Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「傷城」

2007-06-14 23:54:48 | 映画
当たるようにと念じていたのですが、見事にハズレ。(過去の記事
でも願いは通じるもの、知人が当たっていました。ということで、
「傷城Confession Of Pain)」こと「傷だらけの男たち」を一足早く鑑賞してきました。
「無間道」に続き、この作品もハリウッドでリメイク、主演はレオナルド・リカプリオが決定されているそうです。
激しい復讐劇はハリウッドが好みそうな題材です。

ただこの作品に漂うアジア独特の雰囲気がどう調理されて、どんな形で表れるのか
そこが気になります。様々な傷を描いているだけでなく、街・香港も主人公であるので。

私の苦手なシーンもいっぱい出てきて、耳押さえたり大忙しではありましたが、
それでも全体に流れる主だった4人が抱えている『痛み』がひしひしと伝わってきて
じーんとしてしまいました。また音楽がいいんです。それぞれの心の深い傷を上手く
表現していて、泣かせてくれます。
本名の陳偉強を捨てなくては生きてこれなかった劉正熙の心の傷。目的を達成する
ための道具にしか見ていなかった妻・周淑珍をいとおしく思えるようになったのに
最終的には拒絶される悲しさ。初めて家族を持ち、人の並みの幸せを手に入れた
はずだったのに最後に失ってしまう辛さ。一方、夫に利用されていることを気づき
ながらも気づかないふりをしつづけた周淑珍。父親と和解することもなく永遠の別れと
なってしまった悲しみ。
細鳳(舒淇)は毎晩 酔っ払い相手に愛想笑いをし、うわべだけの生活を送っている。
傷付けられることが当たり前になっている彼女は、自分の帰りを家の前でただ待って
いる丘健邦を見て動揺するのでした。
恋人の死に自暴自棄になりながらも 交通事故で意識が戻らない 恋人の待ち人を
週に一度見舞う丘健邦の心の傷。また信頼していた元上司の罪を暴くことになって
しまった悲しみ。

梁朝偉はこんなに深みのある優しい声してたっけ?と意外な発見がありました。
初挑戦の冷酷な殺人犯役を見事に演じていて、なかなか良かったです。
金城武は以前に比べて演技に広がりが出てきたし、広東語も上手くなったなあと
感じました。また杜汶澤も今回はおちゃらけた軽いタッチの役柄ではなく、
中間管理職の雰囲気を漂わせ、今までとは違った一面を見せてくれます。
この映画のキーポントは『卓球』でしょうね。
あとお寺へ聞き込みに行った時に劉正熙がさりげさくお墓の前に立って、名前を
隠すシーンが印象的でした。字幕には「陳夫人」とだけ出てきます。
やっぱり香港映画はいいものだなあとしみじみ感じる内容でした。
この画像は昨年7月に
香港で行われた製作記者
会見でのものです。
韓国では既に公開になって
いてBugsでミュージック
ビデオが見れます。MV
SHOWBOXのサイトでは出演者やスタッフのインタビューが見れます。
音声は広東語、北京語、字幕は韓国語ですが撮影風景やNGなど様子を見るだけでも
十分楽しめると思います。クリックしてみて下さい ⇒sangsung
香港版公式サイトの方ではもっと沢山インタビュー動画が見れます。

今月は中国の若手人気女優4人のうち章子怡、周迅、徐静蕾の出演作品を見ました。
もう一人の趙薇は先月 北京で行われた映画の製作記者会見に出ていたのを記事で
見ました。詳しくはこちらを⇒赤壁
小説『三国志演義』のクライマックスのひとつである「赤壁の戦い」を映画化する
呉宇森(ジョン・ウー)監督の話題作『赤壁 (Battle of Red Cliff)』。
周潤発の降板を受け、周瑜役に梁朝偉、梁朝偉が演じる予定だった諸葛亮孔明役に
金城武、 周瑜の妻役には台湾の林志玲がキャスティングされています。
金城武と同じ事務所(福隆)の朱孝天が司会の番組でゲスト出演したのを見ました。
彼女って子供っぽい可愛い声をしているのですね、意外でした。⇒動画

ピーター・チャン監督の「投名状」 のサイトもオープンしています。公式サイト
清朝末期に生きた義兄弟3人の姿を描いた同作品は1973年の張徹監督による
映画「刺馬」のリメイクで、今年末に中国などで公開の予定だそうです。
李連杰、金城武、劉徳華の競演とあって 非常に興味あります。
そして徐静蕾も出ています。
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投資銀行残酷日記~サルになれなかった僕たち

2007-06-14 00:17:12 | 書籍
「この世界に入ったらやっぱりInvestment Bankを覗いてみないとね」と言って
転職していった同期。何倍もお給料が上がって、ボーナスの時期になると自慢げに
電話してきたけれど 最近は連絡がこないなあ~、元気にやっているのだろうか

大げさで極端な表現も多いのでしょうが、
いわゆるバンカーと呼ばれる人たちの生活の
一部を垣間見ることが出来、面白かったです。
投資銀行』はどんなことをしているところなのか
分かりやすく書かれています。
就職活動の様子や勤務評定のところは興味深かかっ
たし、日々プレゼンテーション用資料の作成に
追われているところなどは、書類作りのむなしさに
辟易していたので、共感しながら読んでいました。
ただ誰にでもお勧めできる本ではありません。
表現がかなり下品で、ホント品がないです。不快に感じるところも多々あり。
簡単に言えば、落ち武者2人の仕事の愚痴オンパレードを一冊にした本なのです。
著者がジャンクボンドではなく、伝統的な手法の投資銀行に就職していたら
ちょっとは違っていたのかも知れませんよね。
いずれにしても面白おかしく、さらっと読める本です。
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