いよいよ高野山へ上り、中心部へ。まずは、世界遺産・大門の脇にある「つくも食堂」で名物の釜めしを食べて腹ごしらえ。
そして、奥の院と並ぶ2大聖地のひとつ、壇上伽藍へ。弘法大師が真言密教の根本道場を開くにあたり最初に整備した場所だそうで、色鮮やかな立体曼荼羅を内陣に持つシンボルとしての根本大塔
高野山の総本堂として重要な行事が行われる金堂など19の建造物が並んでいます。麓で祀られている、丹生明神、高野明神という地元の神様の御社も祀られており、神仏習合の習わしがわかります。私たちが訪れた時は、開創1200周年の御開帳を祝って根本大塔の内陣も公開されていたほか、秘仏とされる金堂の本尊薬師如来像も開帳されていました(写真撮影不可)。
金堂の前には、秘仏と紐でつながれた回向柱が建っていたほか、この日は京都の醍醐寺の層による特別法会もあり、くらいの高そうなお坊さんたちが金堂の前で念仏を唱え、また金剛峰寺の方へ行列をしていきました。
また、開創1200周年に合わせて、1843年に焼失した中門も伝統工法で再建され、その門に建つ仁王像も、二体が新たに創られて四天王となっていました。真新しい増長天、広目天の胸には、よくみるとトンボや蝉がついています。これは、トンボ=後ろに退かない姿勢、セミ=遠くに音を届ける威嚇を示しているそうです。
そして、高野山の国宝級の文化遺産が多数収蔵されている霊宝館へ。開創1200周年の今しか見られないものとして、弘法大師が中国から帰る際に投げたら高野山の松に引っかかっていてこの地に本拠を定める決め手となったという飛行三鈷杵や、運慶作の八大童子などが展示されています。
そして、見どころ満載の一日を締めくくるのは、金剛峯寺。こちらでも、本尊・弘法大師座像が開帳され、5色の糸と結ばれて回向柱が建てられています。
こちらは、日本最大の石庭・蟋龍庭の脇で茶菓のふるまいもいただけます。
となみに、「総本山金剛峯寺」と言ったら、お寺のみならず高野山全体を指すそうです。
「開創1200周年記念〇〇」や「特別開帳」などをあまりにたくさんに拝見したので、非常に中身の濃い一日となりました。合掌。