価か:生徒にどんな力が身についたか。これからどんな力をつけるとよいのか →誰もが納得できる方法と内容で示す
(2)制作の評価
・授業中の様子、作品、鑑賞カード、その他
・評価の4観点
・授業のルール(学校の実態)にも配慮する。
(3)ワークシートの形成的評価
・評価規準(評価の内容)を明示する。
・コメント
・制作計画→教師が設定
制作が遅れている生徒→反省・感想欄に目標を記入
・自己評価が低い(高い)生徒→教師の評価を赤ペンで記入
(4)成績をつけるにあたって
・集計表を4観点で色分け
・技能面では低くても、意欲面なども
(5)鑑賞カードの工夫
・友達からの評価(友だちの作品のいいところをカードに書く→本人にカードが届く)
→審美観を問う、制作のポイントを踏まえて見ているか→鑑賞の評価につなげる
(6)質疑応答(☆は、実践のプラスαアイデア)
☆鑑賞会に当たって
・「マイ フェイバリット ベスト3」
作品の相互鑑賞後、いいと思う作品3つを投票。集計して1~3位まで伝える。
○技能・技巧に目が行きがちな生徒に対しては?
・指導者が(技能のみでなく)訴えるものがある作品をほめる。
・「〇〇に似てるね」(作家の名前を出す)
・思いをどれほど表現できているかが、大切なことを伝える。
・「リアル=立体感=うまい」と思いがちな時期 ←ゆさぶる
・立体感:色の違い?生徒の中に正しく落ちているか?見えているのか?
見えているものを描くのではなく、知っているものを描いている。←橋渡しが必要
認知の領域にも関わってくる←言語化して伝えるのも有効かも
☆いしやまさん「デッサンの鬼」
・立体感とは?空間とは?遠近感とは?
・スモールステップのワークショップ→どう表現したらいいか、納得してから描く
〇授業と部活(特別な支援が必要な生徒に対しての評価)
・授業:学習のねらいに向かう←ねらいを明確に
何を目指しているのか?指導者が明確にして伝える。
・授業の評価
評価規準に照らし合わせて評価する(それが、通常学級で授業を受けるということ)。
特別支援学級の生徒、記述等で評価基準にのらない面をフォロー
・部活:制作の自由→その子らしい表現を認められる場でもある
Ⅲ、実践報告3 小川(中学校)
(1)気づき
〇制作に向けての目標設定の大切さ(後出しにしない)
〇毎時間の形成的評価の必要性
(2)題材:ドライポイント
・1つの版を様々な用紙で刷る(マーブリング、ドリッピングした紙、着彩する)
→鑑賞をするとき、自分の観点に気付くこともできる
・複数枚を刷ることで、技能面(ふき取り)等、腑に落ちる
→主題がはっきりすることも
(3)質疑応答
〇ワークシートのコメントの入れ方は?
・コメントによってワークシートの書き方をトレーニングする
→どのように書けばよいか、コメントで伝えていく(突っ込みをいれる)。継続することで書く力をつける。
・ワークシートの記述に対して、下線を引くだけでなく、下線+◎をつけたり、コメント等で指導者の評価を伝えていく。スタンプで、評価を伝えることも。
・友達からのコメント欄
〇表現と鑑賞を繋げる
・鑑賞で作品の中に不必要なもの、意味のないものはない。→では、自分の作品はどう?
Ⅳ、実践報告4 金谷(小学校低学年)
(1) 図工ファイル(ポートフォリオ)の紹介
(2) ワークシートの活用
・4観点のふりかえり ◎○△
・小学校低学年から(発達段階に応じて)書く活動も取り入れていく→トレーニング
・作品への思い、作品のお話(児童が書く、聞き書きも)
(3)質疑応答
〇普及に努めるべし!(自分だけから、学校全体へ)
・担任の先生方に、(自分が作った)ワークシートを使ってもらう
協力依頼→実践→改善点を教えてもらう→次年度へ
・学年に応じた、スキルの定着
〇小学校でも言葉と制作の行き来もできるのでは
〇指導要領の内容を確認して、発達に応じた手立てを講じていく
Ⅴ、対話型鑑賞の評価について
〇目的を明確化→活動とのマッチング
〇観点(資料「みる 考える 話す 聴く」P24参照)
・詳細な観察を行っているかどうか ←B(評価)
・根拠に基づいて解釈しているかどうか ←B
・複数の見方の可能性を考えているかどうか←A
・異なる見方の共通点を探っているかどうか←A
○評価のもととなるもの(資料集発刊記念セミナー講演より)
C:①ファクト(事実)だけ、トゥルース(解釈)だけ
B:②トゥルースにもとづいた、トゥルースの記述
③ファクトにもとづいた、トゥルースの記述
記述例:「~だから」「~ので」
A:④複数のファクトにもとづいた、トゥルースの記述
上記の④を積み重ねていく→「異なる見方の共通点を探っている」になっているのでは?
○評価の複雑さ
・筆記サンプル:作品と自分→シンプル
・対話型鑑賞:作品と自分と友だちの意見→人の意見も取り入れている→その上で記述
他の人の意見をどう聞いているか
→自分に都合よく聞いていることもあるのでは
○共通ワークシート:記述をする際の観点を示すとよいのでは!
記述の評価の観点をワークシートに書いておく
☆スモールステップのワークショップで絵の見方を分析的に積み上げていく
①見えているものみんな言う 例、「人」「赤い服」等々
②そこからどう思うか
③・・・
○根拠に基づく解釈←苦手
根拠を話すのも、ゲームとして取り組むと面白くできるのでは?
以上、「美術科における評価についての実践報告」というテーマで実践を持ちより、シェアあり、質問・相談タイムあり、激励!?ありの、あっという間の3時間で、最後は時間切れとなってしまいました。今回の、評価に関わる話し合いに出てきた言葉たちから、「マイ インポータント3」を選ぶとするなら、私は次の3つを挙げます。
・評価基準を明確に示す:期待する姿や作品を明らかにして伝える。
・ワークシートの活用:題材全体と毎時間のPDCAサイクル
・コメントや評価で子どもを鍛え、認め、育てる。
さあ、あなたの「マイ インポータント3」は何ですか?
それは、どうしてですか?
また、それらの中で今できていることや、できそうなことは何ですか?
なーんて、根拠を考えてみることや、自分の実践に引きよせて考えることも大事ですよね。ここまでレポートを読んでくださり、ありがとうございました。この研修会の学びの一端でも、お伝えすることができていたら幸いです。子どもたちのために、できることから一つひとつトライしていきましょう。
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