福井弁は、抑揚がないのが特徴だそうです。なので、「雨」と「飴」、「柿」と「牡蠣」は、どちらも同じ発音で、文脈に応じて判断しないと、発音だけでは区別できないそうです。
それはともかく、抑揚のない福井弁のために、福井の人の接客がぶっきらぼうに感じられる場合があるのではないか と感じています。
たとえば、病院やお店に入ると、「~される?」、「~の?」という感じでよく質問されます。「です」「ます」を使わなくても、語尾が柔らかく上がったり、笑顔が伴えば、聞かれたほうの印象は良いのですが、福井では、にこりともせず、抑揚のない声でこれを発するので、言われた方にしたら、「とっつきにくい」、「不愛想」、と感じるかもしれません。
観光客のアンケートを見ても、地元の人が不愛想、などと指摘する声もあります。実際、私自身も、客としてあちこちのお店に入った際、ぶっきらぼうな対応に閉口することが多々あります。
職場の人曰く、「福井の人は人見知りだから…」とのこと。人の出入りが少ないという県民性の裏返しなのかもしれません。
しかし、話すほうからみればそんなつもりはないのに、話し方一つで「感じ悪い」、と思われてしまうこともあるので、残念なことです。